JR西日本は、2008年に おおさか東線の久宝寺~放出駅間が開業した後、7年以上に渡って 自社管内でのICOCAエリア拡大を全く行っていませんでしたが、2015年8月30日に、きのくに線の和歌山から先(宮前~海南駅間)へのICOCA導入を皮切りに、2016月3月26日には 加古川線・播但線・姫新線の一部区間にも導入、2017年4月末には 北陸本線の石川県区間(金沢~大聖寺駅間)と城端線の新高岡駅に導入する予定と、最近は ICOCAエリアの拡大に積極的になっています。

次はどの路線にICOCAが導入されるのか気になっていたところ、2016年8月1日、JR西日本は公式ホームページで、ICOCAエリアの更なる拡大について発表しました。

※ICOCAエリアでは、ICOCAの他、Suica・PASMO・PiTaPa・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん といった全国相互利用カードが利用可能です。
(以下、「ICカード」 と言えば これらのカードのことを指します)


【JR西日本 ニュースリリース】
ICカード乗車券「ICOCA」のエリアを拡大します! ~草津線 貴生川駅以東の駅へのICOCA導入~


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今回 新たにICOCAが導入されるのは、
草津線貴生川駅以東の5駅(甲南・寺庄・甲賀・油日・柘植)です。
※甲南~油日駅間は滋賀県甲賀市。柘植駅は三重県伊賀市。

2016年現在、草津線のICOCA導入範囲は草津~貴生川駅間のみで、貴生川駅から柘植方面は ICOCAなどの交通系ICカードが使えませんが、今回のICOCAエリア拡大により、草津線の全駅で使えるようになり、JR西日本の滋賀県内全駅へのICOCA導入が完了します。

誤解しないでほしいのは、滋賀県のJRの全駅でICカードが使えるようになるわけではない ということです。
東海道線 米原駅以東の3駅(醒ケ井駅・近江長岡駅・柏原駅)はJR東海の駅で、ICOCAエリアと 関ケ原駅以東のTOICAエリアに挟まれた 「ICカード空白地帯」 にあり、現時点でICカードの導入予定はありません。
※2018年8月11日追記※
2019年春にTOICAエリアが拡大し、醒ケ井・近江長岡・柏原の3駅でICカードが使えるようになる予定です。
ただし、米原駅以西・以北のICOCAエリアと跨っての利用はできません。



2015年以降のICOCAエリア拡大発表の第3弾は、まさかの草津線ですか!
個人的に、貴生川駅以東は 早くICOCAを導入するべきだと思っている線区の1つだったので、やっと導入が決まったのかという思いもありますが、正直なところ、利用客が比較的多い きのくに線の海南から先(御坊方面)や北陸本線の福井県区間よりも先に ICOCA導入が発表されるとは、思いもしませんでした。

草津線のICOCA未導入駅が5駅と少なく、費用の面で導入しやすかったのも理由の1つではないかと思いましたが、
中日新聞の記事 には、こんなことが書いてありました。


記者会見で JR西の岩崎悟志京都支社長は 「県や甲賀市の協力も得て、利用者の利便性向上を図ることになった。ますます便利になるICOCAに期待してほしい」 とアピールした。


んんん???
ひょっとして、今回のICOCA導入費用の一部を 滋賀県や甲賀市が負担するということですかね?
それなら、きのくに線や北陸本線などを差し置いて 草津線のICOCA導入が決まったのも納得です。



また、中日新聞の記事によると、甲賀市は 草津線の利用促進を目的として作る 甲賀市オリジナルICOCAカードのデザインを発表しました。

このカードは黄色を基調とし、ハートの中に忍者のイラストが描かれています。
製作枚数は 2016・2017年度に各1万5000枚で、1500円分が使えるカードを 子育て世帯と低所得世帯の計1万3500世帯に 2017年春に配布する計画とのこと。

自治体がICOCAのオリジナルカードを作るというのは 驚きですね。
甲賀市が初めてかと思いきや、兵庫県姫路市に次いで2例目だそう。


意外だったのは、終点の柘植駅にもICOCAを導入することです。
この駅は関西線との接続駅なので、関西線 加茂~柘植駅間よりも先に 草津線 貴生川駅以東にICOCAを導入するなら導入範囲は 柘植駅の1つ手前の油日駅までになるだろうと思っていました。


今回のICOCAエリア拡大で、柘植駅は 関西線 加茂~亀山駅間の途中駅で唯一ICカードが使える 飛び地のような状態になるので、柘植駅からICカードで乗車して 加茂駅以西でICカードで下車するのに、ICOCA未導入の柘植~加茂駅間を経由できるようになるのか、気になりますね。



サービス開始時期は 2018年春 の予定。 つまり、再来年です。
お・・・遅い・・・
たったの5駅なので、来年中にICOCAを導入できそうな気がしますが、思った以上に時間のかかることなんでしょうね。

※2017年12月15日追記※
サービス開始日が 2018年3月17日(土)に決定しました。
詳しくは、以下の別記事をご覧ください。

草津線の貴生川駅以東、ICOCA利用開始は2018年3月17日(土)! ダイヤ改正に合わせて実施!

まさか、2018年にICOCAが導入される線区は 今回の草津線 貴生川駅以東だけ・・・
なんてことはないですよね?
先ほど書いた きのくに線・北陸本線・関西線のほか、和歌山線 高田~和歌山駅間や 紀勢線 和歌山~和歌山市駅間、北近畿地区(福知山駅・豊岡駅・東舞鶴駅など)、宇野みなと線 茶屋町~宇野駅間、福塩線 神辺~府中駅間、そして 県内のほとんどの駅でICカードが使えない山口県やICカードの使える駅が1つもない鳥取県・島根県などなど、まだまだICOCAを導入するべき線区は たくさんあります。

ICOCAエリア拡大をどんどん進めてほしいところですが、今回の草津線の件を見て、やっぱり 早期のICOCAエリア拡大には ICOCA未導入線区の自治体の協力が必要不可欠なんだろうなと思いました。
JR西日本単独では、予算の都合上、短期間で一気にICOCA導入駅を増やすのは難しく、毎年少しずつ少しずつ拡大することになるでしょうし。

2020年の東京オリンピックまでに ICOCAエリアをどこまで拡大できるのか、今後も注目していきたいと思います。

※2016年8月29日追記※
今回の発表から8日後の2016年8月9日、きのくに線 海南駅以南の特急 「くろしお」 停車駅へのICOCA導入が発表されました。
さらに その発表から2週間後の8月24日には、山陰線 出雲市~伯耆大山駅間、伯備線の根雨駅・生山駅・新見駅へのICOCA導入が発表されました。
詳しくは、以下の別記事をご覧ください。

【JR西日本】 きのくに線の特急 「くろしお」 停車駅にICOCAを導入へ!2016年12月から利用可能に!


【JR西日本】 山陰エリアにICOCAを導入へ!
山陰線 出雲市~伯耆大山駅間と 伯備線の特急 「やくも」 停車駅で 2016年12月から利用可能に!


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