BlogPaint
※写真は、米原駅に停車中の関空特急 「はるか」 。(2019年10月撮影)


京都方面~関西空港駅間を1日に30往復(計60本)運転する 関空特急 「はるか」。
東京オリンピック・パラリンピックによる需要増を見越してか、先月(2020年3月)14日のダイヤ改正で 全列車の9両化が実施されました。

ところが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、関空輸送の需要が激減。
今月(2020年4月)1日から、全列車 両数を6両に減らして運転されるようになっています。

両数は減ったものの 本数は維持されてきましたが、2020年4月20日、JR西日本が ついに 「はるか」 の定期列車を一部運休すると発表しました。


【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
運転計画の変更について

★前回の記事★



広告


ニュースリリースによると、4月24日(金)から当面の間、60本中28本(上下各14本)の運転を取り止める とのこと。


今回運休となるのは、以下の列車です。

<関西空港行き>
はるか5号・9号・13号・17号・21号・25号・29号・33号・37号・41号・45号・49号・53号・57号

<京都・米原行き>
はるか6号・10号・14号・18号・22号・26号・30号・34号・38号・42号・46号・50号・54号・58号


京都駅 はるか号 時刻表(平日)
※行き先は 全て関西空港行き。


関西空港駅 はるか号 時刻表(平日)
※関西空港19:16発、20:16発の列車は米原行き。それ以外は京都行き。


文章だけでは どれだけ本数が減るのか実感しにくいと思うので、エクセルで京都駅・関西空港駅の 「はるか」 の時刻表を作って比較してみました。

こうして見ると、本数ががっつり減るのが分かりますね。
日中以降の本数が 1時間に2本(30分間隔)から1本(1時間間隔)に半減します。

関西空港行きは、京都駅を毎時ちょうど(0分)に発車する列車が全て運休。
京都・米原行きは、関西空港駅を毎時14分または16分に発車する列車が全て運休となります。


意外だったのは、朝晩にある米原駅発着の 「はるか」 (朝の米原発 関西空港行き2本、夜の関西空港発 米原行き2本)が全て運休になること。
この列車は、琵琶湖線やJR京都線において ホームライナーのような役割を果たしており、運休にはならないと思っていました。
電車通勤の自粛もあって、その通勤需要すら少なくなったということでしょうか。

なお、早朝にある草津6:00発の関西空港行きは、引き続き運転されるようです。



今回 半数近くの列車が運転を取り止めることになりましたが、逆に言えば 半数以上がこれまで通り運転される ということでもあります。
しかし、利用者数の低迷が続けば、今後 全列車運転取り止めになってもおかしくありません。

「はるか」 における 新型コロナの影響は、JR西日本の他の列車よりも長く続きそうですね。
仮に日本国内で終息したとしても、世界で感染拡大が収まらない限り、日本への入国者も 日本からの出国者も少ないままでしょう。

利用者数が回復して通常ダイヤに戻るのは 相当先になるかもしれませんが、1日も早く その時が来ることを願っています。


※2020年8月23日追記※
9月1日から、京都駅・関西空港駅を10~16時台に発車する 「はるか」 が全て運休となります。



広告