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※京橋駅に停車中の準急 出町柳行き(2019年3月撮影)


京阪といえば、2018年3月17日に 浜大津駅の駅名を 「びわ湖浜大津駅」 に変えるなど、大津線(石山坂本線・京津線)の4駅で駅名を変更した件が記憶に新しいですが、先日(2019年5月14日)、今度は京阪本線の2駅で 駅名を変更すると発表しました。


【京阪電車ニュースリリース(PDF)】
~地域との連携、観光事業の強化を目指して~
「八幡市」→「石清水八幡宮」 「深草」→「龍谷大前深草」 
2019年10月1日(火)より京阪線2駅の駅名を変更します


【京都新聞の記事】
八幡市駅→石清水八幡宮駅へ 有名神社ちなみ京阪電鉄が駅名変更


★過去記事★



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八幡市(やわたし) 石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)

この駅は、日本三大八幡宮の一つである 石清水八幡宮の最寄り駅で、2016年には 「石清水八幡宮本社」 が国宝に指定されました。

京阪曰く、「駅名変更により、同駅周辺の観光資源をさらにPRすることで、地域の活性化に繋げていく」 とのこと。


まさか 市の代表駅である 八幡市駅の駅名が変わるとは思っていなかったので、本当に驚きました。

八幡市駅のように、所在地の市と同名で 通常は省略される 「市」 を付けた、いわゆる 「市駅」 は、京阪の枚方市駅、寝屋川市駅、交野市駅、門真市駅、守口市駅をはじめ、全国にたくさんありますが、市駅の駅名が変更されるのは 極めて珍しいことです。

JR西日本(旧国鉄)の天理駅が 1963年から1965年まで 「天理市駅」 を名乗っていたほか、愛知県の守山市駅(現在の守山自衛隊前駅)や、島根県の平田市駅(現在の雲州平田駅)のように、市町村合併によって市の名前が変わったため 駅名を変更したケースはありますが(三重県の上野市駅は 合併して上野市から伊賀市になった現在も 駅名は変更されていません)、ただ単に 「市」 を取っただけでも、合併に伴うものでもないのは、おそらく初めてではないかと思います。


今回の駅名変更で、八幡市は 京阪沿線の自治体で唯一 市と同名の駅がない状態になりますが、そもそも 八幡市という市名自体が 石清水八幡宮に由来するものなので、ある意味 原点回帰と言えるのではないでしょうか?

八幡市駅は 1939年から1948年まで 石清水八幡宮前駅を名乗っており、今回の変更後の駅名は 「前」 がないものの、実質的に かつての駅名が復活したことになります。

ただ、石清水八幡宮の 「八幡」 は 「やわた」 ではなく 「はちまん」 なので、八幡市を 「はちまんし」 と誤読する人が増えそうな気がします。


八幡市
※グーグルマップより。


八幡市駅は、駅名だけ見ると 八幡市の中心駅のように思えますが、上の地図を見ると分かるように、八幡市駅は 市の北端にあり、市の中部は 隣接する大阪府枚方市の樟葉駅の方が近いです。

樟葉駅は 八幡市駅と違って 特急が停車するため 利便性が高く、この駅を利用する八幡市民が多いとか。
(樟葉駅の利用者数は八幡市駅の6倍以上。 滋賀県で最も利用者数の多い 南草津駅と同じくらいです)




深草 → 龍谷大前深草(りゅうこくだいまえふかくさ)

この駅から徒歩3分の位置に龍谷大学があります。
京阪曰く、「歴史ある深草の地名を残しつつ、龍谷大学の名称を加えることで、お客さまにとって分かりやすい駅名を実現させ、地域とさらに連携したまちづくりを目指す」 とのこと。


北大阪急行の延伸区間に設置予定の新駅 「箕面船場阪大前駅」 や、今年の11月30日に開業する相鉄・JR直通線の新駅 「羽沢横浜国大駅」のように、ここ最近は 近くの大学の名称を駅名に入れるケースが増えているように思います。

大学の知名度アップにもつながるので、大学側が 駅名に大学名を入れるよう 要望したのでしょう。
京都新聞の記事によると、深草駅については 龍谷大から駅名変更の要望があったそうです。


ただ、東急東横線の 「学芸大学駅」 と 「都立大学駅」 のように、大学名を名乗っているものの、その名の大学が別の場所に移転し、現在は駅の近くに存在しないケースや、京都府南丹市にある 山陰本線の 「鍼灸(しんきゅう)大学前駅」のように、大学の名前が変更された後も 駅は旧名のままになっているケースもあります。

近くの大学の名称を駅名に入れるということは、その大学が移転したり 名前を変えたりすると、実態に合わない駅名になってしまう というリスクもあるんですよね。




2駅の駅名の変更日は、2019年10月1日(火)。  消費増税に合わせて実施されます。

京阪本線で駅名が変更されるのは、2008年10月19日に 四条駅など 3駅で駅名が変更されて以来 11年ぶりです。
(丸太町→神宮丸太町、四条→祇園四条、五条→清水五条)



この駅名変更と同時に、石清水八幡宮への参道となるケーブルカー 「鋼索線」 の通称と駅名も変更されます。


男山ケーブル  石清水八幡宮参道ケーブル(略称:参道ケーブル

八幡市 ケーブル八幡宮口

男山山上(おとこやまさんじょう) ケーブル八幡宮山上


【京阪電車ニュースリリース(PDF)】
国宝・石清水八幡宮への参道となるケーブルカー 鋼索線の車両デザインを一新します
~通称は 「石清水八幡宮参道ケーブル」 に変更~




以上、京阪本線の2駅での駅名変更について書きました。


浜大津→びわ湖浜大津 や 坂本→坂本比叡山口 などに続いて、駅名変更によって またまた長い駅名が誕生することになりました。

確かに 有名な神社や 近くの大学の名称を駅名に入れることで、分かりやすくなっています。
(恥ずかしながら、自分は これまで 「石清水八幡宮」 の存在を知らなかったですし、龍谷大学の場所も知らなかったので)

しかし、駅名は できるだけシンプルであってほしい とも思うのです。

「石清水八幡宮」 は 神社の名前なので良いとして、「龍谷大前深草」 は もう少し何とかならなかったかなと。
6文字以上の合成駅名(2つの名前を合わせた駅名)だと、どうしても長ったらしく感じますし、1文字減らして 「龍谷大深草」 とか 「龍大前深草」 にするだけでも印象が変わってきます。



余談ですが、深草バスストップの最寄り駅が 深草駅ではなく 藤森駅というのは ややこしいですね。
深草バスストップへ行こうとして、間違って深草駅で降りる人もいるのではないでしょうか?

あと、JR藤森駅が 京阪の藤森駅から離れていて、むしろ 藤森駅の隣の墨染駅の方が近いというのも・・・。


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