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※写真は普通 湯浅行きの方向幕(117系・和歌山駅で撮影)

昨年12月に、JR西日本から 2014年3月15日に行われるダイヤ改正の概要が発表され、このブログでも、過去記事 「☆JR西日本 2014年春のダイヤ改正☆ 「はまかぜ」車両の「びわこエクスプレス」登場! 大和路線・日中の王寺行き快速が廃止!」 で紹介しましたが、2月中旬頃になって 、JRおでかけネットのダイヤ改正のご案内 で昨年12月の発表の時にはなかった改正内容が いくつか追加されました。

その中で 特に気になったのが、新大阪6:25発 快速 紀伊田辺行きの運転区間短縮

新大阪駅から梅田貨物線を通り 西九条駅手前で大阪環状線に合流するという、特急 「はるか」 「くろしお」 と同じルートを通る快速が、朝と深夜に1本ずつ設定されています。

このうち、深夜の電車(新大阪22:44発)は 2010年のダイヤ改正で、紀伊田辺行きから御坊行きに短縮されましたが、朝の快速 紀伊田辺行きにも ついに運転区間縮小の波が押し寄せてきました。

行き先は、御坊ではなく まさかの湯浅
湯浅行きは、2014年2月現在、朝の時間帯に3本(土休日は朝に1本、夜に2本)しか設定されていないレアな行き先です。

せめて御坊まで運転すれば・・・と思うところですが、和歌山駅の時刻表を見てみると、この紀伊田辺行きの前後に湯浅行き(土休日は前に湯浅行き、後に海南行き)が設定されているので、おそらく 、これらの電車を 御坊もしくは紀伊田辺まで延長するのでしょう。

きのくに線の和歌山~御坊駅間では、日中以降 毎時2本運転されていますが、湯浅駅の時刻表を見てみると、朝6~9時台の御坊方面行きの普通列車は6:49(始発列車)7:36発、8:37(新大阪発の快速。きのくに線内は普通列車として運転)9:27発の4本だけ。

湯浅止まりが設定されているため、湯浅~御坊駅間は、日中よりも朝ラッシュ時の方が本数が少ないという逆転現象が起きているのです。

8:37発の新大阪発の電車は、御坊駅到着が8:56
9時頃到着では、御坊に通勤・通学する人にとっては遅すぎるのかもしれません。
発車時刻を30分程度早くすれば、御坊駅へは8時半頃という 通勤・通学に便利な時間帯に到着できます。

また、御坊駅の時刻表を見てみると、朝7~9時台の紀伊田辺行きの普通列車は7:08(始発列車)7:56発、8:56(新大阪発の電車)9:57発と 朝の時間帯でも 毎時1本という運転間隔なので、通勤・通学する利用客が 7:56発の電車に集中しているのではないかと思います。

8:56発の電車の発車時刻を30分程度早くすることで、紀伊田辺までの各駅へ 8時半~9時過ぎに到着でき、7:56発の電車の混雑緩和にもなるかな? と思いました。

ただ、JRおでかけネットのダイヤ改正案内では、きのくに線で 他に行き先変更される列車があるのかについて 全く触れられていません。
前後の湯浅行き・海南行きもそのままだとすれば、湯浅~紀伊田辺駅間で 運行間隔が2時間も開く可能性があります。
さすがにそれはないと信じたいところ。

湯浅駅
湯浅行きの電車は、湯浅駅到着後 和歌山方面へ折り返すだろう、ということで 湯浅駅の朝8時台の到着・発車時刻を  図にまとめてみました。

8:11着の電車は、8:30発の和歌山行きに、8:50着の電車は、8:55発の和歌山行きになると思われます。



湯浅駅 - コピー
現在の到着・発車時刻を元に、ダイヤ改正後の行き先と始発駅を予想してみました。
8:37着の新大阪発の電車が、8:55発の和歌山行きとなり、湯浅駅での停車時間が5分→18分 と長くなります。

御坊駅の時刻表を見たところ、8:00発(湯浅8:19発)の次が 9:08発(湯浅9:27発)と御坊~湯浅駅間で 運転間隔が1時間以上開いてしまっているので、湯浅8:30発の電車が 紀伊田辺 or 御坊発になると良いですね。


湯浅駅(休日)

湯浅駅(休日) - コピー

ちなみに、土休日ダイヤの場合は こんな感じ。
現在は 8:10着の湯浅止まりの電車が、8:46発の和歌山行きになると思いますが、改正後は 8:37着の電車が湯浅止まりになるため、湯浅駅での停車時間が 36分→9分 と 大幅に短くなると予想。

果たして実際はどうなるのか、後日 改めて記事を書きたいと思います。

※2014年3月4日追記※
実際どうなったかについては、
別記事 「
☆きのくに線 ダイヤ改正2014 新旧比較☆ レアな行き先 「海南行き」 消える! 」 をご覧ください。


これまで 朝に新大阪発の紀伊田辺行き快速が設定されていたのは、新大阪駅や大阪環状線、阪和線内から きのくに線 御坊以遠へ向かう利用客のため というより、車両運用やダイヤの都合で 紀伊田辺まで行ってたのかな とも思います。
(新大阪発 和歌山行き+和歌山発 御坊行き+御坊発 紀伊田辺行き)

ちなみに、新大阪駅から紀伊田辺駅へ行くのに、この電車(6:25発)に乗るのと その1時間後に発車する特急 「くろしお」 (7:33発)に乗るのとでは、到着時間が20分程しか変わりません。

このダイヤ改正で、阪和線から直通する 紀伊田辺行きの快速は、天王寺20:41発の1本だけになります。


個人的には、新大阪駅や環状線・阪和線内で 湯浅行きというレアな行き先が見られるのが 少し嬉しかったりします。
電光掲示板やLED方向幕の 「和歌山方面 湯浅」 表示も登場しますし、大阪環状線の駅で流れる 「湯浅行き」 の自動放送も気になるところです。


このほか、新たに発表された内容を取り上げたいと思います。


① 特急「はるか」の自由席を一部拡大

関西空港行きの特急 「はるか」 のうち、1号(京都5:46発)、11号(同8:17発)と、15号(同9:15発)~31号(同16:15発)までの自由席が、2両から 3両に拡大されます。



② 【大和路線・和歌山線】 一部列車 運転取り止め・行き先変更

大和路線では、日中の王寺発着快速廃止、始発列車の繰り下げだけでなく、終日に渡って、一部の列車の運転取り止めや 行き先・発車時刻の変更があるようです。


和歌山線では、21時台の高田発 王寺行き1本が運転取り止めとなるほか、一部の列車の行き先が変更され、五条7:26発の普通列車(2014年2月現在は7:27発の快速 JR難波行き)から 王寺・JR難波方面、王寺7:42発(土休日は7:43発)の普通列車から万葉まほろば線 桜井・奈良方面へは、それぞれ高田駅で乗り換えが必要になります。

おそらく、前者が 快速 JR難波行き→普通 奈良行きに、後者は奈良行き→高田行き(高田駅到着後は、折り返し 快速 JR難波行き)になるのでしょう。
五条~高田駅間の和歌山線各駅利用者にとって貴重な大和路線直通列車が減らされることになるとは・・・。


③ 【JR宝塚線】 一部の福知山発着 丹波路快速が篠山口発着に変更

福知山5:19発 大阪行き(7:28着、土休日は7:25着)の丹波路快速が篠山口発に、大阪22:54発の丹波路快速が、福知山行きから篠山口行きに それぞれ変更されます。
(篠山口駅で福知山方面の普通列車に接続)

早朝・深夜に篠山口~福知山駅間を4両編成で運転するのは供給過剰だったということでしょうか。


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