2015年2月2日、JR西日本は 公式ホームページで、嵯峨野線 京都~丹波口駅間に新駅を設置する事業に関する基本合意書を 京都市との間で締結したと発表しました。

【JR西日本 ニュースリリース】
嵯峨野線 京都~丹波口駅間 新駅設置に関する京都市との合意について

【毎日新聞の記事】
JR山陰線:京都−丹波口間に新駅、19年春の開業目指す(毎日新聞)


広告


嵯峨野線新駅1
嵯峨野線新駅2
新駅の設置場所は 七条通と交差する地点で、駅舎は その南側に建設されます。

この駅は、相対式ホーム2面2線の高架駅。
1つのホームの両側に線路がある丹波口駅・二条駅・円町駅・花園駅と異なり、複線の線路の両側に それぞれホームが設置される形です。

エレベーター2基のほか、エスカレーターが4基設置されます。
(おそらく、エレベーター・上りエスカレーター・下りエスカレーターが 各ホーム1基ずつ)


JR西日本のニュースリリースにある地図では、七条通の真上に 駅が設置されるかのようになっていますが、ここは、京都貨物駅と嵯峨野線を結ぶ 「山陰連絡線」 と合流する場所であるため、下りホームは 七条通の南側に設置されるのではないかと思います。

ただ、山陰連絡線は ここ数年ほとんど使われていないようなので、新駅の設置に伴って廃止される可能性もゼロではないでしょう。

※2015年3月5日追記※
新駅の設置に伴い、山陰連絡線が廃止されることになりました。
詳しくは、別記事 「
嵯峨野線と大阪方面を結ぶ 「山陰連絡線」 廃止へ 」 をご覧ください。



今回の新駅、京都駅からの距離は1.7km ありますが、丹波口駅とは わずか 800m しか離れていません。

そんな場所に新駅? と思われるかもしれませんが、すぐ南側に、JR西日本の 梅小路蒸気機関車館 があり、来年(2016年)には  日本最大の鉄道博物館である 「京都鉄道博物館」 が開業!

加えて、隣接する梅小路公園には 人気の 京都水族館 もあり、新駅が それらの最寄駅となることから、旅客需要が見込める というわけです。

梅小路公園周辺は、京都駅からも丹波口駅からも結構遠いので、新駅の設置で、アクセスが飛躍的に改善されます。
もしかすると、開業当初から 快速停車駅になるかもしれませんね。



気になる新駅の駅名ですが、やっぱり 「梅小路」 しかないだろうなと。

他に考えられるのは、「梅小路公園」 や「京都鉄道博物館前」 、「JR七条」 (京阪七条駅とは別位置ですが、おおさか東線のJR長瀬駅のような例があるので) ぐらいでしょうか。

事業費は 約49億円。
そのうちの19億円をJR西日本が負担し、残りの30億円は 京都市と国が半分ずつ出し合います。

1日の平均乗降客数は 約7000人を見込んでいるとのこと。


開業は今から4年後、2019年春 の予定です。
おおさか東線 放出~新大阪駅間の延伸開業と同じ年になりますね。

京都鉄道博物館の開業に間に合わないのが少し残念ですが、新駅の開業を楽しみに待ちたいと思います。


余談ですが、嵯峨野線はダイヤを もう少し何とかしてほしいですね。

京都の市街地を走っているのに、普通電車が毎時3本、20分に1本しか来ないのは さすがに少なすぎでしょう。

おそらく、京都駅の手前に単線区間があり、そこを 30番のりば発着の 特急 「はるか」 も走行するので 増発しようにもできない状態なんだろうと思いますが、せめて毎時4本はあってほしいところです。
(嵯峨嵐山止まりの電車があっても良いので)

※2016年12月22日追記※
2017年春のダイヤ改正で、嵯峨野線の日中の普通電車が増発されることになりました。
詳しくは、以下の別記事をご覧ください。

☆JR西日本 2017年春のダイヤ改正(関西編)☆ 新快速が平日も終日12両編成に!
嵯峨野線 日中の普通電車を毎時4本に増発! 「嵯峨嵐山行き」 が定期列車化!


※2018年11月12日追記※
嵯峨野線 京都~丹波口駅間の新駅の駅名が、「梅小路京都西」 に決定しました。
詳しくは以下の別記事をご覧ください。

嵯峨野線 京都~丹波口駅間の新駅の駅名が 「梅小路京都西」 に決定!(2019年春開業)

【関連記事】
JR西日本の新駅設置情報
嵯峨野線と大阪方面を結ぶ 「山陰連絡線」 廃止へ

広告