滋賀県の東近江地域を走る 近江鉄道

米原駅から 彦根・高宮・八日市・水口(みなくち)を通って 貴生川(きぶかわ)駅までを走る 本線 と、高宮~多賀大社前駅間を結ぶ 多賀線、八日市~近江八幡駅間を結ぶ 八日市線 の3路線からなり、「ガチャコン電車」 とも呼ばれます。

先日、彦根駅の近江鉄道のりば前を通りかかった時、1枚のポスターに目が留まりました。


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なんと、近江鉄道の路線に愛称がついていたのです!
より広範囲の、より多くの人に 親しみをもって利用していただけるようにと、3月16日のダイヤ改正に伴って 愛称を名付けたんだとか

本線の高宮以北と多賀線を合わせて、彦根・多賀大社線
本線の高宮~八日市駅間は 湖東近江路線
八日市線は 万葉あかね線
本線の八日市以南は 水口・蒲生(がもう)野線 となっており、
ラインカラーも設定されていました。

愛称の由来については、以下の通りです。


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※写真をクリックすると拡大できます。(写真が暗かったので、明るさを自動修正しました)


① 彦根・多賀大社線(ラインカラー■赤
沿線地域には 国宝の彦根城や 古くから「お多賀さん」の名で親しまれる多賀大社などがあることから。

② 湖東近江路線(ラインカラー■青
区間の大部分が中山道(なかせんどう)と並行しており、近江路の響きが昔から続く人の往来を連想させる。
また、沿線には観光名所である湖東三山が存在することから。

③ 万葉あかね線(ラインカラー■緑
沿線にある万葉の森船岡山には額田王が詠んだ 万葉集の「あかねさす・・・」 の和歌が刻まれた石碑が立つことから。
近江鉄道700形電車「あかね号」とも関係がある。

④ 水口・蒲生野線(ラインカラー■黄
「蒲生野」は、蒲生地域の古代近江の歴史地名とされる。
また、水口地域は古くから東海道の水口宿として発展してきた。
その2地域を結ぶ区間であることから。


う~ん・・・何だかとっても微妙な愛称だと思うのは 自分だけですかね?
愛称に沿線の地名などを取り込もうとするあまり、2つの名前を無理やりくっつけた感があります。

「水口線」 「八幡線」 みたいな感じで、もっとシンプルした方が 呼びやすいと思うのですが。

万葉あかね線」・・・奈良や富山のあの路線が頭に思い浮かびます。

果たして、これらの愛称は地元民に定着していくでしょうか?
南海高野線の二の舞にならないか少し不安ですが、愛称をつけたこと自体は画期的だと思うので 評価したいですね。

※南海高野線は、1995年から2008年まで、難波~橋本駅間に 「りんかんサンライン」  という愛称が付けられていました。


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