※写真は 金沢駅で撮影した普通 富山行き(IRいしかわ鉄道の車両)
※ICOCA導入駅では、ICOCAの他、Suica・PASMO・PiTaPa・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん といった全国相互利用カードが利用可能です。
(以下、「ICカード」 と言えば これらのカードのことを指します)
北陸地方(福井県・石川県・富山県)では、北陸新幹線 長野~金沢駅間の延伸開業直後まで、ICOCAやSuica、PASMOなどといった全国相互利用カードの使える駅が皆無だったのでした。
2015年3月26日に あいの風とやま鉄道(旧・北陸本線 富山県区間)がICOCAを導入し、石動~越中宮崎駅間で ICカードが使えるようになっています。
(ICOCA定期券は2016年2月27日から利用開始)
その後、2016年2月16日に JR西日本が公式ホームページで 北陸本線の石川県区間(金沢~大聖寺駅間)と 城端線の新高岡駅にICOCAを導入すると発表。
「IRいしかわ鉄道(旧・北陸本線 石川県区間) も JRと同時にICOCAを導入する」 との報道もありました。
サービス開始時期は 2017年4月末の予定とのことで この時は 4月の何日かまでは公表されていませんでした。
2017年1月31日、JR西日本・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道が公式ホームページで、これらの駅のICOCA利用開始日など サービスの詳細について発表したので このブログでさっそく取り上げたいと思います。
【JR西日本 ニュースリリース】
北陸線(大聖寺~金沢駅間)、IRいしかわ鉄道線、城端線(高岡~新高岡駅間)
4月15日ICOCAサービスご利用開始 ~石川と富山がICOCAでつながる~
【IRいしかわ鉄道 ニュースリリース】
ICカード乗車券 「ICOCA」 サービス開始のお知らせ
※今回初めて、IRいしかわ鉄道が公式ホームページで ICOCA導入を発表しました。
【あいの風とやま鉄道 ニュースリリース】
交通ICカード 「ICOCA」 の利用範囲拡大等について
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ニュースリリースによると、これらの駅のICOCA利用開始は 2017年4月15日(土)始発から。
4月末ということで、てっきり4月29日(土)か30日(日)だと思っていたのですが、消費税増税が延期になった影響なのか、半月ほど前倒しされたようですね。
今回新たにICOCAが導入される線区は、既にICOCA導入済みの あいの風とやま鉄道線(石動~越中宮崎)とエリアが一体化され、エリア内の各駅相互間がICカードで利用できるようになります。
※ICOCAの近畿エリアやSuicaの新潟エリアなど、他のエリアを跨っての利用はできません。
※北陸新幹線はICカードが利用できません。
4月15日の朝5時以降、各駅の営業開始時間から順次、ICOCAやICOCA定期券の発売が開始されます。
JR西日本では みどりの窓口に加え、一部の自動券売機でも発売するとのこと。
ICカードのチャージは、北陸本線 大聖寺~金沢駅間・IRいしかわ鉄道の全駅で可能。
新高岡駅は、ICカードのチャージは可能ですが、ICOCAとICOCA定期券の発売は 城端線の新高岡駅ではなく、新幹線の新高岡駅で発売されます。
※高岡⇔新高岡のICOCA定期券は 高岡駅では発売されません。
動橋・明峰・小舞子・加賀笠間・野々市・倶利伽羅の6駅では、ICOCAやICOCA定期券が発売されません。
※あいの風とやま鉄道線内では、西高岡・東滑川・生地・西入善・越中宮崎の5駅が ICOCAやICOCA定期券を発売しない駅となっています。
(この5駅ではICカードのチャージができません)
また、小杉駅では ICOCAやICOCA定期券を北口で発売しています。(南口では発売していません)
ICOCA定期券については、以下のような制約があります。
金沢駅以西~富山駅以東を跨ぐICOCA定期券(小松⇔滑川、魚津⇔松任など)は購入できない。
小松駅以西(大聖寺・加賀温泉・動橋・粟津)⇔新高岡駅のICOCA定期券は購入できない。
※IRいしかわ鉄道の駅の場合は 金沢駅以西⇔新高岡駅、あいの風とやま鉄道の駅の場合は 倶利伽羅駅以西⇔新高岡駅のICOCA定期券を購入できない。
IRいしかわ鉄道の駅では、北陸本線 金沢駅以西・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道を跨ぐ ICOCA定期券(小松⇔富山、高岡⇔松任など)は購入できない。
ICOCAを購入する駅の鉄道会社の区間を含まなければならない。
例えば、JR西日本の駅で 津幡⇔高岡や東金沢⇔富山といったICOCA定期券は購入できませんし、あいの風とやま鉄道の駅で、津幡⇔金沢や金沢⇔小松といった ICOCA定期券を購入することはできません。
金沢駅(在来線ホーム)・松任駅・小松駅には、ICOCA導入に先駆けて 一般型の自動改札機が設置され、2017年4月1日(土)始発から稼働開始します。
※4月14日(金)までは磁気券(紙のきっぷ)のみ利用可能。
この3駅以外の駅では、IC専用型の改札機が設置されます。
また、今回のICOCA導入に合わせて、IRいしかわ鉄道では 車両デザインをイメージしたオリジナルデザインのICOCAが発売されます。
(金沢駅のIRお客さまカウンターと東金沢駅・森本駅・津幡駅で発売)
北陸本線の石川県区間、城端線の新高岡駅、IRいしかわ鉄道へのICOCA導入、やっとですね。
これらの線区のICOCA導入が発表されたのが1年前。
まさかこの後 山陰の米子・松江地区 や 和歌山県南部 に ICOCA導入を先越されるとは思いもしませんでした。
今回のICOCA導入で特徴的なのが、同じエリア内なのに 鉄道事業者によってICOCA定期券の利用可能な区間が異なること。
例えば、北陸本線の金沢駅以西でICOCA定期券を購入する場合、東は富山駅までですし、あいの風とやま鉄道 富山駅以東で購入する場合、西は金沢駅までです。
新高岡駅までのICOCA定期券に至っては、JR西日本が小松駅以東、IRいしかわ鉄道が金沢駅以東、あいの風とやま鉄道が倶利伽羅駅以東と 利用可能区間がバラバラで ややこしいことになっています。
確かに 金沢駅以西⇔富山駅以東 や 小松駅以西⇔新高岡駅を 通勤・通学する人は少ないだろうと思いますが、できれば 他のICOCAエリア(近畿エリアなど)と同じように 自由にICOCA定期券を利用できるようにしてほしかったですね。
そして 案の定、北陸エリア⇔近畿エリアを跨っての利用ができないとの制約が付きました。
例えば、富山駅や金沢駅、小松駅からICカードで乗車し、米原駅や京都駅、大阪駅でICカードで下車することはできないのです。
せっかく 金沢地区でICカードが利用できるようになっても、これでは 「サンダーバード」 や 「しらさぎ」 といった特急列車に乗って 北陸⇔関西を移動する利用客にとっては意味がありません。
今回のICOCA導入を知って、「よっしゃ! 金沢から関西までICOCAで行ける!」 と勘違いする人、絶対出てくるだろうなぁ・・・
今回の発表と合わせて、JR西日本は 公式ホームページで 2018年の夏、北陸本線の福井県区間(新疋田~牛ノ谷駅間)にICOCAを導入すると発表しました。
そのことについては、後日 記事にしたいと思います。
★次の記事★
【JR西日本】 北陸本線の福井県区間(新疋田~牛ノ谷)に ICOCAを導入へ! 2018年夏から利用可能に!