
※左から くまモン、カモノハシのイコちゃん、スマートイコちゃん、イコ美、イコ太。(山陽線 阿品駅で)
JR西日本のICOCA、JR東日本のSuica をはじめ、PASMO、PiTaPa、Kitaca、TOICA、manaca、SUGOCA、はやかけん、nimoca といった全国相互利用カード。
※以下、「ICカード」 と言えば、これら10種類のカードを指します。
券売機に並んで切符を買うことなく、タッチするだけで改札を通れるので、電車での移動には欠かせないという方も多いと思います。
しかし、中国・四国地方では JRであってもICカードが使えない路線が非常に多く、全ての駅でICカードが使えない県や、4、5駅しかICカードが使えない県もあるのです。
そこで今回、中国・四国地方でICカードが使えない鉄道路線を 都道府県別にまとめてみました。
※新幹線については、別記事 「新幹線でSuica・ICOCAなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 をご覧ください。
※ケーブルカーについては、別記事 「<ケーブルカー> Suica・ICOCAなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 をご覧ください。
最新更新日 2021年1月19日
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【重要】 ICカードでは 「エリア跨ぎ」 ができません
ICカードは、JR西日本のICOCAエリアやJR九州のSUGOCAエリアなど、それぞれのエリア内で利用できます。
SUGOCAエリアの駅からICカードで乗車して、ICOCAエリアの駅でICカードで下車するというように、エリアを跨っての利用はできません。
ICカードでエリアを跨って利用しようとすると、下車駅で現金で全額精算することになります。
例えば、以下のような利用ができません。
小倉駅や門司駅、下関駅からICカードで乗車し、岩国駅や宮島口駅、広島駅でICカードで下車すること。
※下関駅はJR西日本の駅ですが、ICOCAエリアではなくSUGOCAエリアの駅となっています。
(九州方面のみICカードが利用可能)

※エリアを跨ぐ場合は、乗車する駅で切符を購入してください。
【ICOCAエリアの一体化について(2018年9月15日~)】
2018年9月15日、山陽本線 相生~和気駅間、赤穂線 播州赤穂~長船駅間、北陸本線 近江塩津~大聖寺駅間にICOCAが導入されました。
これにより、近畿、北陸、中国・四国地方のICOCAエリアがつながり、岡山⇔姫路や京都⇔福井などといったように、エリアを跨いで利用することが可能になりました。
【ICOCAエリアでの 「営業キロ200km制限」 について】
中国・四国地方では、2018年3月17日から、ICカードを使ってICOCAエリア内を移動できる区間が、乗車駅から下車駅までの最短経路で 営業キロ200km以内 に制限されています。
(乗車駅と下車駅が どちらも特急 「やくも」 停車駅である場合を除く)
このため、以前はICカードが使えたのに 現在は使えなくなっている場合があります。
※岡山⇔岩国(202.7km)、三原⇔米子(217.2km)、福山⇔松江(214.5km)、児島⇔松江(209.6km)、東岡山⇔出雲市(221.8km)など。
詳しくは、別記事 「【JR西日本】 ICOCAエリア 「営業キロ200km制限」 について 【まとめ】 」 をご覧ください。
【伯備線 備中高梁~伯耆大山駅間について】
伯備線の備中高梁~伯耆大山駅間では、特急 「やくも」 停車駅(備中高梁・新見・生山・根雨・伯耆大山)のみ、ICカードが利用可能です。(それ以外の駅はICカードが使えません)
※新見駅・生山駅・根雨駅では、ICOCA定期券は利用できません。
また、島根県・鳥取県⇔岡山県を跨ぐICOCA定期券も作ることができません。
【Suica・PASMOのオートチャージについて】
中国・四国地方では、ICカードが使えるエリアであっても、Suica・PASMOのオートチャージは行われません。
オートチャージが可能なエリアは、Suicaの首都圏エリア・仙台エリア・新潟エリアと、PASMOエリア(首都圏の私鉄・地下鉄)のみです。
山陰地方のJR路線図 ※青色がICOCAエリア

鳥取県
【JR西日本】
山陰本線 伯耆大山~倉吉・鳥取・浜坂方面 ※鳥取駅ではICカードが使えません。
因美線
伯備線 ※特急 「やくも」 停車駅(伯耆大山駅・根雨駅・生山駅)のみ ICカードが利用可能。
※境線(米子~境港)は、2019年3月16日からICカードが使えるようになりました。
智頭急行
若桜鉄道
鳥取県でICカードが使える駅は、伯耆大山・東山公園・米子・根雨・生山の5駅のみです。
【JR西日本】
山陰本線 出雲市~大田市・江津・浜田・益田方面
木次線
山口線
一畑電車
岡山県

【JR西日本】
伯備線 備中高梁~新見~伯耆大山駅間の特急通過駅
※備中高梁~新見駅間の特急通過駅は、2021年3月13日からICカードが使えるようになる予定。
これに合わせて、新見駅から岡山方面でICOCA定期券が使えるようになる予定。
津山線 法界院~金川・福渡・津山方面 ※津山駅ではICカードが使えません。
※津山線でICカードが使えるのは、岡山駅と法界院駅だけです。
姫新線
因美線
芸備線
※宇野みなと線 茶屋町~宇野駅間は、2019年3月16日からICカードが使えるようになりました。
水島臨海鉄道
井原鉄道
●以前 岡山電気軌道(路面電車)では、Hareca(ハレカ)、PiTaPa、ICOCAのみ利用可能でしたが、
2017年10月1日から SuicaやPASMOなど他の全国相互利用カードも使えるようになりました。
広島県

【JR西日本】
芸備線 狩留家~志和口・三次・備後落合方面 ※三次駅ではICカードが使えません。
福塩線 神辺~万能倉・府中・上下・三次方面
※福塩線でICカードが使えるのは、福山・備後本庄・横尾・神辺の4駅だけです。
スカイレール
●以前 広島電鉄(広電)とアストラムラインでは、PASPY(パスピー)と ICOCAのみ利用可能でしたが、2018年3月17日から SuicaやPASMOなど他の全国相互利用カードも使えるようになりました。
※PASPY・ICOCA以外のICカードは、アストラムラインでチャージできません。
(広電ではチャージできます)
広島県北部(三次市・庄原市・安芸高田市など)では、ICカードが使えません。
※岡山県・広島県でICカードが使えないJRの駅を具体的に知りたい方は、サブブログの記事 「岡山県・広島県・山口県で ICカードが使えないJR駅 <まとめ>」 をご覧ください。
山口県

【JR西日本】
山陽本線 南岩国~柳井・徳山・新山口・下関方面
山陽本線 下関~宇部・新山口・徳山・岩国方面
岩徳線
山口線
宇部線
小野田線(本山支線も含む)
美祢線
山陰本線(仙崎支線も含む)
錦川鉄道
山口県でICカードが使えるのは、和木・岩国・南岩国・下関の4駅だけです。
新山口駅・徳山駅をはじめ、ほとんどの駅でICカードが使えません。
※2022年春から、山陽本線 南岩国~徳山駅間でICカードが使えるようになる予定です。
香川県

【JR四国】
予讃線 多度津~伊予西条・今治・松山方面
土讃線 多度津~阿波池田・高知方面
高徳線 高松~志度・三本松・引田・徳島方面
※香川県の駅では、ICOCA定期券は利用できません。
※2020年3月頃から、以下の駅でICカードが使えるようになりました。
予讃線・・・詫間駅、観音寺駅
土讃線・・・善通寺駅、琴平駅
高徳線・・・栗林公園北口駅、栗林駅、屋島駅
●高松琴平電気鉄道(ことでん)では、「IruCa(イルカ)」 のみ利用可能でしたが、2018年3月3日(土)からICOCA・Suica・PASMOなどのICカードも利用可能になっています。
※香川県では、予讃線 多度津~高松駅間、瀬戸大橋線と ことでんのみ ICカードが使えます。
徳島県
【JR四国】
高徳線
鳴門線
徳島線
土讃線
牟岐線
阿佐海岸鉄道
徳島県では、全ての駅でICカードが使えません。
高知県
【JR四国】
土讃線
予土線
とさでん交通(高知の路面電車) ※「ですか」 のみ利用可能。
土佐くろしお鉄道(中村線、宿毛線、ごめん・なはり線)
阿佐海岸鉄道
高知県では、全ての駅でICカードが使えません。
愛媛県
【JR四国】
予讃線
内子線
予土線
伊予鉄道(高浜線・横河原線・郡中線・松山の路面電車) ※「ICい~カード」 のみ利用可能。
愛媛県では、全ての駅でICカードが使えません。
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【ICカードが使えない鉄道路線(地方別)】
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