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※ICOCAのマスコットキャラクター 「カモノハシのイコちゃん」。


関西では JR西日本などがICOCA(イコカ)を導入しているほか、大手私鉄(阪急・阪神・京阪・近鉄・南海)をはじめ 多くの私鉄や地下鉄がPiTaPa(ピタパ)を導入しています。

「ICOCAエリアやPiTaPaエリアでは ICOCA・PiTaPaしか使えない」 と勘違いしている人がいますが、これらのエリアは 交通系ICカードの全国相互利用サービスに対応しているため、Suica、PASMO、Kitaca、TOICA・manaca・SUGOCA、はやかけん、nimoca も利用できます。
(以下、「ICカード」 といえば、ICOCA・PiTaPaも含めた これら10種類のカードのことを指します)



しかし、関西の全ての鉄道路線が ICカード1枚で乗れるわけではありません。

JR西日本では 北近畿地区を中心に、ICカードの利用できない駅が多く残っているほか、ICカード未導入の鉄道会社もあります。

そこで今回、関西でICカードが使えない鉄道路線を 都道府県別にまとめてみました。


※新幹線については、別記事 「新幹線でSuica・ICOCAなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 をご覧ください。
※ケーブルカーについては、別記事 「<ケーブルカー> Suica・ICOCAなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 をご覧ください。

最新更新日 2022年1月18日


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<目次>
【重要】 ICカードでは 「エリア跨ぎ」 ができません。 
ICOCAエリアの一体化について(2018年9月15日~)
ICOCAエリアでの 「営業キロ200km制限」 について
Suica・PASMOのオートチャージについて
JR西日本でのPiTaPaのポストペイ(後払い)サービスについて
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
りんくうタウン・柏原(かしわら)・吉野口駅での乗り換え・乗車・下車について



【重要】 ICカードでは 「エリア跨ぎ」 ができません。

ICカードは、JR西日本のICOCAエリアやJR東海のTOICAエリアなど、それぞれのエリア内で利用できます。
TOICAエリアの駅からICカードで乗車して、ICOCAエリアの駅でICカードで下車するというように、
エリアを跨っての利用はできません。

ICカードでエリアを跨って利用しようとすると、下車駅で現金で全額精算することになります。



例えば、以下のような利用ができません。

①名古屋駅や岐阜駅、大垣駅からICカードで乗車し、米原駅から先の駅(彦根・草津・京都方面、長浜・敦賀方面)でICカードで下車すること。

ICOCAエリアとTOICAエリア(2021年度版)
※2021年3月13日から、米原駅⇔大垣・岐阜・名古屋方面でICカードが使えるようになりました。


②名古屋駅や桑名駅、四日市駅からICカードで乗車し、亀山駅から先の駅(柘植、伊賀上野、加茂方面)でICカードで下車すること。
関西線(2021年3月13日~)
※2021年3月13日から、亀山駅⇔柘植・伊賀上野・加茂方面でICカードが使えるようになりました。


④名古屋駅や桑名駅、四日市駅からICカードで乗車し、新宮駅や紀伊勝浦駅でICカードで下車すること。
特急南紀(2021年3月13日~)

※エリアを跨ぐ場合は、乗車する駅で切符を購入してください。


 
【ICOCAエリアの一体化について(2018年9月15日~)】

2018年夏、山陽本線 相生~和気駅間、赤穂線 播州赤穂~長船駅間、北陸本線 近江塩津~大聖寺駅間にICOCAが導入されました。
これにより、近畿、北陸、中国・四国地方のICOCAエリアがつながり、岡山⇔姫路や京都⇔福井などといったように、エリアを跨いで利用することが可能になりました。



【ICOCAエリアでの 「営業キロ200km制限」 について】

2018年3月17日から、ICカードを使ってICOCAエリア内を移動できる区間が、
乗車駅から下車駅までの最短経路で 営業キロ200km以内 に制限されています。(例外もあります)

このため、以前はICカードが使えたのに 現在は使えなくなっている場合があります。
※寺前⇔米原(222.8km)、播磨新宮⇔米原(220.5km)など。

詳しくは、別記事 「【JR西日本】 ICOCAエリア 「営業キロ200km制限」 について 【まとめ】 」 をご覧ください。



【Suica・PASMOのオートチャージについて】

関西では、ICカードが使えるエリアであっても、Suica・PASMOのオートチャージは行われません。

オートチャージが可能なエリアは、Suicaの首都圏エリア・仙台エリア・新潟エリアと、PASMOエリア(首都圏の私鉄・地下鉄)のみです。



【JR西日本でのPiTaPaポストペイ(後払い)サービスについて】

JR西日本の京阪神地区では、2018年10月1日から PiTaPaのポストペイサービスが開始されており、乗車駅と下車駅が どちらもポストペイエリア内の場合、ポストペイが適用されます。

乗車駅 または 下車駅がポストペイエリア外の場合、ポストペイサービスが適用されず、カード内残額から減額されます

詳しくは、別記事 「JR西日本でのPiTaPaポストペイ(後払い)サービスについて 【まとめ】 」 をご覧ください。


ICOCAエリア2021
※JR西日本 関西のICOCAエリア。 (2021年3月13日現在)



滋賀県

近江鉄道
信楽高原鐵道


※滋賀県では、全てのJRの駅でICカードが使えますが、醒ケ井駅・近江長岡駅・柏原(かしわばら)駅は JR東海 TOICAエリアのため、JR西日本 ICOCAエリア(琵琶湖線・北陸本線など)と跨っての利用はできません。

※2021年3月13日に TOICAエリアが米原まで拡大し、米原駅⇔TOICAエリアの移動にICカードが使えるようになりました。
ただし、TOICAエリアと 米原駅以外のICOCAエリアの駅と跨っての利用はできません




京都府

【JR西日本】

山陰本線 胡麻~福知山・豊岡方面の特急通過駅
舞鶴線の特急通過駅
小浜線


京都丹後鉄道

●叡山電鉄では、2016年3月16日からICカードが利用可能になりました。
●嵯峨野観光鉄道では、トロッコ乗車券をICカードで購入できます。ただし、PiTaPaは利用できません。


※2021年3月13日から、山陰本線 園部~胡麻駅間の各駅と綾部駅、福知山駅、舞鶴線の西舞鶴駅、東舞鶴駅でICカードが使えるようになりました。

※2021年3月13日から、関西線 加茂~亀山駅間でICカードが使えるようになりました。


大阪府
なし(全ての鉄道路線でICカードが利用可能)

●能勢電鉄では、かつてPiTaPaとICOCAしか使えませんでしたが、2016年6月10日からSuicaやPASMOなど 他の全国相互利用カードも使えるようになりました。



兵庫県

【JR西日本】

山陰本線の特急通過駅、城崎温泉~香住・浜坂方面の各駅
加古川線 西脇市~谷川駅間
播但線 寺前~生野・竹田・和田山方面の特急通過駅
姫新線
播磨新宮~佐用・上月・津山方面

※2021年3月13日から、福知山線 篠山口~福知山駅間の各駅と、山陰本線の和田山駅、八鹿駅、江原駅、豊岡駅、城崎温泉駅、播但線の生野駅、竹田駅でICカードが使えるようになりました。


北条鉄道
智頭急行
京都丹後鉄道



●能勢電鉄では、かつてPiTaPaとICOCAしか使えませんでしたが、2016年6月10日からSuicaやPASMOなど 他の全国相互利用カードも使えるようになりました。

●2014年3月1日から神戸新交通(ポートライナー、六甲ライナー)で、2014年3月21日から山陽電車で、2015年3月3日から神戸電鉄と北神急行で、2016年6月10日から能勢電鉄で、交通系ICカード全国相互利用サービスへの対応を開始しました。
2018年現在、PiTaPaとICOCAしか利用できない関西の鉄道会社は ありません。



奈良県
なし(全ての鉄道路線でICカードが利用可能)

※2020年3月14日から、和歌山線 五条~和歌山駅間でICカードが使えるようになりました。



和歌山県

【JR東海】
紀勢本線 新宮~熊野市・尾鷲・松阪・津・名古屋方面

和歌山電鐵(わかやま電鉄 貴志川線)
紀州鉄道

※阪和線・きのくに線(和歌山~新宮)・和歌山線・紀勢本線(和歌山~和歌山市)は、全ての駅でICカードが使えます。
※名古屋駅から特急 「南紀」 に乗るなど、三重県側から新宮・紀伊勝浦方面へ行く場合、ICカードは利用できません。




りんくうタウン・柏原・吉野口駅での乗り換え・乗車・下車について

りんくうタウン駅でJR⇔南海、柏原(かしわら)駅・吉野口駅でJR⇔近鉄を乗り換える場合は、「ICのりかえ改札機」 に必ずタッチしてください。
乗り換えの時に この改札機にタッチしないと、下車駅の改札機で処理できません。



りんくうタウン駅
ICのりかえ改札機は、改札内コンコースに設置されています。
JRから南海へ、南海からJRへ乗り換える場合は、ICのりかえ改札機に必ずタッチしてください。
改札口には南海の自動改札機が設置されていますが、JRを利用する場合でも、この自動改札機を利用できます。
(ICのりかえ改札機にタッチする必要はありません)


柏原駅
ICのりかえ改札機は、1番線(近鉄ホーム)に設置されています。
JRから近鉄へ、近鉄からJRへ乗り換える場合は、ICのりかえ改札機に必ずタッチしてください。
改札口には、JRの自動改札機が設置されています。
近鉄のみを利用する場合、改札口の自動改札機、ICのりかえ改札機の両方にタッチしてください。



吉野口駅
ICのりかえ改札機は、2・3番のりばと地下通路に設置されています。
JRから近鉄へ、近鉄からJRへ乗り換える場合は、ICのりかえ改札機に必ずタッチしてください。
改札口には、近鉄のIC改札機が設置されています。
JRのみを利用する場合、改札口のIC改札機、ICのりかえ改札機の両方に必ずタッチしてください。
近鉄のみを利用する場合は、ICのりかえ改札機にタッチしないでください。


※関西でICカードが使えないJRの駅を具体的に知りたい方は、サブブログの記事関西でICOCA・SuicaなどのICカードが使えないJR駅 <まとめ>」 をご覧ください。


【関連記事】
【JR西日本】 ICOCA・SuicaなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】

【ICカードが使えない鉄道路線(地方別)】
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