※写真は、山陽線 西高屋駅(広島県)の改札口。
※先日書いた記事 の続きです。 ここでは、自動改札機に焦点をあてて書きます。
駅の改札口に設置されている 自動改札機。
利用客の多いJRの駅には必ずある と思っている人もいると思いますが、自動改札機の設置されている駅が1駅もない都道府県があることをご存知でしょうか?
そのうちの2つが、山陰地方の鳥取県 と 島根県。
県内で最も利用客が多い鳥取駅や松江駅ですら、自動改札機が設置されていない いわゆる 「有人改札」 となっているのです。
そんな 鳥取県と島根県に、2016年秋、山陰で初となる自動改札機が設置されることになりました。
【JR西日本 ニュースリリース】
山陰線(出雲市~伯耆大山駅間)、伯備線(根雨駅、生山駅、新見駅)
ICOCAご利用開始日・自動改札機ご利用開始日決定!
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今回 自動改札機が設置されるのは、鳥取県の米子駅、島根県の松江駅・出雲市駅の3駅。
ICOCA導入の一環で設置されます。
※ICOCA導入の件については、過去記事
「【JR西日本】 山陰エリアにICOCAを導入へ!山陰線 出雲市~伯耆大山間と 伯備線の特急 「やくも」 停車駅で 2016年12月から利用可能に! 」 を参照。
ICOCAの利用開始は 2016年12月17日(土)ですが、米子・松江・出雲市の3駅には、ICOCA導入に先駆けて 自動改札機が設置され、2016年11月5日(土)から利用開始します。
11月5日~12月16日までは磁気券(紙のきっぷ)のみ利用可能で、12月17日からICカードも利用できるようになります。
自動改札機を利用できる磁気券は、定期券サイズのきっぷや 券売機で購入した小型のきっぷで 裏が黒いものです。
裏が白いきっぷや、細長い大きなきっぷ(青春18きっぷなど)、車内で購入したきっぷは自動改札機を利用できないので、駅係員のいる通路を通る必要があります。
また、この3駅には精算機も設置され、11月5日から利用開始とのこと。
こちらも最初は磁気券のみ利用可能で、12月17日からICカードも利用できるようになります。
※写真は、播但線 福崎駅(兵庫県)のIC改札機。
ちなみに、今回ICOCAが導入される駅のうち、米子・松江・出雲市の3駅以外は 上の写真のようなIC改札機が設置されます。
今回、米子駅には鳥取県内で初めて自動改札機が設置されるわけですが、鳥取駅の立場から見れば、県庁所在地の中心駅なのにICOCA導入・自動改札機の設置共に 米子駅に先を越されてしまったことになります。
鳥取駅にも早くICOCAを導入して、自動改札機が設置されるといいですね。
そして、ICOCA導入&自動改札機の設置を 山陰2県に先越されてしまったのが 北陸の福井県。
隣の石川県は、北陸新幹線の開業で 金沢駅の新幹線改札口に自動改札機が設置され、2017年4月末には 北陸本線 金沢~大聖寺駅間へのICOCA導入に伴い 金沢・松任・小松の3駅に自動改札機が設置される予定です。
福井県では ICOCAなどのICカードが使える駅が皆無で、福井駅をはじめ県内の特急停車駅は全て 「有人改札」 となっています。
今のところ ICOCAの導入や 自動改札機の設置をする予定はありませんが、2018年に福井県で国体が開催されるので、それに合わせてのICOCA導入に期待ですね。
※2018年10月2日追記※
2018年9月15日から、北陸本線の福井県区間(近江塩津~福井~大聖寺駅間)でICカードが使えるようになりました。
あと、島根県の隣の山口県では、山陽新幹線の改札口に自動改札機が設置されていますが、県内の在来線で自動改札機が設置されているのは 岩国駅と下関駅だけ。
(開閉バーのない簡易型の自動改札機は、和木駅・南岩国駅に設置されています)
これ以外の在来線の駅には自動改札機が設置されておらず、新山口駅や徳山駅といった 新幹線停車駅であっても、在来線の改札口は 「有人改札」 となっているのです。
こちらも、山陽本線 南岩国~下関駅間にICOCAを導入して 利用客の多い駅に自動改札機を設置してほしいと思うのですが、下関駅が JR西日本の駅なのにJR九州のSUGOCAエリアの駅になっていることや、広島駅や岩国駅からICカードで乗車し 下関駅や小倉駅でICカードで下車するといったICOCAエリアと SUGOCAエリアを跨いでの利用ができない といった問題があるので、山陰へのICOCA導入に比べて ハードルが高そうですね・・・。