列車や発車標などのLED表示を撮影すると、上の写真のように LEDが切れてしまった経験はありませんか?
カメラを通して見ると LEDになぜか黒い線が現れ、LEDの一部が消えたような写真になることがあるんですよね。
何回撮ってもダメ、連写してもダメ・・・
目の前にあるLED表示を上手く撮れずに もどかしい思いをした人もいるでしょう。
そこで今回は、どうすれば LED表示が切れないように撮れるのかについて書きたいと思います。
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こちらは、冒頭の写真と同じLED表示です。
先ほどと違って LED表示が切れることなく 綺麗に撮れていますが、実は 先ほどと同じカメラで撮影しています。
どうやって撮ったのかというと、カメラのシャッター速度を遅くしたのです。
LED表示は 目で捉えられない速さで点滅しています。
しかも、全てのLED素子が同時に点滅しているのではなく、横の列ごと(もしくは縦の列ごと)に点滅しています。
カメラは 1/100秒や1/1000秒といった 「瞬間」 を切り取るものです。
そのため、LEDの点滅速度よりも カメラのシャッター速度の方が速くなると、点滅しているLEDの 「消灯した瞬間」 が写り、LEDの一部が消えたような写真になってしまうんですよね。
カメラは 「オートモード」 にして撮る人が多いと思いますが、これだと シャッター速度が自動で調整されるので、明るいところではシャッター速度が速くなってしまうのです。
シャッター速度を遅くするには、カメラを シャッター速度優先のモードにして 手動で設定します。
スマホの場合は マニュアル設定で 「SS」 (シャッタースピード)を選択し、手動で設定します。
※カメラ・スマホによっては シャッター速度を手動で設定できないものもあります。その場合は諦めて下さい・・・
冒頭の写真は シャッター速度 1/160秒で撮りましたが、LED表示が切れなかった写真は1/30秒で撮りました。
「連写すれば、どれか1枚はLED表示が切れていない写真が撮れるはず」 と思っている人もいるかもしれませんが、連写すると シャッター速度が速くなるので、むしろ逆効果なんですよね。
こちらは、新大阪駅にあるフルカラーLEDの発車標です。
シャッター速度 1/160秒で撮ると、このように 黒い縦線だらけの酷い写真になってしまいましたが・・・
シャッター速度を1/30秒にして撮影すると、このように 綺麗に撮ることができました。
列車名の表示に うっすらと縦線が入っていますが、これ以上シャッター速度を遅くすると 手ブレしやすくなったり 表示がぼわっとするので、自分は この速さで撮るようにしています。