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※上の写真は富山駅で撮影。


北陸本線の米原~富山駅間で運用されている 521系電車。

2006年に521系1次車が登場、2009年以降 2次車が大量増備され、現在では 敦賀~金沢駅間で ほぼ全ての普通電車が521系で占められるようになりました。

そんな521系ですが、これまでは上の写真のように、前面のデザインが 223系をベースにしたものになっていました。

しかし、2014年3月15日のダイヤ改正に合わせて営業運転を開始した3次車は、これまでの223系似のデザインから一転して 225系似に変わっているのです。

自分がこの春 北陸へ行った際、521系3次車を駅で撮影したので、このブログで紹介しておきます。


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米原から北陸本線を北上し 敦賀駅で降りると・・・
出ました! 521系3次車!!

225系と同様の のっぺりした顔が特徴です。

ウィキペディア曰く、運転席の周りに比べて 先頭上部の強度が相対的に低くなっており、列車が衝突した際、先頭上部が先につぶれることで力を上方へ逃がし、乗客への衝撃と客室の変形を抑える構造なんだとか。


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3次車前面の もう1つの特徴は、両側に何やらヒレのようなものが付いていること。

これは何なのかというと・・・


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先頭車間転落防止幌(ホロ)と呼ばれるものです。

2両編成の521系2本を連結して 4両編成で運転する場合、先頭車両同士が連結された部分は、写真のように 大きく間があいており、乗客が誤ってホームから線路へ転落する危険性があります。

実際、2010年12月には JR神戸線の舞子駅で 乗客が先頭車同士の連結部に転落し、車掌がそれに気づかず発車。

転落した乗客を死亡させてしまうといった事故が起きました。

その反省から、521系3次車の前面に転落防止幌が付いているというわけです。

JR西日本曰く、今後製造される新型車両にも、同じように先頭車間転落防止幌を標準装備することを検討中だとか。


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ここからは、他の駅で撮影した521系3次車の写真を紹介していきます。

福井駅に停車中の普通 金沢行き(9:48発)。4両編成での運転です。


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1日に3本しか設定されていない 「武生行き」 。 ここでも521系3次車が運用されていました。


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こちらは、小松駅で撮影。


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続いては金沢駅で撮影した521系3次車をご紹介。

こちらは、5番のりばに停車中の 普通 敦賀行きです。


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最後は、小松行きの電車です。 上は5番のりば、下は3番のりばで撮影。


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ついでに小松行きのLED方向幕も撮影しました。


今回 北陸へ行った際、思った以上に3次車を見かけた上、乗る機会も多かったです。

3月のダイヤ改正で、金沢~富山駅間で521系の電車が大幅に増え、それに伴って これまで金沢以南で運用されていた車両の一部が金沢以北へ移動したため、その穴埋めとして 521系3次車が大量増備されたのでしょう。

個人的に、先頭車同士の連結部に 転落防止幌を設置するという取り組みは大変良いと思うのですが、常に付けっぱなしの状態で運行されるというのが 何だかなぁ・・・と思います。

着脱の手間を省きたいという気持ちは分かりますが、見た目が変な感じなんですよね。


2015年春には、北陸新幹線の長野~金沢駅間が開業し、並行する北陸本線(金沢~直江津駅間)が第三セクターに移管されます。

その際、521系が あいの風とやま鉄道に16編成、IRいしかわ鉄道に5編成(2編成は3次車) 譲渡される予定だそうです。



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