
※写真は 富山駅に停車中の521系。 あいの風とやま鉄道の車両です。(2015年4月撮影)
2015年3月の北陸新幹線開業に伴って JR西日本から経営分離された 北陸本線 金沢~直江津駅間のうち、富山県区間を運営する あいの風とやま鉄道。
北陸の鉄道路線で初となるICOCAの導入や、座席指定制の快速 「あいの風ライナー」 などが話題になりましたが、今度は駅メロ導入の動きです。
2015年11月18日、あいの風とやま鉄道が 来年(2016年)度から 全駅の列車到着メロディーを各駅独自の音楽に変更する と、中日新聞が報じました。
【中日新聞の記事】 ※リンク切れ(2018年5月追記)
あいの風 全19駅で設定へ 駅メロ♪ 地域性奏でよう
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以下、中日新聞の記事からの引用です。
富山県が出資する第三セクター、あいの風とやま鉄道は来年度から、全十九駅の列車到着メロディーを各駅独自の音楽に変更する。
沿線市町に音楽を制作してもらう予定で、同社は 「地域の特徴を生かしたメロディーを使うことで、駅に愛着を持ってもらいたい」 と期待する。
到着メロディーは、駅ホームに列車が着いた時に流れる。
高岡駅では 地元特産の銅器で制作したおりんの音を使っており、列車の到着を知らせるだけでなく、各地の地域性をアピールする効果もある。
十秒以内の音楽を沿線市町に制作してもらい、著作権料がかかる場合は自治体に負担してもらう。
来年六月末までに自治体に案を提出してもらい、来年度中の導入を目指す。
JRから経営分離された第三セクターの鉄道会社というと、経営が厳しく、駅メロなんて導入する余裕がなさそうな印象だったので、今回の報道に驚いています。
到着メロディと聞いて、最初は 列車が到着する時に流れる 接近メロディ(入線メロディ)のことだと思ったのですが、中日新聞の記事には 「到着メロディーは、駅ホームに列車が着いた時に流れる」 と書いてあるので、もしかして、列車が到着して ドアが開いてからメロディが流れるのでしょうか?
そういう意味での 「到着メロディ」 を導入している鉄道会社は聞いたことがないですね。
運転士 もしくは車掌が ボタンを押してメロディを流すのか、それとも、列車のドアが開いたら自動的にメロディが流れるのか・・・
駅ごとに異なるメロディが流れるようになれば、あいの風とやま鉄道に乗るのが これまで以上に楽しくなりそうです。


※上は和倉温泉駅(七尾線)、下は福岡駅(撮影当時は北陸本線)で撮影。
ちなみに、富山駅と高岡駅を除く あいの風とやま鉄道の各駅では、駅自動放送が導入されておらず、写真のような 接近表示器が設置されています。
列車が到着・通過する時、上の接近表示器からは 「アニーローリー」 や 「かっこう」 などのメロディが流れ、下の接近表示器からは 踏切音が鳴ります。
(富山駅と高岡駅では、福井駅などと同じ JR時代の詳細な自動放送を そのまま使っています)
ウィキペディア を見たところ、「開業後2年間、運行管理と指令業務は JR西日本 金沢支社の金沢総合指令所において、あいの風とやま鉄道が自社路線とあわせ、IRいしかわ鉄道と えちごトキめき鉄道から業務を受託し、金沢~直江津間にわたって IRいしかわ鉄道線・あいの風とやま鉄道線・えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの計3路線の指令業務を行う。
それ以降は 3社がそれぞれ指令システムを整備し、自社で業務を行う。」 というような記述がありました。
あいの風とやま鉄道が自社の指令システムを整備したら、全駅に駅自動放送&新しい接近メロディを導入、なんてことにはならないですかね?
到着メロディの導入は2016年度中を目指すとのことですが、2016年度末、つまり2017年春頃ということになれば、自社の指令システムの運用開始時期と重なります。
個人的に、非常に気になるところです。
そんな あいの風とやま鉄道ですが、なんと 2018年度から観光列車 を運行する計画があるとの報道も!
今後が さらに楽しみになってきました。