山陽本線の姫路~上郡駅間と 赤穂線の相生~播州赤穂駅間は、JR神戸線(大阪~姫路)と同じく 運行管理システム が導入されています。
そのため JR神戸線と同じ自動放送が流れ、電光掲示板の表示も統一されていますが、この区間は 岡山駅を越えて運転される電車もあるため、「岡山方面 ○○」 という行き先表示が見れたり、放送が聞けるのです。
先日、青春18きっぷを使って 播州赤穂駅・上郡駅・相生駅・有年(うね)駅に行き、駅の自動放送を録音&電光掲示板を撮影してきたので さっそく紹介します。
広告
まずは、駅自動放送から。播州赤穂駅・上郡駅・相生駅では、英語放送も流れます。
今回、この3駅で録音した放送を1つにまとめました。
10分を超える非常に長い動画になりましたが、「岡山方面 ○○行き」の日本語・英語放送や 特急スーパーいなばの予告放送、のりば変更案内放送など、なかなか聞けない貴重な放送ばかりだと思います。
(男声:村山明さん、女声:よしいけいこさん)
※最後の 「糸崎行き」 の放送は、新幹線の通過音も入っています。 音量にご注意ください。
相生~上郡駅間にある有年駅は 運行管理システム対応の放送ではありませんが、JR神戸線と同じ接近メロディが流れます。
1番のりばは 簡易タイプの放送(男声:片山光男さん)、2番のりばは 種別・行き先を言う詳細型の放送(女声:山本恵子さん)です。
以前は 大阪環状線やJR神戸線・JR宝塚線など 多くの駅で山本さんのアナウンスが流れていましたが、現在は 湖西線の大津京・比叡山坂本・おごと温泉・堅田の4駅や 和歌山線の高田駅など、少数にとどまっています。
※2020年2月2日追記※
湖西線では2019年2月に運行管理システムが導入され、駅の自動放送が村山・よしいペアに更新されました。
そのため、湖西線の駅で山本さんのアナウンスを聞くことができなくなっています。
続いては、電光掲示板です。
播州赤穂駅から順番に紹介していきます。
播州赤穂駅
新快速の西側の終点です。
琵琶湖線やJR京都線でも 「播州赤穂行き」 をよく見かけますね。
この駅から 東側の終点である福井県の敦賀駅まで運転される新快速もあります。
姫路・大阪方面行きの電車は 1番のりばと3番のりばから、岡山方面行きの電車は 2番のりばから発車します。
日中の時間帯、新快速は1番のりばから発車することが多いです。
この駅は 赤穂線の途中駅ですが、電光掲示板には 岡山方面のみ 赤穂線 と書かれており、相生・姫路方面は 山陽本線と案内されています。
続いては、2・3番のりばの電光掲示板。
1番のりばのものに比べ、種別欄が狭いです。
ここからは、姫路以東では見られない表示が連発します。
まずは、岡山方面 三原行き です。
岡山から先は山陽本線を走行し、広島県の三原駅まで運転されます。
Maibara と Mihara ・・・なんか似てますね。
西明石以西の駅でしか見られない 西明石から快速の表示も撮影。
播州赤穂始発の快速は 平日は朝に2本、休日は朝晩に計4本だけとなっています。
岡山方面 新見行きは、先ほどの三原行きと異なり、倉敷駅から伯備線へ直通します。
写真の電車は 途中、日生(ひなせ)駅で5分、長船(おさふね)駅で8分、岡山駅で13分、備中高梁(びっちゅうたかはし)駅で9分も停車し、新見駅まで3時間半近くかけて運転されます。
(播州赤穂発車が14:36、新見到着は18:00)
同じく伯備線へ直通する 岡山方面 備中高梁行き の表示です。
「岡山方面」 が小さい字で表示されています。
三原行きや新見行きは、山陽線 上郡経由の電車もあるため、姫路駅や相生駅などでも見ることが出来ますが、備中高梁行きの表示は この駅でしか見ることができません。
改札口に設置されている電光掲示板は、写真のように 左右に矢印が出ています。
上郡駅
山陽本線の兵庫県最西端の駅です。
鳥取方面へ向かう特急は、この駅から智頭急行線へ直通します。
1番のりばは、屋根が低いからか、一回り小さいタイプの電光掲示板が設置されていました。
朝の時間帯は 当駅始発の新快速・快速が計4本設定されていますが、それ以外は全て姫路駅までの運転です。
特に日中の時間帯は 相生行きしか運転されておらず、姫路・大阪方面への移動は 播州赤穂駅に比べ不便になっています。
「相生行き」 の表示が見られるのは、この駅だけです。
乗車位置が ○8~5 となっているところにも注目。
2・3番のりばの電光掲示板。
当駅始発の相生行きは、2番のりばから発車します。
特急スーパーいなばは、岡山と鳥取を結ぶ列車です。
鳥取行きと岡山行き、どちらも2番のりばに到着し、この駅で進行方向が逆になります。
相生駅
日中の時間帯、姫路・大阪方面行きの電車と 赤穂線 播州赤穂行きの電車は どちらも2番のりばから、山陽線 上郡・岡山方面行きの電車は 3番のりばから発車します。
そのため、1番のりばは 朝晩を除いて基本的に使用されませんが、ダイヤが乱れた時は 播州赤穂行きの電車が1番のりばから発車します。
2・3番のりばの電光掲示板。
上郡・岡山方面行きの表示は、乗車位置案内の 「白△」 が省略されています。
こちらは 岡山方面 糸崎行きの日本語・英語表示です。
岡山駅始発の糸崎行きは多数設定されていますが、相生駅始発は1日に1本しかなく、この表示は 相生駅と上郡駅でしか見ることができません。
最後に紹介するのは 広島行き!!!
糸崎行きと同様、1日に1本しか設定されていない レアな行き先です。
相生駅を発着する岡山方面行きの電車の中で 最も長距離を走り、広島駅まで4時間かけて運転されます。
(相生発車が16:58、広島到着が20:57)
ちなみに、20時台には 姫路駅始発 福山行きも設定されています。
有年駅
この駅は、ホームに電光掲示板がなく、改札のところに 写真のような古い電光掲示板が設置されています。
現在 橋上化工事が行われており、完成後は撤去されるかもしれません。
コメントありがとうございます!
以前は大阪から備前片上まで直通する電車があったんですよね・・・
(新快速じゃなくて「快速」なんですよね?)
有年駅と上郡駅が岡山支社に移管される可能性はないでしょう。
新快速の車内などに掲示されている路線図を見れば分かるように、
上郡駅と播州赤穂駅が実質的にJR神戸線の終点になってます。
また、この記事の最初の方に書いたとおり
JR神戸線の「運行管理システム」の導入区間も上郡駅までです。
(岡山支社管轄の路線にJR神戸線の運行管理システムが導入されることは100%ないと断言できます)
備前福河駅ですが、国鉄時代は岡山鉄道管理局の管轄だったようです。
兵庫県にある 山陰線 諸寄駅・居組駅(発着する列車は米子支社側の列車、駅の設備は福知山支社の管理)や
福井県にある 北陸線 新疋田駅(北隣の敦賀駅から先へ直通する電車は1日1本、駅の設備は金沢支社の管理)のような例もあるので、
再び岡山支社の管轄になることは考えにくいのではないかと思います。