2015年3月14日には、北陸新幹線 長野~金沢駅間が延伸開業したほか、山陽線 広島~横川駅間に 新白島(しんはくしま)が開業しました。

2016年3月26日には、JR神戸線 六甲道~灘駅間に 摩耶(まや)が、御着~姫路駅間に 東姫路駅 が開業しました。

ここでは、JR西日本管内で 2017年以降に設置される(された)新駅について簡単にまとめてみたいと思います。

※ここでは、新駅設置が正式に決定しているもののみ紹介しています。
(検討中のものは書いていません)

※記事内容は 随時更新する予定です。

最新更新日 2021年5月15日
※北陸新幹線の新駅の駅名(仮称:南越駅)が 「越前たけふ駅」 に決定しました。
※2021年~2022年に開業予定の新駅は、今のところありません。


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2017年3月4日開業

<可部線>
可部~あき亀山駅間 延伸開業

●2003年に廃止された区間(可部~三段峡駅間)の一部復活&電化。

●途中に 河戸帆待川(こうどほまちがわ)駅を設置。
※廃止された河戸駅とは別位置。河戸駅は復活しない。

●あき亀山駅は、河戸駅の400m先に設置。
※2003年に廃止された 「安芸亀山駅」 とは別位置。
安芸亀山駅は今井田~毛木駅間に存在した駅、あき亀山駅は河戸~今井田駅間に設置される駅。

●可部駅では 3番のりばの隣に あき亀山方面ホームを増設して、相対式ホームに改良。
現在の1・2番のりばを廃止し、3番のりばが広島方面ホームになる。

●当初は 2015年春開業予定だったが、踏切に関する調整と あき亀山駅の建設予定地取得に時間がかかったため、2年遅れた。


【JR西日本 ニュースリリース】
JR可部線の電化延伸について
可部線電化延伸区間の新駅について
可部線および山陽線新駅の駅名決定について



寺家(じけ)

広島県 東広島市

山陽本線 西条~八本松駅間

●相対式ホーム2面2線の構造で ホーム有効長は8両。

●事業費は約20億円。


【JR西日本 ニュースリリース】
山陽線 西条~八本松駅間新駅設置について


2018年3月17日開業

JR総持寺(じぇいあーるそうじじ)

大阪府 茨木市
JR京都線 摂津富田~茨木駅間


●フジテック旧本社跡地付近に設置。

●周辺には、阪急京都線 総持寺駅がある。

●島式ホーム1面2線の構造。JR京都線の複々線のうち 内側線を走る電車のみ停車。

●事業費は約60億円を見込む。

●ホームには 二重引戸式の可動式ホーム柵(ホームドア)が設置される。

【JR西日本 ニュースリリース】
JR京都線 摂津富田~茨木駅間の新駅の概要決定 可動式ホーム柵を設置など
JR京都線、摂津富田~茨木駅間新駅の駅名決定について



衣摺加美北(きずりかみきた)

大阪府 東大阪市
おおさか東線 JR長瀬~新加美駅間


●この区間は おおさか東線内で最長の駅間距離(2.7km)。

●東大阪市と大阪市平野区の市境に位置しており、駅が所在する 「衣摺」(東大阪市)と、「加美北」(大阪市平野区)の地名を合わせた駅名となった。

●相対式ホーム2面2線の高架駅で ホーム有効長は8両(屋根は6両分)。


【JR西日本 ニュースリリース】
おおさか東線 JR長瀬~新加美駅間新駅設置について
おおさか東線 JR長瀬~新加美駅間、新駅の概要について
おおさか東線全線開業に向けて ~JR長瀬・新加美駅間新駅の駅名の決定について~


2019年3月16日開業

<おおさか東線>
放出~新大阪駅間 延伸開業

●途中にJR野江駅城北公園通(しろきたこうえんどおり)駅JR淡路駅南吹田駅を設置。

●上記の4駅は、いずれも 相対式ホーム2面2線の構造で、ホーム有効長は8両。
エレベーター2基(各ホーム1基)とエスカレーター4基(各ホーム上り・下り)を設置。

●JR野江駅は京阪、JR淡路駅は阪急との乗り換え駅になる。

●城北公園通駅の仮称は 「JR都島駅」 だったが、大阪メトロ谷町線の都島駅から北へ1.6km離れた場所に設置される。
(大阪市旭区赤川一丁目。阪神高速12号守口線 都島入口付近)。

●放出~鴫野駅間は学研都市線と並走(複々線化)。

●JR京都線と合流する地点では JR京都線の複々線を高架で跨ぎ、JR京都線の西側を並走する梅田貨物線に乗り入れる。東淀川駅には停車しない。

●新大阪駅では 最も西側のホーム(1・2番のりば)に乗り入れる。


【JR西日本 ニュースリリース】
おおさか東線北区間(新大阪~放出駅間)新駅の概要について
おおさか東線全線開業に向けて 新大阪-放出駅間 新駅の駅名の決定について


おおさか東線 2018年版1
おおさか東線 2018年度版2

※別記事 「おおさか東線 放出~新大阪駅間の延伸について 【まとめ】 」 も参照。



梅小路京都西駅

京都市下京区
嵯峨野線 京都~丹波口駅間


●京都鉄道博物館(2016年春開業)や京都水族館の最寄駅。 普通電車のみ停車。

●七条通との交差部付近に設置。 丹波口駅からの距離は800mと短い。

●ホームには 可動式ホーム柵(ホームドア)が設置される。


【JR西日本 ニュースリリース】
嵯峨野線 京都~丹波口駅間 新駅設置に関する京都市との合意について
JR嵯峨野線 京都・丹波口間新駅 駅名決定について 


2023年春開業(予定)

大阪駅(うめきた地下ホーム)

大阪市北区
梅田貨物線 新大阪~西九条駅間


※当初は 「北梅田駅」 (仮称)という、大阪駅とは別の新駅という扱いで建設が進められていました。
2020年3月に JR西日本が 大阪駅の一部として開業すると発表したため、厳密にいえば 「新駅」 ではありませんが、この記事で取り上げておきます。



●現・大阪駅の北側に設置。 島式ホーム2面4線の地下駅。

●梅田貨物線の一部区間を現・大阪駅寄りにルート変更し、地下化。
現・大阪駅と改札内連絡通路で結ばれる。

●特急 「はるか」 「くろしお」 が停車し、新大阪方面から おおさか東線の電車が乗り入れる予定。

●2031年春に開業する 「なにわ筋線」 (後述)の起点となる予定。


【日刊建設工業新聞】
大阪市、JR西日本/東海道線支線地下化・新駅設置(北区)/15年内着工へ

【JR西日本 ニュースリリース】
※画像はいずれもニュースリリースより引用。
北梅田駅1(JR西日本 公式ホームページより)
2016年10月定例社長会見


うめきた新駅2(JR西日本 ニュースリリースより)
「うめきた(大阪)地下駅」と「大阪駅」の改札内連絡通路の整備 並びに「うめきた(大阪)地下駅」の駅名について (PDF)


2024年春開業(予定)


<北陸新幹線>
金沢~敦賀駅間 延伸開業

※2021年5月15日追記※
2023年春の開業を目指していたが、芦原温泉~加賀温泉駅間にある加賀トンネルでひび割れが発生したことや 敦賀駅の工事が遅れていることなどから、開業が1年遅れることとなった。



●小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、敦賀駅に新幹線ホームを増設。

●福井~敦賀駅間に 「越前たけふ駅」 を設置。

●敦賀駅以西は 「小浜・京都ルート」 を採用。小浜市(東小浜駅付近に駅を設置)を通り京都駅へ。

●京都~新大阪駅間は 「南回りルート」 を採用。松井山手駅付近に駅を設置。

●敦賀~新大阪駅間の本格着工は、財源上の問題から、早くても北海道新幹線 札幌延伸開業後の2031年度以降になる見通し。


【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
「北陸新幹線(金沢~敦賀間)」 新駅の駅名について


2026年春開業(予定)


兵庫県姫路市
山陽本線 姫路~英賀保駅間


●姫路駅から1.8km、英賀保駅から2.8kmの地点に設置される。


【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
山陽本線 姫路・英賀保間新駅設置について



2031年春開業(予定)


<なにわ筋線>
大阪(うめきた地下ホーム)~JR難波・南海新今宮駅間 開業

なにわ筋線(JR西日本 ニュースリリースより)
※上の図はニュースリリースより引用。


●大阪駅 うめきた地下ホーム(前述)から なにわ筋を通って JR難波駅 及び 南海新今宮駅までを結ぶ路線。

●途中に 中之島駅(仮称。京阪中之島駅と乗り換え)、西本町駅(仮称)、南海新難波駅(仮称。実質的には南海難波駅の地下ホーム)を設置。

●大阪~西本町駅間はJR西日本と南海が共同で営業。西本町駅の南側で分岐。

●この路線の開業で 南海の悲願だった梅田(大阪駅)乗り入れが実現。
南海沿線から 乗り換えなしで大阪駅へ行けるようになり、利便性が大きく向上する。

●阪急の十三(じゅうそう)駅と大阪駅 うめきた地下ホームを結ぶ連絡線の建設も検討されている。


【JR西日本 ニュースリリース】
なにわ筋線の整備に向けて


時期未定


奈良県 奈良市
大和路線 奈良~郡山駅間


●奈良県、奈良市、JR西日本の3者が、新駅周辺地域と鉄道が共生し、地域と鉄道との持続的な発展に関して連携と協力に関する協定を締結。

●新駅の設置に伴い、大和路線の線路を一部高架化。


【JR西日本 ニュースリリース】
「JR新駅周辺地区」 における奈良県、奈良市と西日本旅客鉄道株式会社との連携協定締結について


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