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※岡山駅3番のりばに到着した 特急 「やくも」(381系)。


今月(2016年8月)上旬、JR西日本は公式ホームページで、草津線 貴生川駅以東へのICOCA導入(2018年春の予定) と きのくに線 海南駅以南の特急 「くろしお」 停車駅へのICOCA導入(今年12月の予定)を相次いで発表したばかりですが、それから2週間経った8月24日、またまた衝撃の発表がありました!

今度は、中国地方でのICOCAエリア拡大です!


※ICOCA導入駅では、ICOCAの他、Suica・PASMO・PiTaPa・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん といった全国相互利用カードが利用可能です。
(以下、「ICカード」 と言えば これらのカードのことを指します)

【JR西日本 ニュースリリース】
山陰線(出雲市~伯耆大山駅間)、伯備線(根雨駅、生山駅、新見駅)で ICOCAがご利用できるようになります!


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今回新たにICOCAが導入されるのは、山陰本線 出雲市~伯耆大山駅間の各駅と、伯備線 根雨駅・生山駅・新見駅 の計18駅。

JR西日本は これまで、関西や山陽地方の駅にICOCAを導入しており、来年4月には北陸にも導入する予定ですが、鳥取県と島根県の駅には導入しておらず、この両県はICカードの使える駅が1駅もない状態が続いていました。

今回初めて 山陰地方の駅にICOCAが導入されることになります。

※鳥取県でICOCAが導入されるのは 米子駅や伯耆大山駅といった県西部の駅で、鳥取駅や倉吉駅といった 県中央部~東部の駅への導入は見送られました


2016年8月現在、中国地方のICOCAエリアは、「岡山・福山地区」 「広島地区」 「香川地区(JR四国)」 の3つにブロック分けされており、香川地区発着となる場合、岡山・福山地区を越えての利用ができないという制限がありますが、今回、新たに 「松江・米子・伯備地区 (長いので以下 「山陰地区」 と書きます) が新設されます。

山陰地区内で完結する利用だけでなく、出雲市駅や松江駅、米子駅からICカードで乗車し、倉敷駅や岡山駅でICカードで下車するといった山陰地区と岡山・福山地区を跨いでの利用も可能です。

※香川地区と同様、岡山・福山地区を越えての利用はできません。
例えば、香川地区⇔山陰地区、広島地区⇔山陰地区をICカードで利用する場合は、降りる駅で現金で精算するか、岡山・福山地区のどこかの駅で 一旦改札を出る必要があります。


また、ICOCAを乗車券として使用して 特急 「やくも」 を利用することもできますが、その場合は 別途、特急券の購入が必要になります。


伯備線の備中高梁駅以北は、きのくに線の海南駅以南と同様、特急停車駅に限ったICOCA導入となっており、普通電車しか止まらない駅は これまで通り ICカードの使えない状態が続きます。

ICOCA定期券は、山陰本線の出雲市~伯耆大山駅間のみ利用可能で、伯備線の根雨駅・生山駅・新見駅は対象外。
山陰地区と岡山・福山地区を跨ぐICOCA定期券も発売されません。


サービス開始時期は、2016年12月の予定。
先日発表された きのくに線 特急 「くろしお」 停車駅へのICOCA導入と同じ月です。

※2016年10月22日追記※
サービス開始日が 2016年12月17日(土)に決まったと発表されました。
詳しくは、こちらの別記事 を参照。



今回のICOCA導入は、いろんな意味で衝撃的でした。


①1ヶ月の間に、ICOCA導入の発表が3回もあったこと

2回目の時点でも驚いたのに、3回目があるとは たまげました。
JR西日本が ICOCAエリアの拡大に非常に積極的になっているのが よく分かります。


②山陰地方初となるICOCA導入

今回、2007年9月に 岡山・福山地区と広島地区にICOCAが導入されて以来、初めて 「中国地方でのICOCAエリア拡大」 が行われるわけですが、その第1弾が山陰地方とは驚きました。
「ICカード空白県」 へのICOCA導入ですから、衝撃は大きいです。

毎日新聞の記事 によると、米子・松江・出雲市の3駅は 利用者が多いため、ICカード以外の切符にも対応できる自動改札機を設置(完全自動改札化)するとのこと。
山陰で初めて 一般型の自動改札機が設置されることになります。



③今年中にサービスを開始すること

いつかは山陰地方にもICOCAを導入するだろうと思っていましたが、まさか今年中とは!
北陸本線 石川県区間へのICOCA導入が 山陰よりも後になるとは 思いもしませんでした。



今回のICOCA導入では、きのくに線の海南駅以南と同様、JR東日本が2014年に新設した 『Suica一部対応駅 』 のJR西日本(ICOCA)版とも言えるやり方が、伯備線の備中高梁~伯耆大山駅間で採用されました。

この区間は、利用客の非常に少ない駅がとても多く、利用客の大半は 特急 「やくも」 に乗って 岡山・福山地区⇔山陰地区を移動する人や普通電車に乗って 備中高梁駅以南⇔新見駅を移動す人、生山駅・根雨駅⇔山陰線 米子・松江方面を移動する人の3つで占められていると思います。

JR西日本は これまで、どこからどこまでの各駅といった線区単位でICOCAを導入してきましたが、もし、伯備線の全駅にICOCAを導入すれば、多額の導入費用の割に ICカード利用者のほとんどいない駅が多い ということになりかねません。

その点、特急停車駅に限定してICOCAを導入すれば、全駅に導入するのに比べ少ない費用で済み、かつ 伯備線のICカード利用者のほとんどを満足させることが出来るので、良いですね。

今回のICOCA導入は、ICカードで 特急 「やくも」 に乗れることを売りにしており、JR西日本が 特急停車駅へのICOCA導入を 特に積極的に進めていることが分かります。

この調子で行けば、福知山駅や豊岡駅などといった 北近畿地区の特急停車駅も早ければ今年中、遅くとも再来年までには ICOCAの導入が発表されるだろうと思いますね。

※2019年7月31日追記※
2019年7月、北近畿地区へのICOCA導入が発表されました。
サービス開始時期は、2021年春の予定です。(この記事を書いてから4年半後)



個人的に、今回のICOCA導入駅で唯一岡山県にある新見駅が、岡山・福山地区ではなく、山陰地区に所属することに 違和感があります。

もし今後、備中高梁~新見間の途中駅にICOCAが導入され、ICOCA定期券も発売されるようになれば、新見駅の所属は 「岡山・福山地区」 に変わるでしょうか?
少し気になるところです。



山陰地方でのICOCAエリア拡大は、今後も続くでしょう。

次は、山陰線の伯耆大山駅以東だろうと思います。
米子駅ではICカードが使えるのに、鳥取駅ではICカードが使えないという状況を JR西日本が何年も放置するとは考えにくいです。

伯耆大山駅の東隣・淀江駅から鳥取駅までの計21駅に一気に導入するのか、それとも 一部の主要駅のみに導入するのか・・・



鳥取駅にICOCAを導入する場合、関西から来る 特急 「スーパーはくと」 や 「はまかぜ」、岡山から来る 特急 「スーパーいなば」 の乗客が ICカードを利用できるようにする必要があります。

しかし、ICOCAの近畿エリアと中国地方エリアを跨いでの利用ができない問題に加え、関西⇔鳥取の場合は 智頭急行線経由(スーパーはくと)か 播但線経由(はまかぜ)かで、岡山⇔鳥取の場合は 智頭急行線経由(スーパーいなば)か 津山線経由(普通列車)かで運賃が異なってくるという問題があります。

智頭急行線は JRとは別の私鉄なので、乗車経路通りの運賃を領収しなければならないでしょう。

そこで、通常の山陰地区用の自動改札機のほかに、「スーパーはくと」 専用のIC改札機、「はまかぜ」 など北近畿方面専用のIC改札機、「スーパーいなば」 専用のIC改札機を それぞれ設置すると良いのではないかと思いました。



山陰線の出雲市駅以西は、1日平均の乗車人員が100人以下の駅が非常に多いので、大田市駅や江津駅、浜田駅、益田駅といった主要駅のみ ICOCAを導入するのではないかと思います。

特急 「スーパーおき」 の全ての停車駅にICOCAを導入する場合、益田→新山口のように、山陰地区と山口地区を跨いで ICカードを利用できるようになるかどうかも気になります。


また、今回新設される ICOCAエリアの地区名が、 「松江・米子・伯備地区」 だったので、伯耆大山駅以東や出雲市駅以西にICOCAが導入される時は、「鳥取・倉吉地区」 や 「大田市・浜田地区」(もしくは 「石見(いわみ) 地区」 ) が新設されるかもしれませんね。

※2019年7月31日追記※
2018年9月に 北陸、近畿、中国・四国地方のICOCAエリアが一体化しました。
これに伴い、「岡山・福山地区」 や 「松江・米子・伯備地区」 といったブロック分けが廃止されています。

また、ICカードでの乗車距離が 営業キロ200km以内に制限されました。(一部例外あり)



あと、今回 境線へのICOCA導入が見送られたのが 少し残念です。
おそらく、近い将来 導入されるだろうと思いますが、せめて、観光客がよく利用するであろう 米子空港駅と境港駅には 山陰線 出雲市~伯耆大山駅間と同時に導入してほしかったと思います。


山陰地方でのICOCA導入、今後が楽しみですね!
宇野みなと線 茶屋町~宇野駅間や、福塩線 神辺~府中駅間、山陽線 南岩国~下関駅間など、山陽地方でのICOCAエリア拡大にも期待したいところです。

※2019年7月31日追記※
境線(米子~境港)と宇野みなと線(茶屋町~宇野)は、2019年3月16日からICカードが使えるようになりました。



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