福塩線 の非電化区間(府中~三次駅間)では、2018年7月の西日本豪雨で一部区間が被災し、長期間にわたって運転を見合わせました。

10月4日に 吉舎(きさ)~三次駅間が復旧して 部分運転が開始され、10月18日には 上下~吉舎駅間も運転を再開しています。

府中~上下駅間は、JR西日本によると 12月中に運転を再開する見込みだそうです。

今回、三次駅へ行って 「
吉舎行き」 の列車や表示を撮影してきたので、このブログでさっそく紹介したいと思います。



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備後庄原駅から列車に乗って、三次駅の3番のりばに到着。

2・3番のりばの発車標には、何も表示されていません。


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2・3番のりばに掲示されている時刻表です。

芸備線(三次~備後落合駅間)・福塩線の列車と代行バスの時刻が書かれた紙が貼ってあります。

本数の多い広島方面の列車が運休しているためか、全ての列車が1番のりばから発車するようになっていました。
(だから、2・3番のりばの発車標に 何も表示されてなかったんですね)


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2018年3月末をもって廃止された 三江線

今回、その廃止後初めて三次駅を訪れたということで、駅名標を新旧比較してみました。


こちらは、2番のりばの駅名標。 上が三江線廃止前(2018年3月)、下が今回撮影した写真です。

青い帯に書かれていた 「おぜきやま」 の文字が消えています。

また、矢印が大きくなったほか、「Yatsugi」 「Nishi-Miyoshi」 のフォントが変更されています。

駅名標の真下にある時刻表も、三江線の文字が消えました。


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3番のりばの駅名標も、同様に変化しています。

芸備線のラインカラーは紫色ですが、三次~狩留家駅間は 路線記号が導入されていないためか、駅名標の帯の色は 三江線廃止後も青色のままでした。


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2・3番のりばでは、ホームの東側(備後落合・府中側)で工事が行われており、跨線橋も 東側へ下りる階段が撤去されていました。


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1番のりばへ行くと、ホームに吉舎行きの列車が停車していました。

吉舎行きは、通常ダイヤでは設定されていない レアな行き先です。

ウィキペディアによると、以前は 吉舎駅で折り返す列車が設定されていたそうですが、2002年3月のダイヤ改正で廃止されたとか。


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反対側から撮ると、こんな感じ。


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吉舎行きの方向幕を拡大して撮影。


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1番のりばの発車標には、吉舎行きと備後庄原行きの表示が出ていました!

備後庄原行きは、通常ダイヤだと 平日・土曜日の朝と 平日の夕方に1本ずつ運転されるだけです。

1両の英語表示は、相変わらず 「1Cars」 のままでした。


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吉舎行きと備後庄原行きの表示を拡大して撮影。


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改札口の様子です。


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一番左側にある三江線の発車標は、このように 表示部分が塞がれた状態に。

このまま放置するくらいなら、発車標がない駅に移設してはどうかと思うのですが・・・。


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広島方面の発車標は、当然ながら無表示。


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というわけで、3つある発車標のうち、稼働しているのは 真ん中のものだけでした。


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三次駅前には、芸備線 広島方面の代行バスが停車中。

列車は 狩留家~広島駅間で運転されていますが、狩留家駅周辺の道路幅が狭く、代行バスの停車位置が駅から離れた県道にあるため、代行バスは 狩留家駅を越えて 下深川駅まで運転されます。

JR西日本によると、三次~狩留家駅間は 橋が流された区間があるため、列車の運転再開まで 被災時期(2018年7月)から少なくとも1年以上かかる見込みだそうです。


以上、三次駅で撮影した 「吉舎行き」 と三江線廃止後の様子を紹介しました。


※2021年9月28日追記※
2021年10月2日のダイヤ見直しで、朝に吉舎行きの列車が設定されます。



★西日本豪雨の影響で出現した行き先★


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