
※写真は 御殿場線 松田駅の南口改札。 2017年12月当時、ICカードは使えませんでした。
(2019年3月2日からICカードが利用可能。ただし、国府津方面からの利用は不可)
首都圏の交通系ICカードといえば、JR東日本のSuicaや 私鉄・地下鉄系のPASMOがあります。
券売機に並んで切符を買うことなく、タッチするだけで改札を通れるので、電車での移動には絶対欠かせないという方も多いでしょう。
「SuicaエリアやPASMOエリアでは Suica・PASMOしか使えない」 と勘違いしている人がいますが、これらのエリアは 関東鉄道と千葉都市モノレールを除いて、交通系ICカードの全国相互利用サービスに対応しており、ICOCA、PiTaPa、Kitaca、TOICA、manaca、SUGOCA、はやかけん、nimoca も利用できます。
(以下、「ICカード」 といえば、Suica・PASMOも含めた これら10種類のカードのことを指します)
しかし、首都圏の全ての鉄道路線が ICカード1枚で乗れるわけではありません。
地方のローカル線や中小私鉄を中心に ICカードが使えない路線が残っているほか、一部の駅でしかICカードが使えない路線もあるのです。
そこで今回、首都圏でICカードが使えない鉄道路線を 都道府県別にまとめてみました。
静岡県でICカードが使えない鉄道路線も合わせて紹介します。
※新幹線については、別記事 「新幹線でSuica・ICOCAなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 をご覧ください。
※ケーブルカーについては、別記事 「<ケーブルカー> Suica・ICOCAなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 をご覧ください。
最新更新日 2022年4月21日
※秩父鉄道で、2022年3月12日からICカードが使えるようになりました。
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<目次>
【重要】 ICカードでは 「エリア跨ぎ」 ができません。
【注意】 ICOCAなどではSuicaグリーン券を購入できません。
Suica一部対応駅について
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
静岡県
【重要】 ICカードでは 「エリア跨ぎ」 ができません。
JR東日本で ICカードが利用可能なエリアは、「首都圏エリア」 「仙台エリア」 「新潟エリア」 の3つに分けられており、それぞれのエリアを跨っての利用はできません。
また、JR東日本のSuicaエリアと JR東海のTOICAエリアを跨いでの利用もできません。
ICカードでエリアを跨って利用しようとすると、下車駅で現金で全額精算することになります。
※常磐線の浪江駅以南は、福島県内であっても 「首都圏エリア」 です。
例えば、以下のような利用ができません。
①静岡駅や沼津駅、三島駅、御殿場駅からICカードで乗車し、熱海駅から先の駅(伊東駅、国府津駅、東京駅など)でICカードで下車すること。
※2021年3月13日から、ICカードで 熱海駅⇔三島・沼津・静岡方面、国府津駅⇔御殿場線を利用できるようになりました。

②仙台駅や福島駅、郡山駅からICカードで乗車し、黒磯駅や宇都宮駅、大宮駅、東京駅でICカードで下車すること。

③仙台駅や岩沼駅、原ノ町駅からICカードで乗車し、いわき駅や水戸駅、上野駅でICカードで下車すること。

④長岡駅や小千谷駅からICカードで乗車し、水上駅や渋川駅、新前橋駅、高崎駅でICカードで下車すること。

※エリアを跨ぐ場合は、乗車する駅で切符を購入してください。
【注意】 ICOCAなどではSuicaグリーン券を購入できません。
Suica以外でSuicaグリーン券を購入できるICカードは、PASMO・Kitaca・TOICAだけです。
ICOCA・PiTaPa・manaca・SUGOCA・はやかけん・nimocaでは、Suicaグリーン券を購入できません。
【Suica一部対応駅について】
水郡線の上菅谷駅、常陸大宮駅、常陸大子駅、常陸太田駅、吾妻線の中之条駅、長野原草津口駅、万座・鹿沢口駅は Suica一部対応駅 となっており、Suica対応駅と以下のような違いがあります。
①Suica一部対応駅では、Suicaの発売・払いもどし・再発行は行わない。
②Suica一部対応駅を含むSuica定期券は発売しない。
(例えば、水戸~常陸太田、長野原草津口~高崎といったSuica定期券は発売しない)
茨城県
【JR東日本】
水郡線
※上菅谷駅・常陸大宮駅・常陸大子駅・常陸太田駅はICカードが利用可能(Suica一部対応駅)。
関東鉄道 常総線・竜ヶ崎線 ※PASMOとSuicaのみ利用可能
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線
ひたちなか海浜鉄道 湊線
真岡鐵道
栃木県
【JR東日本】
烏山線
東北本線 黒磯~新白河・郡山・福島・仙台方面
※JRと東武を直通する列車(特急日光・きぬがわ・スペーシアきぬがわ)に乗って、新宿・大宮方面~東武日光・鬼怒川温泉方面を移動する場合、ICカードは利用できません。
真岡鐵道
野岩鉄道
わたらせ渓谷鐵道
群馬県
【JR東日本】
上越線 水上~越後湯沢・長岡方面
吾妻線
※中之条駅、長野原草津口駅、万座・鹿沢口駅はICカードが利用可能(Suica一部対応駅)。
上毛電気鉄道
上信電鉄
わたらせ渓谷鐵道
埼玉県
なし
※秩父鉄道は、2022年3月12日からICカードが使えるようになりました。
千葉県
【JR東日本】
久留里線
千葉都市モノレール ※PASMOとSuicaのみ利用可能
流鉄流山線
山万ユーカリが丘線
芝山鉄道(芝山千代田駅)
小湊鉄道
いすみ鉄道
銚子電気鉄道
東京都
なし
※上野動物園モノレールは、2019年11月1日から運転休止中。
●多摩都市モノレールでは、これまで PASMOとSuicaしか使えませんでしたが、2017年4月1日から ICOCAやTOICAなど 他の全国相互利用カードも使えるようになりました。
神奈川県

【国府津駅から御殿場線に乗る時は要注意】
※JR東日本のSuicaエリア(国府津駅を除く)・PASMOエリア(小田急線)と、JR東海のTOICAエリア(下曾我駅以西)を跨いでの利用はできません。
例えば、東京駅や小田原駅からICカードで乗車し、松田駅や山北駅、御殿場駅でICカードで下車することはできません。
ICカードでエリアを跨って利用しようとすると、下車駅で精算することになります。
御殿場線の駅からICカードで乗車して国府津方面へ向かう場合、ICカードが使えるのは国府津駅までとなります。
※新宿方面から特急 「ふじさん」 に乗って 松田駅で下車する場合、改札口のIC改札機が使えないので、改札窓口の係員にICカードを渡して 入場・出場処理をしてもらってください。
(小田急の新松田駅入場・出場として処理されます)
松田駅から特急 「ふじさん」 に乗って 新宿方面へ向かう場合、改札口のIC改札機にはタッチせずに、改札窓口の係員にICカードを渡して 入場・出場処理をしてもらってください。
改札口のIC改札機にタッチすると、下車駅(小田急線)でICカードが使えず、現金で精算する必要があります。
●シーサイドラインでは、これまで PASMOとSuicaしか使えませんでしたが、2017年4月1日から ICOCAやTOICAなど 他の全国相互利用カードも使えるようになりました。
●湘南モノレールでは、これまで ICカードが使えませんでしたが、2018年4月1日からPASMO、Suica、ICOCAなどの全国相互利用カードが使えるようになりました。
静岡県

【東海道線で熱海から先へ行く時は要注意】
※JR東日本のSuicaエリア(熱海駅以東)・PASMOエリア(小田急線)とJR東海のTOICAエリア(函南駅以西)を跨いでの利用はできません。
例えば、静岡駅や沼津駅、三島駅、御殿場駅からICカードで乗車し、伊東駅、国府津駅、東京駅でICカードで下車することはできません。
ICカードでエリアを跨って利用しようとすると、下車駅で精算することになります。
東海道線 静岡・沼津・三島方面から熱海方面へ向かう場合、ICカードが使えるのは熱海駅までとなります。
【JR東海】
身延線 西富士宮~身延・甲府方面
飯田線
伊豆箱根鉄道 駿豆線・箱根 十国峠ケーブルカー
岳南電車
大井川鐵道
天竜浜名湖鉄道
遠州鉄道 ※ 「ナイスパス」 のみ利用可能。
●関東でICカードが使えないJRの路線は、久留里線・鹿島線・烏山線の3つです。
●2021年3月現在、PASMOとSuicaしか利用できない首都圏の鉄道会社は、関東鉄道、千葉都市モノレールの2つです。
※首都圏でICカードが使えないJRの駅を具体的に知りたい方は、サブブログの記事 「関東(首都圏)でSuica・PASMOなどのICカードが使えないJR駅 <まとめ> 」 をご覧ください。
【ICカードが使えない鉄道路線(地方別)】
北海道
東北地方
新潟県
長野県・山梨県
東海地方(岐阜・愛知・三重・静岡)
北陸(富山・石川・福井)
関西
中国・四国地方
九州・沖縄