阪和線の東岸和田駅は、駅のすぐ南側に交通量の多い踏切があって 慢性的な渋滞を引き起こしていること、ホーム幅が狭く、階段がホーム南端にあるという駅構造の問題上 エレベーターを設置できないこと、駅舎が東側にあり、西側からのアクセスが不便であることなどから、現在 高架化工事が行われています。
今回、そんな東岸和田駅を訪れ、高架化工事の様子を撮影してきました。
まずは、1・2番のりば(関西空港・和歌山方面行きホーム)から撮った写真をご紹介。
下り線の高架が出来あがっていました!
しばらく見ない間に工事が大きく進んでいて、驚くばかりです。
下り線が高架に移行した後、1・2番のりばのホームを解体・撤去し、その跡地に 上り線の高架が建設されます。
隣のホーム、3・4番のりば(天王寺・大阪方面行きホーム)からも撮影。
高架上に架線柱は まだ立てられていないようです。
1・2番のりばのホームは、もともと3・4番のりばとして使われており、現在 下り線高架が立っている場所に かつて旧1・2番のりばがありました。
1986年まで快速通過駅だった名残から、旧1・2番のりばのホーム幅は非常に狭かったそう。
ちなみに、現在の3・4番のりばは、高架化工事開始後に設置された 仮設のホームです。
北から南へ移動しながら、高架と1・2番のりばを撮影。
こうして見ると、いかに1・2番のりばのホーム屋根が短いか分かりますね。
階段を上って、改札口へ向かいます。
1年前に訪れた時、跨線橋の通路はこのようになっていましたが・・・
通路の奥が仮設の柵で塞がれていました。
床に目をやると、これまで右側通行だったのが左側通行に変わっています。
一体どうしてなのかというと・・・
高架を建設するのにあたって、この古い跨線橋が邪魔になるからなのです。
仮設の階段が2つありますが、手前が下り専用、奥が上り専用と分けられていました。
下り専用の仮設階段を下りていきます。
このように幅が狭く、少し圧迫感がありますね。
階段を下りきったところで右に曲がると、上り専用の通路と合流します。
ちなみに、先ほどの合流部から上り専用通路を通って跨線橋へ向かうと こんな感じ。
下り専用通路に比べて遠回りになっており、改札からホームへ行くのに、以前より多く歩かされます。
改札口を外から撮影。
自動改札機は新型のものに更新されています。
以前は 写真左奥にある階段が跨線橋と接続していました。
東岸和田駅の古い駅舎を撮影。
下り線の高架化直後か、上り線の高架化後かは分かりませんが、いずれ 閉鎖・解体されることになります。
閉鎖された階段を拡大して撮影。
駅前広場は、いつの間にか綺麗に整備されていました。
駅前の道を南下していきます。
この道路は一方通行(駅南側から駅前広場への入場専用)です。
先ほどの道を歩いていくと、広い道路に出てきました。
右に曲がってすぐのところに、あの交通量の多い踏切があります。
振り返って、駅の方向を撮影。
踏切を渡って、道路と橋桁を撮影。
この道路は片側2車線ですが、踏切の近辺だけ片側1車線になっており、渋滞悪化の一因になっています。
踏切から、北側(駅舎方向)を撮影。
最後に、踏切の南側を撮影。
高架ホームから地上の線路へ接続する 下り坂の高架もできあがっています。
高架化工事は、2016年頃に完了する予定です。
この調子でいけば、今年中に下り線が高架化されるかもしれませんね。
東岸和田駅が今後どのように変化していくのか、気になるところです。