自分は2014年3月以来、広島駅を訪れるたびに、在来線ホームや跨線橋に設置されている電光掲示板の表示を撮影し、このブログの過去記事 「広島駅 在来線ホームの電光掲示板(発車標) 」 や「広島駅 新しい跨線橋の電光掲示板(発車標) 」 などで紹介してきました。

しかし、日帰りでしか行ったことがなかったので、朝10時から夜7時45分までに見られる表示しか撮れていなかったんですよね。

そこで、先月(2017年1月)、初めて広島で1泊し、日中~夕方には見られない表示をたくさん撮影してきました。



先日は、 「竹原行き 」 や 「岩国連絡 柳井 」 といった夜にしか見られない表示を紹介しましたが、今回は、朝にしか見られない表示を紹介していきたいと思います。



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この日は 朝4時半に起き、5時10分頃に広島駅南口へ行きましたが、営業開始時間が5時20分だったので、シャッターが上がるまで 駅前で待つことに。
(岡山駅よりも営業開始時間が遅くて驚きました)

シャッターが上がり、改札を通って 電光掲示板を見てみると・・・




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おおお~!!!Σ(・ω・ノ)ノ

平日の早朝にしか見られない 芸備線の始発列車  「備後庄原・府中行」 の表示が出ていました!

この列車は 備後庄原行きと府中行きを連結したもので、途中の三次駅から分かれて運転されます。

府中行きは、塩町(しおまち)駅から 福塩(ふくえん)線に入ります。(てっきり、「えんまち」 駅だと思ってました)

三次駅から先へ直通する列車は少なく、広島発の府中行きは1日に2本(始発列車と14時台の列車)、広島発の備後庄原行きは 1日に1本しか設定されていません。



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ふと、山陽線の発車案内に目をやると・・・西条連絡白市!!!

この電車が 終点の西条駅で 白市行きに連絡することを示す表示で、「西条連絡」 という表示が出るのは この6:08発の西条行き(平日運転)だけです。
(詳しくは後述)


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跨線橋へ行き、備後庄原・府中行きの表示を撮影。
列車名・編成欄には、両数表示と 「ワンマン」 「Conductorless Train」 表示が交互に出ます。



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9番のりばへ行き、電光掲示板の表示を撮影。
先月書いた記事 「
広島駅 在来線ホームに新しい電光掲示板が登場!!!(2017年1月) 
で紹介した 新しい電光掲示板です。



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新しい電光掲示板になっても、上の段と下の段とで 日本語表示と英語表示の切り替わるタイミングはバラバラです。


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9番のりばに停車中の普通 「備後庄原・府中行き」 (キハ120形)を撮影。
芸備線 広島~三次間を走る列車のほとんどはキハ40・47形で運転されますが、1日2往復(三次方面の列車は 福塩線直通の2本) キハ120形で運転されます。

「備後庄原・府中行き」 ですが、前の車両が府中行きで 後ろの車両が備後庄原行きとなっています。



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府中行きの方向幕を拡大して撮影。


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今度は、後ろから撮影。 備後庄原行きの車両です。


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備後庄原行きの方向幕も撮影。


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先ほど紹介した 「西条連絡白市」 表示です。

5時52分発の糸崎行き 始発列車(8両編成)は、平日ダイヤだと、途中の西条駅で後ろ4両を切り離し、前4両だけが糸崎駅まで行きます。
そして、切り離された後ろ4両が 次に来る西条止まりの電車の到着を待って発車し、白市駅まで運転されるのです。

これって 変だと思いませんか?
6時8分発の西条行きが終点で連絡するのは、前を走っていた白市行きだなんて・・・。

西条行きではなく白市行きとして運転すれば、西高屋駅・白市駅への利用客が 西条駅で乗り換えなくて済むのに・・・


糸崎・白市行き&西条連絡白市の図

糸崎行きの始発列車、その次の西条行き、この2本の折り返し列車、これらの発着時刻を 簡単に図にしてみました。

切り離された後ろ4両は、終点の白市駅に到着後、
快速 通勤ライナー 可部行き として 広島方面へ折り返します。

一方、広島6時8分発の西条行きは 終点の西条駅に到着後、折り返し 普通 広島行きとなります。

もし、西条駅での切り離し作業をなくし、西条行きを白市行きに延長すれば、西条7時17分発の電車を設定できなくなりますね。

ただ、広島6時8分発の次が6時36分発と 30分近く運行間隔が開いているので、個人的に、始発の糸崎行きを8両編成ではなく 4両編成で運転し、次の西条行きも白市行きに変更した上で 4両編成で運転、その後に 新たに西条行きの電車(8両編成)を増発したら良いのに・・・と思いました。


前述の通り、平日の始発列車は 糸崎行きの後ろに白市行きを連結しており、JRおでかけネットの時刻表には 「糸崎・白市行き」 と書かれています。

そのため 自分は電光掲示板に
糸崎・白市」 「Itozaki・Shiraichi」 表示が出るのを期待していたのですが、表示は いつもの糸崎行きと同じでした。


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始発の糸崎行きが発車すると、下の段に 「和気行き」 の発車案内が表示されました。
岡山・福山地区ではメジャーな行き先ですが、広島地区では1日に1本しか設定されていません。
広島駅を発車する 岡山方面行きの普通電車の中で、最も遠い行き先です。



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続いては、呉線の発車案内。 呉線経由 糸崎行き坂行き の表示です。


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糸崎行きが発車すると、下の段に 三原行きの発車案内が表示されました。

呉線経由の三原行きは 朝に1本、夜に1本の計2本しか設定されていません。
しかも 糸崎行きと異なり、広島駅を発車する 山陽線 西条駅経由の三原行きは存在しないので、この駅では 「三原行き」 自体が意外とレアなのです。



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7番のりばへ行き、新しい電光掲示板の表示を撮影。


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次は、山陽線下り 岩国方面行きの発車案内です。
五日市行き岩国行き(終点の岩国駅で下関行きに連絡)・南岩国行きが揃ったところを撮影。
五日市行きが発車すると、一番下の段に出てきたのは・・・



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由宇(ゆう)行き!!!

由宇駅は 岩国駅の4駅先の駅。
1日に1本しか設定されていないレアな行き先です。(平日のみ運転)

南岩国駅から徳山方面へ向かう電車のうち、徳山駅まで行かないものは、最終列車の柳井行きと この由宇行きの2本だけとなっています。

英語表示は 「」 。 アルファベット2文字の行き先って、珍しくないですか?
「Y」 の文字がカクカクしていて特徴的です。



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その隣の可部線の発車案内に目をやると、 「梅林行き」 の表示が!
可部線は 大半が可部行きで、夕方や平日の朝に 緑井行きが運転されますが、梅林行きは 1日に2本、朝の時間帯にしか運転されません。

2017年3月4日に 可部線の可部~あき亀山間が延伸開業すると、可部行きの電車は 「あき亀山行き」 に置き換えられるため、この 可部行きと梅林行きが揃ったところは、おそらく今回が見納めになるでしょう。



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最後に紹介するのは、「三原連絡和気」 表示。
過去記事 で 「糸崎連絡 和気」 表示を紹介していましたが、「三原連絡」 バージョンもあるんですね。

次は、新白島駅で朝の時間帯に見られる表示を紹介します。
新白島駅 ホーム・改札口の電光掲示板(発車標) 【朝の時間帯に見られる表示】


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