CIMG7343
※写真は 宇野駅に停車中の 普通 茶屋町行き(213系)


2015年5月19日、JR西日本は 公式ホームページで、岡山エリアの宇野線吉備線岡山駅の出入口(東口・西口)に愛称を設定すると発表しました。

6月1日から30日17時まで、これらの愛称名を一般から募集します。


【JR西日本 ニュースリリース】
宇野線・吉備線および岡山駅出入口の愛称名を募集します!


広告


今回の愛称設定は、2016年春(4月から6月)に開催される 岡山デスティネーションキャンペーンの一環です。

JR西日本曰く、観光客や地元の利用客にとって、"よりわかりやすく使いやすく、さらに親しみを感じていただける鉄道を目指して"  愛称を設定するとのこと。


宇野線のうち、岡山~茶屋町駅間は、茶屋町から児島・四国方面へ分岐する本四備讃線と合わせて、瀬戸大橋線 の愛称が付けられており、今回は 宇野線の末端区間である 茶屋町~宇野駅間の愛称を募集します。

愛称名は 応募数による決定ではなく、選考委員会が 応募された愛称名を参考に ふさわしい名前を選考します。

決定した愛称は 2015年秋頃に発表し、2016年春頃に使用開始する予定です。



う~ん・・・宇野線と吉備線に愛称ですか・・・。

宇野線は 文字通り 宇野へ向かう路線ですし、吉備線は 桃太郎伝説が残る吉備国の中心を走る路線なので、今のままでも 十分わかりやすいと思うのですが。

ただ、宇野線は 茶屋町駅を境に 南北で路線の性格が大きく異なる一方(北側は瀬戸大橋線の一部で 岡山と四国を結ぶ大動脈、南側は瀬戸大橋線の支線のような扱いで 普通電車が1時間に1本というローカル線)、宇野線というと 岡山~宇野駅間全体を指すので、茶屋町~宇野駅間だけを指す愛称が必要という考えは 分かるような気がします。


果たして、どんな愛称になるでしょうか?

宇野線は この名前が余りにも分かりやすいので 愛称なんていらないくらいなんですが
(むしろ、瀬戸大橋線の愛称を正式名称にしてほしいくらいです)、付けるとしたら、玉野市へ向かう路線ということで 玉野線 でしょうか。

吉備線は、吉備路線とか 桃太郎線吉備桃太郎線 ぐらいしか思いつきません。

※2020年1月30日追記※
まさか 「桃太郎線」 が本当に採用されるとは思いもしませんでした。



いくら 愛称に沿線の地名などを取り込みたいからといっても、2010年3月に設定された 桜井線の愛称 「万葉まほろば線」 のように ちょっと長い名前になるのは避けてほしいところです。

というのも、2つの名前をくっつけるなど 愛称が長くなると微妙な感じになり、イマイチ定着しないと思うんですよね。

近江鉄道の路線愛称 が まさにそんなかんじです
(彦根・多賀大社線、湖東近江路線、 万葉あかね線、水口・蒲生野線)。

呉線の三原~広駅間には「瀬戸内さざなみ線」 という愛称が付けられていますが、どういうわけか JR西自身が全く使っておらず、利用客に知られていません。


やはり、琵琶湖線や大和路線、嵯峨野線といったように、シンプルな名前の方が呼びやすく、利用客に親しまれるでしょう。

宇野線や吉備線の愛称も こんな感じであってほしいところです。



金沢駅では、北陸新幹線の開業に伴い、出入口の名称が変更され、東口が兼六園口に、西口が金沢港口になったほか、高岡駅(現在は あいの風とやま鉄道の管轄)では、新駅舎の開業に伴い 北口が古城公園口に、南口が瑞龍寺口になりました。

これらは 出入口の名称が "変更" された形ですが、岡山駅の場合は 出入口に愛称を付けるという点が異なります。

こちらも、分かりやすい名前になると良いですね。



個人的に、宇野線や吉備線よりも、福塩線とか、近畿エリアだと 関西線の加茂~亀山駅間や 紀勢線の和歌山~和歌山市駅間に愛称を付けてほしいです。
(特に関西線! 完全に名前負けしてますし・・・)

琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線、大和路線、学研都市線なんかは、愛称を正式名称化してしまっても良いと思いますね。
(おそらく、正式名称を変更するのは いろいろと面倒なので やらないんでしょうけど)

マスコミは意地でも正式名称を使いたがりますし、正式名称と愛称というように 名前が2つもあると、不慣れな利用客にとって ややこしいです。


阪神なんば線は、2009年に西九条~大阪難波駅間が延伸開業するまでは 「西大阪線」 という名前でした。

もし、難波延伸後も 路線名を変更していなければ、「阪神なんば線」 という愛称を付けたとしても、今なお西大阪線と呼ぶ人が多かったことでしょう。


宇野線の茶屋町~宇野駅間は、津山線の法界院駅以北と共に、岡山近郊でICOCAが使えない区間なので、
愛称の設定に合わせて ICOCAが導入されると良いですね。

※2020年1月30日追記※
2019年3月16日のダイヤ改正から、茶屋町~宇野駅間でICカードが使えるようになりました。




あと、岡山エリアの路線のラインカラーを そろそろ見直しても良いんじゃないかと思います。

「赤」 穂線のラインカラーが黄色というのは ものすごく違和感がありますし
津山線のラインカラーも ピンク色は合わないです。

むしろ、桃太郎ゆかりの地を走る吉備線こそ ピンクのラインカラーがふさわしいでしょう。

宇野線の茶屋町~宇野駅間は、瀬戸大橋線と同じ 青色のラインカラーが設定されていますが、愛称の設定に合わせて、この区間だけ別の色に変えると良いと思いますね。



今回の愛称募集と合わせて、JR西日本から 宇野線など岡山エリアの路線に観光列車を導入することも発表されました。

また、山陽本線 上郡~三原駅間の運行管理システム導入も 2016年春です。

岡山エリアの今後が非常に楽しみになってきました。


※2015年9月19日追記※
宇野線・吉備線・岡山駅東口・西口の愛称が ついに発表されました!
詳しくは、以下の別記事をご覧ください。

宇野線・吉備線と岡山駅東口・西口の愛称がついに決定!
「宇野みなと線」 「桃太郎線」 「後楽園口」 「運動公園口」



また、岡山・福山エリアの路線のラインカラーが変更されることになりました。
詳しくは、以下の別記事をご覧ください。

【JR西日本】 岡山・福山エリアの主な路線に路線記号とラインカラーを導入へ!2016年春から使用開始!

広告