※この記事を読む前に、過去記事 「津田英治さん、引退!? ATOS放送の男声が順次変更へ・・・ 」 をぜひご覧ください。


昨年の11月頃から、上野東京ラインの開業に先駆けて、宇都宮線高崎線常磐線東海道線のホームで流れる自動放送(ATOS放送)が更新され、男声が津田英治さんから別の人に変わりました。

宇都宮線から放送の更新が始まったので、新しい自動放送は 「宇都宮型」 と呼ばれています。


そんな宇都宮型の放送ですが、男声が誰なのかは これまで公表されておらず、一般の人が知る由もありませんでした。

ところが、宇都宮型の放送が導入されるや否や、この声は有田洋之さん(大阪市営地下鉄や外房線の男声放送を担当)ではないか といった声がネット上で急速に広がり始めたのです。


自分は、以前から この 「有田さん説」 は絶対違うと思ってました。

初めて聞いた時に全然聞いたことのない声だと思った 宇都宮型の男声が、自分にとって聞き馴染みのある有田さんのはずがないと。

しかし、有田さんが津田さんと同じ事務所に所属していることと、大阪市営地下鉄の一部路線の男声放送を 以前 津田さんが担当されていたことから、 「津田さんの後継者」 は有田さんに違いないと 有田さん説が最有力視されました。

そして、いつの間にか 「宇都宮型の男声=有田さん」 と確定したかのようになって、ツイッターなどで どんどん拡散されていったのです。

しまいには、「有田さんではない」 という意見を否定する人まで現れ、有田さん説を完全に信じ切っている人の書き込みを見るたびに、嘆かわしい気持ちになりました。


もし、有田さん説が違うのであれば、間違った情報(デマ)が拡散されていることになり、有田さん本人にとっても良くないことだと思います。

しかし、公表されない限り、「宇都宮型の男声は有田さん」 という真偽不明の情報が正しいものだと思われ続けるのです。


有田さんなのか、そうではないのか、はっきりさせてほしいと強く願っていたところ、朝日新聞から衝撃の報道が!

なんと、
宇都宮型の声の主が判明したのです!


【朝日新聞の記事】
JRの自動音声 「中の人」 交代 駅名など新たに録音


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朝日新聞の報道によると、宇都宮型の男声を担当されているのは 田中一永(たなか かずひさ)さん。

37歳の男声声優で、CMのナレーターや 海外ドラマの日本語吹き替えなどのほか、アニメ 「NARUTO」 での声優経験もあるとのこと。

録音を担当した音響機器メーカーが、「落ち着いた声を持ち、15~20年後も同じ声質で仕事が出来る年齢の声優」 十数人を候補に挙げ、最終的に 田中さんが選ばれたそうです。

音声の録音は、放送が更新される1年以上前に行われていたようで、2013年8月に計6日間かけて、約4000の音源データを録音したとか。

所属事務所の公式ホームページで、田中さんのボイスサンプルを試聴できるので、皆さんも ぜひ聞いてみてください。

田中一永さんのプロフィール (声優ナレータープロダクション 「アクセント」)


ちなみに、津田さんがATOS放送の男声を降板されたのは、やはり、「年齢による声質の変化」 が理由だったようで、「音源データの組み合わせによっては、放送の最初と最後で異なる声に聞こえるようになった」 と、JRの担当者が話しています。


というわけで、宇都宮型の男声は田中一永さんである というのが真実であり、有田さん説は事実無根のデマでした。

真偽不明のまま拡散され続けた有田さん説が JR東日本に否定されたのです。

やっぱり自分は間違ってなかった! もう嬉しすぎます。

宇都宮型の声の主について取り上げてくれた朝日新聞に感謝です。

ただ、本音を言えば、もっと早くに書いてほしかったですし、宇都宮型放送の導入が始まった時に JR東日本が声の主を公表しておけば、ここまでデマが広がることはなかったと思います。

宇都宮型の男声が 有田さんの声と違うことぐらい、聞き比べれば普通に分かりそうなことだと思うんですけどね・・・。

やはり、「津田さんの後継者」 というレッテルを貼られると、ちょっと似ているところがあっただけで 有田さんの声だと思ってしまうのでしょうか?

ツイッターでは、「宇都宮型の声の主」 として 有田さんの顔写真を貼る人もいました。

事実無根のデマを流されて、有田さんは さぞ困惑されたことでしょう。

有田さん説を拡散した人たちは、深く反省してほしいところです。



余談ですが、ATOS放送の女声を担当されている 向山佳比子(さきやま けいこ)さんって 53歳 だったんですね!

津田さん(66歳)との年齢差に驚きました。

今後もまだまだ、向山さんのATOS放送を聞くことができそうです。




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