※左から くまモン、カモノハシのイコちゃん、スマートイコちゃん、イコ美、イコ太。(山陽線 阿品駅で)
JR西日本のICOCA、JR東日本のSuica をはじめ、PASMO、PiTaPa、Kitaca、TOICA、manaca、SUGOCA、はやかけん、nimoca といった全国相互利用カード。
※以下、「ICカード」 と言えば、これら10種類のカードを指します。
券売機に並んで切符を買うことなく、タッチするだけで改札を通れるので、電車での移動には欠かせないという方も多いと思います。
しかし、中国・四国地方では JRであってもICカードが使えない路線が非常に多く、全ての駅でICカードが使えない県や、4、5駅しかICカードが使えない県もあるのです。
そこで今回、中国・四国地方でICカードが使えない鉄道路線を 都道府県別にまとめてみました。
※新幹線については、別記事 「新幹線でSuica・ICOCAなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 をご覧ください。
※ケーブルカーについては、別記事 「<ケーブルカー> Suica・ICOCAなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 をご覧ください。
最新更新日 2024年7月12日
※2024年9月21日から、津山駅でICカードが使えるようになります。
(ただし、姫新線 播磨新宮~津山~新見駅間の通過利用はできません)
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【重要】 ICカードでは 「エリア跨ぎ」 ができません
ICカードは、JR西日本のICOCAエリアやJR九州のSUGOCAエリアなど、それぞれのエリア内で利用できます。
SUGOCAエリアの駅からICカードで乗車して、ICOCAエリアの駅でICカードで下車するというように、エリアを跨っての利用はできません。
ICカードでエリアを跨って利用しようとすると、下車駅で現金で全額精算することになります。
例えば、以下のような利用ができません。
小倉駅や門司駅からICカードで乗車し、新下関駅や宇部駅、新山口駅、徳山駅でICカードで下車すること。
※エリアを跨ぐ場合は、乗車する駅で切符を購入してください。
【ICOCAエリアの一体化について(2018年9月15日~)】
2018年9月15日、山陽本線 相生~和気駅間、赤穂線 播州赤穂~長船駅間、北陸本線 近江塩津~大聖寺駅間にICOCAが導入されました。
これにより、近畿、北陸、中国・四国地方のICOCAエリアがつながり、岡山⇔姫路や京都⇔福井などといったように、エリアを跨いで利用することが可能になりました。
【ICOCAエリアでの 「営業キロ200km制限」 について】
中国・四国地方では、2018年3月17日から、ICカードを使ってICOCAエリア内を移動できる区間が、乗車駅から下車駅までの最短経路で 営業キロ200km以内 に制限されています。
(乗車駅と下車駅が どちらも特急 「やくも」 停車駅である場合を除く)
このため、以前はICカードが使えたのに 現在は使えなくなっている場合があります。
※岡山⇔岩国(202.7km)、三原⇔米子(217.2km)、福山⇔松江(214.5km)、児島⇔松江(209.6km)、東岡山⇔出雲市(221.8km)など。
詳しくは、別記事 「【JR西日本】 ICOCAエリア 「営業キロ200km制限」 について 【まとめ】 」 をご覧ください。
【伯備線 備中高梁~伯耆大山駅間について】
伯備線の備中高梁~伯耆大山駅間では、特急 「やくも」 停車駅(備中高梁・新見・生山・根雨・伯耆大山)のみ、ICカードが利用可能です。(それ以外の駅はICカードが使えません)
※新見駅・生山駅・根雨駅では、ICOCA定期券は利用できません。
また、島根県・鳥取県⇔岡山県を跨ぐICOCA定期券も作ることができません。
【Suica・PASMOのオートチャージについて】
中国・四国地方では、ICカードが使えるエリアであっても、Suica・PASMOのオートチャージは行われません。
オートチャージが可能なエリアは、Suicaの首都圏エリア・仙台エリア・新潟エリアと、PASMOエリア(首都圏の私鉄・地下鉄)のみです。
山陰地方のJR路線図 ※青色がICOCAエリア
鳥取県
【JR西日本】
山陰本線 伯耆大山~倉吉・鳥取・浜坂方面 ※鳥取駅ではICカードが使えません。
因美線
伯備線 ※特急 「やくも」 停車駅(伯耆大山駅・根雨駅・生山駅)のみ ICカードが利用可能。
※境線(米子~境港)は、2019年3月16日からICカードが使えるようになりました。
※2025年春から、山陰本線 鳥取~倉吉駅間の各駅でICカードが使えるようになる予定です。
智頭急行
若桜鉄道
鳥取県でICカードが使える駅は、伯耆大山・東山公園・米子・根雨・生山の5駅のみです。
【JR西日本】
山陰本線 出雲市~大田市・江津・浜田・益田方面
木次線
山口線
一畑電車
岡山県
【JR西日本】
伯備線 新見~伯耆大山駅間の特急通過駅
※備中高梁~新見駅間の特急通過駅は、2021年3月13日からICカードが使えるようになりました。
これに合わせて、新見駅から岡山方面でICOCA定期券が使えるようになっています。
津山線 法界院~金川・福渡・津山方面
※津山線でICカードが使えるのは、岡山駅と法界院駅だけです。
※2024年9月21日から、津山駅でICカードが使えるようになる予定です。
(ただし、姫新線 播磨新宮~津山~新見駅間の通過利用はできません)
姫新線
因美線
芸備線
※宇野みなと線 茶屋町~宇野駅間は、2019年3月16日からICカードが使えるようになりました。
水島臨海鉄道
井原鉄道
●以前 岡山電気軌道(路面電車)では、Hareca(ハレカ)、PiTaPa、ICOCAのみ利用可能でしたが、
2017年10月1日から SuicaやPASMOなど他の全国相互利用カードも使えるようになりました。
広島県
【JR西日本】
芸備線 狩留家~志和口・三次・備後落合方面 ※三次駅ではICカードが使えません。
福塩線 神辺~万能倉・府中・上下・三次方面
※福塩線でICカードが使えるのは、福山・備後本庄・横尾・神辺の4駅だけです。
●以前 広島電鉄(広電)とアストラムラインでは、PASPY(パスピー)と ICOCAのみ利用可能でしたが、2018年3月17日から SuicaやPASMOなど他の全国相互利用カードも使えるようになりました。
※PASPY・ICOCA以外のICカードは、アストラムラインでチャージできません。
(広電ではチャージできます)
広島県北部(三次市・庄原市・安芸高田市など)では、ICカードが使えません。
※岡山県・広島県でICカードが使えないJRの駅を具体的に知りたい方は、サブブログの記事 「岡山県・広島県・山口県で ICカードが使えないJR駅 <まとめ>」 をご覧ください。
山口県
【JR西日本】
山陽本線 九州の駅⇔山口県・広島県の駅(下関駅を除く)
岩徳線
山口線
宇部線
小野田線(本山支線も含む)
美祢線
山陰本線(仙崎支線も含む)
錦川鉄道
※2022年3月12日から、山陽本線 南岩国~徳山駅間でICカードが使えるようになりました。
※2023年4月1日から、山陽本線 徳山~下関駅間の各駅と、山口線の湯田温泉駅、山口駅でICカードが使えるようになりました。
(湯田温泉駅と山口駅はICOCA定期券の利用不可)
香川県
【JR四国】
予讃線 多度津~伊予西条・今治・松山方面(詫間・観音寺を除く)
土讃線 多度津~阿波池田・高知方面(善通寺・琴平を除く)
高徳線 高松~志度・三本松・引田・徳島方面(栗林公園北口、栗林、屋島を除く)
※香川県の駅では、ICOCA定期券は利用できません。
※2020年3月14日から、以下の駅でICカードが使えるようになりました。
予讃線・・・詫間駅、観音寺駅
土讃線・・・善通寺駅、琴平駅
高徳線・・・栗林公園北口駅、栗林駅、屋島駅
●高松琴平電気鉄道(ことでん)では、「IruCa(イルカ)」 のみ利用可能でしたが、2018年3月3日(土)からICOCA・Suica・PASMOなどのICカードも利用可能になっています。
徳島県
【JR四国】
高徳線
鳴門線
徳島線
土讃線
牟岐線
阿佐海岸鉄道
徳島県では、全ての駅でICカードが使えません。
高知県
【JR四国】
土讃線
予土線
とさでん交通(高知の路面電車) ※「ですか」 のみ利用可能。
土佐くろしお鉄道(中村線、宿毛線、ごめん・なはり線)
阿佐海岸鉄道
高知県では、全ての駅でICカードが使えません。
愛媛県
【JR四国】
予讃線
内子線
予土線
伊予鉄道の郊外電車(高浜線・横河原線・郡中線) ※「ICい~カード」 のみ利用可能。
※2024年3月13日から、市内電車(路面電車)でICカードが使えるようになりました。
愛媛県内のJR線では、全ての駅でICカードが使えません。
【関連記事】
【JR西日本】 ICOCA・SuicaなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】
【ICカードが使えない鉄道路線(地方別)】
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