大阪環状線・大和路線や JR京都線・神戸線などでは 運行管理システム が導入されていて、発車標に表示される文字のフォントや色などが統一されています。

しかし、
阪和線では、導入されたのが1993年とかなり古いため、発車標の表示が他の路線と異なっているのです。

また、阪和線の一部の駅では独自の表示になっていたり、古い発車標が設置されていたりします。

今回は、そんな阪和線のホームに設置されている発車標をご紹介。


※2013年10月7日追記※
9月28日に運行管理システムが更新され、表示が変更されたため、現在は この記事で紹介している表示を見ることができません。
また、堺市・三国ヶ丘・熊取・日根野の4駅では、発車標が新しいものに取り替えられました。


※天王寺駅と和歌山駅の発車標については、別記事 「天王寺駅 阪和線ホームの電光掲示板(発車標) 【更新前】」 、「和歌山駅 ホーム・改札口の電光掲示板(発車標) 【更新前】」 をご覧ください。


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鶴ケ丘
2006年頃に高架化された、比較的新しい駅です。

通過電車の場合、大阪環状線などでは、通過 とオレンジ色で表示されますが、阪和線では、通過列車 と赤色で表示されます。

この駅では 電車が到着する時、阪和線内で唯一、写真のように 電車がまいります と表示されます。


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鶴ケ丘駅では、快速電車・特急列車に関係なく、列車が通過します と赤色で交互に表示されます。


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(おおとり)
大阪環状線の発車標では 快速電車は全て オレンジ色で表示されますが、阪和線の発車標では、関空/紀州路快速が赤色で表示されています。

関空/紀州路快速の行き先は、大阪方面 と「方面」 が大きい文字で表示されています。

大阪環状線の場合、区間快速は R.Rapid、関空/紀州路快速は Airport / Kishuji Rapid と表示されますが、阪和線では、基本的に 快速電車は全て Rapid になっています。
(後述の紀州路快速を除く)


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関西空港・和歌山方面行きホームの発車標です。
「通過」 の英語表示は、Pass ではなく Passing となっています。


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関空/紀州路快速の行き先の表示、大阪環状線の発車標では 「関西空港
和歌山」 ですが、阪和線では 「関西空港/和歌山」  と 微妙に異なっています。

当駅止まりの電車の場合、大阪環状線やJR京都線などでは、種別欄に種別が、行き先欄に 当駅止 と表示されますが、鳳駅では、種別欄に 鳳止まり と表示されています。


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ちなみに、当駅止まりの電車が到着すると 表示が 回送 に変わります。
(英語表示は同じです)


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日根野駅
関空/紀州路快速は、この駅で切り離し作業を行い、前4両 関西空港行きと 後ろ4両 和歌山行きが別々に運転されます。

この駅のホームには、古い発車標が設置されています。
「関西空港・和歌山方面」 ではなく、「次の電車」 と書かれているところに注目。

阪和線の駅の発車標は、写真のように 乗車位置や停車駅の案内が英語でスクロール表示されます。


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日中の時間帯、当駅折り返しの区間快速は 和歌山方面行きホームである1番のりばから発車します。

当駅止まりの電車の場合、写真のように 日根野止まり と表示されます。
(鳳駅と同様、電車が到着すると 表示が 回送 に変わります)


阪和線の場合、快速電車は基本的に全て Rapid ですが、紀州路快速だけは例外で、写真のように Kishuji Rapid Service と表示されます。



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続いては3・4番のりばの発車標。
この駅は、一部の特急列車が停車します。

2012年3月のダイヤ改正で、特急くろしおの新型車両が登場し、スーパーくろしお、オーシャンアローが 全て 「くろしお」 に統一されました。

しかし、新型車両、オーシャンアローの車両、くろしおの旧型車両とで列車の乗車位置が異なるため、写真のように くろしおAくろしおBくろしおC と分けて案内されています。

隣のホーム 1番のりばから発車する区間快速の案内も表示されています。
1番のりば と赤色で表示されているところや、行き先欄の右隣(矢印欄)に 1 と表示されているところに注目。

一番下の段の紀州路快速(11時17分発)は関空快速とは連結せず、単独で運転されます。


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熊取駅
この駅のホームに設置されている発車標は、鶴ヶ丘駅や鳳駅のものに比べ 縦に長いです。

B快速 とは、天王寺~日根野駅間は快速運転し、日根野~和歌山駅間は各駅に停車する電車です。

※2020年2月2日追記※
「B快速」 という種別は、2018年3月のダイヤ改正でなくなりました。



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反対側 3・4番のりばの発車標。
日根野駅と同様 1番のりば の表示があります。


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和泉府中駅
この駅では、写真のように、のりばごとに発車標が設置されています。


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和泉府中駅は、一部の特急はるかが停車します。

新大阪駅や天王寺駅の場合、関西空港行きが 関空特急はるか、京都方面行きが 特急はるか と区別されていますが、阪和線の駅では 京都方面行きも 「関空特急はるか」 と表示されています。

京橋行きは、大阪方面 京橋と表示されますが、大阪環状線の発車標と異なり、「京橋」 の文字幅が狭くなっています。



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三国ケ丘駅
この駅の発車標は、発車時刻が表示されない代わりに、先発・次発・次々発 (英語表示はFirst Second Third)と表示されます。


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堺市駅
表示は三国ケ丘駅と同じですが、こちらは古い発車標が設置されていました。


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和泉砂川駅
鳳駅などと同じ 比較的新しい発車標ですが、「通過列車」 ではなく
通過、「Passing」 ではなく Pass となっています。

日根野から先、長滝~和歌山駅間は 和歌山支社の管轄になっているので、発車標の表示が 日根野駅やそれ以北の駅と少し異なっています。


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京橋行きの表示は、「大阪方面 京橋」 ではなく 大阪・京橋 となっています。
英語表示は、なぜか Ōsaka でした。



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紀州路快速の停車駅案内が 英語でスクロール表示されます。


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紀伊駅
この駅も 比較的新しい発車標が設置されています。
表示は和泉砂川駅と同じでした。



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津久野駅
こちらも2段表示の発車標で、種別や乗車位置・発車時刻・行き先を表示する欄がありますが、なんと何も表示されないのです。


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電車が到着・通過する時は、写真のように 列車にご注意下さい。 と交互に表示されます。


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改札のところに設置されている発車標は、行き先が表示されません。
行き先欄が非常に広いです。



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六十谷(むそた)
この駅では、2009年に発車標が設置されました。
阪和線の他の駅と違って、紀州路快速がオレンジ色で表示されています。

乗車位置欄がありますが、乗車位置は表示されていません。

電車が到着する時、津久野駅と同じように 列車がまいります と交互に表示されます。

六十谷駅の発車標は、阪和線内で唯一 遅れ表示が出ます。
遅れ約3分 ではなく、遅れ 3分 、英語表示は、3 minutes behind ではなく Delay 3 min です。

詳しくは別記事、「
六十谷駅 ホーム・改札口の電光掲示板(発車標) 【更新前】」  をご覧ください。


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小型タイプ(写真は我孫子町駅)
南田辺・長居・我孫子町の3駅に設置されている 小型の発車標。
かつて 大阪環状線の各駅に設置されていたものと同じタイプです。
乗車位置や発車時刻は表示されません。

下の段に表示されているのは、次に来る電車が今どこにいるのかを示す 在線位置表示です。
写真の場合、次に来る電車が 長居~我孫子町駅間を走行していることを意味しています。


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電車が通過するときは、快速電車・特急列車に関係なく、「通過電車」 「電車が通過します」 と表示されます。
Pass でも Passing でもなく、Passageなんですね・・・。

この発車標について、詳しくは別記事「阪和線 ホームの旧型電光掲示板 (発車標) 【小型タイプ】
」 をご覧ください。



以上、阪和線の発車標を紹介しました。

ちなみに、東岸和田駅は快速停車駅ですが、2012年8月現在 発車標が設置されていません。
また、快速通過駅で発車標が設置されているのは、南田辺、鶴ケ丘、長居、我孫子町、津久野の5駅のみです。


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