JR西日本は、2014年度から 近畿エリアと広島エリアの路線に、2016年から 山陰エリアと岡山・福山エリアの路線に 路線記号と新しいラインカラーを導入しました。
(一部の路線・区間を除く)

その後、2018年から 近畿エリアの主要路線に 「駅ナンバー」 (駅ナンバリング)を導入したわけですが、他のエリアには導入していなかったんですよね。

2020年7月28日、JR西日本が公式ホームページで、広島エリアと岡山・福山エリアの路線に 「駅ナンバー」 を導入すると発表しました。

この記事では、広島エリアの駅ナンバーについて書きたいと思います。


【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
広島エリア 5路線 79駅への「駅ナンバー」の導入について
岡山・福山エリア 8路線 82駅への「駅ナンバー」の導入について


★過去記事★
【JR西日本】 近畿エリア・広島エリアで変わる 「ラインカラー」。学研都市線は黄緑→ピンクに!?

【JR西日本】 岡山・福山エリアの主な路線に路線記号とラインカラーを導入へ!2016年春から使用開始!
【JR西日本】 関西の12路線に 「駅ナンバー」 を導入へ!2018年3月に使用開始!


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JR西日本曰く、広島エリアで路線記号を付けた5路線の79駅に 駅ナンバーを導入するとのこと。

エリアの中心駅である広島駅を 「01」 として、放射状に番号が付けられます。


広島エリア 駅ナンバー
※JR西日本 ニュースリリースより引用。


 G  山陽線 広島~糸崎

<駅ナンバー>
JR-G01・・・広島
JR-G02・・・天神川
JR-G03・・・向洋
JR-G04・・・海田市
JR-G05・・・安芸中野
JR-G06・・・中野東
JR-G07・・・瀬野
JR-G08・・・八本松
JR-G09・・・寺家
JR-G10・・・西条
JR-G11・・・西高屋
JR-G12・・・白市
JR-G13・・・入野
JR-G14・・・河内
JR-G15・・・本郷
JR-G16・・・三原
JR-G17・・・糸崎


 R   山陽線 広島~岩国

<駅ナンバー>
JR-R01・・・広島
JR-R02・・・新白島
JR-R03・・・横川
JR-R04・・・西広島
JR-R05・・・新井口
JR-R06・・・五日市
JR-R07・・・廿日市
JR-R08・・・宮内串戸
JR-R09・・・阿品
JR-R10・・・宮島口
JR-R11・・・前空
JR-R12・・・大野浦
JR-R13・・・玖波
JR-R14・・・大竹
JR-R15・・・和木
JR-R16・・・岩国


 P  芸備線 広島~狩留家

<駅ナンバー>
JR-P01・・・広島
JR-P02・・・矢賀
JR-P03・・・戸坂
JR-P04・・・安芸矢口
JR-P05・・・玖村
JR-P06・・・下深川
JR-P07・・・中深川
JR-P08・・・上深川
JR-P09・・・狩留家

※狩留家駅から三次方面の各駅には、駅ナンバーが導入されません。


 Y   呉線 広島~三原

<駅ナンバー>
JR-Y01・・・広島
JR-Y02・・・天神川
JR-Y03・・・向洋
JR-Y04・・・海田市
JR-Y05・・・矢野
JR-Y06・・・坂
JR-Y07・・・水尻
JR-Y08・・・小屋浦
JR-Y09・・・呉ポートピア
JR-Y10・・・天応
JR-Y11・・・かるが浜
JR-Y12・・・吉浦
JR-Y13・・・川原石
JR-Y14・・・呉
JR-Y15・・・安芸阿賀
JR-Y16・・・新広
JR-Y17・・・広
JR-Y18・・・仁方
JR-Y19・・・安芸川尻
JR-Y20・・・安登
JR-Y21・・・安浦
JR-Y22・・・風早
JR-Y23・・・安芸津
JR-Y24・・・吉名
JR-Y25・・・竹原
JR-Y26・・・大乗
JR-Y27・・・安芸長浜
JR-Y28・・・忠海
JR-Y29・・・安芸幸崎
JR-Y30・・・須波
JR-Y31・・・三原

※広島~海田市駅間と三原駅は、山陽線と呉線 双方の駅ナンバーが付けられます。


 B   可部線 広島~あき亀山

<駅ナンバー>
JR-B01・・・広島
JR-B02・・・新白島
JR-B03・・・横川
JR-B04・・・三滝
JR-B05・・・安芸長束
JR-B06・・・下祇園
JR-B07・・・古市橋
JR-B08・・・大町
JR-B09・・・緑井
JR-B10・・・七軒茶屋
JR-B11・・・梅林
JR-B12・・・上八木
JR-B13・・・中島
JR-B14・・・可部
JR-B15・・・河戸帆待川
JR-B16・・・あき亀山

※広島~横川駅間は、山陽線と可部線 双方の駅ナンバーが付けられます。


駅ナンバーは、駅の 「ひらがな駅名標」 や 海外向けWEBページ路線図に表示されます。

2020年9月以降、準備が出来次第 使用開始するとのこと。


IMG_5049
※JR難波駅の ひらがな駅名標。 駅ナンバー 「Q17」 が表示されています。(2020年1月撮影)


以上、広島エリア 5路線への駅ナンバー導入について書きました。


近畿エリアへの駅ナンバー導入から2年以上経ち、他のエリアに駅ナンバーを導入するつもりはないんだろうな・・・と思っていたので、今になって発表されるとは驚きました。

それなら、路線記号を導入する時に 一緒に駅ナンバーを導入すれば良かったのに と思いますね。

広島エリアでは、路線記号の導入に伴って 各駅の駅名標を新しいラインカラーのものに取り替えたばかりです。

駅ナンバーの導入に伴い、設置されてから数年しか経っていない ひらがな駅名標を取り替えるのは二度手間ですし、費用が もったいないと感じてしまいます。



今回の駅ナンバー導入で特筆すべき点は、各駅の「番号の振り方」 です。


近畿エリアの場合、番号を連続させることを重視した振り方になっていました。

そして、ただ単に 1番から順に振っていくわけではなく、相互直通列車が多い路線では 分岐駅の番号を共通にして、そこから連番にする という工夫がされているのが特徴的だったんですよね。

※例えば、北陸本線・琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線は、敦賀駅を 「JR-A01」 として 姫路駅まで連番になっています。
尼崎駅では 駅ナンバーの数字部分が 「49」 で統一されており、JR宝塚線は 「49、50、51、52・・・」、JR東西線は京橋方面に向かって 「49、48、47、46・・・」 と番号が連続しています。


今回の駅ナンバー導入では、近畿エリアと異なり、中心となる駅を 「01」 として 放射状に番号を振る というやり方が取られました。

JR西日本曰く、広島駅で新幹線を降車してからの移動をイメージして 駅ナンバーを付与したとのこと。

広島を訪れる訪日外国人の多くが新幹線でやってくるため、広島駅を起点とした この振り方は分かりやすいと思いますね。

もし、広島エリアの山陽線の駅ナンバーが 近畿エリアからの連番になっていたら、広島駅の駅ナンバーが 「JR-R137」 なんてことになっていたかもしれません。


JR線 広島エリア路線図
※JR西日本 広島エリアの路線記号導入線区 2014年8月のニュースリリース より引用)。
上の図にはありませんが、2017年3月に 可部線 可部~あき亀山駅間が延伸開業しています。


もう1つ注目してほしいのは、山陽線の糸崎~白市駅間と 呉線の三原~広駅間にも駅ナンバーが導入されるということです。

JR西日本の広島支社は、当初 「広島シティネットワーク」 の線区に限定して 路線記号を導入しました。

運賃表や路線図では 山陽線の糸崎~広島駅間が緑色、呉線の三原~広島駅間が黄色になっています。

しかし、駅名標が新しいラインカラーのものに取り替えられたのは、広島シティネットワークのエリア内(山陽線は白市~岩国駅間、呉線は広~海田市駅間の駅)だけ。

エリア外の駅は、駅名標の帯の色が JR西日本のコーポレートカラーである 青色のままなんですよね。

今回の駅ナンバー導入に伴い、山陽線 糸崎・三原・本郷・河内・入野の5駅と 呉線 三原~仁方駅間の各駅で 駅名標が更新されるでしょう。


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※三次駅の駅名標。帯の色がラインカラーの紫ではなく青色になっています。(2018年10月撮影)

一方、芸備線の狩留家駅以北(三次~白木山駅間)は、今回 駅ナンバーの導入が見送られました。

この区間は、広島の近郊路線で唯一 ICOCAなどのICカードが使えない(導入予定すらない)線区でもあり、何だか取り残されているような印象を持ちます。


個人的に、広島支社は 路線記号の導入や駅名標の更新を 広島シティネットワークの線区に限定して行うことに固執しすぎていると思うんですよね。

芸備線は 狩留家で区切るのではなく、三次~広島駅間を1つの線区として路線記号を導入するべきだと思いますし、駅名標の帯の色も ラインカラー(紫色)で統一するべきだと思います。



次の記事では、岡山・福山エリアの駅ナンバーについて書きます。

★次の記事★


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