JR西日本は、2008年に おおさか東線の久宝寺~放出駅間が開業した後、7年以上に渡って 自社管内でのICOCAエリア拡大を全く行っていませんでしたが、2015年8月30日の きのくに線 和歌山から先(宮前~海南駅間)へのICOCA導入を皮切りに、山陰や北陸の一部の路線にICOCAを導入するなど、最近は ICOCAエリアの拡大に積極的になっています。

今年(2017年)7月には、紀勢線の和歌山~和歌山市駅間にICOCAを導入し、来年には 草津線の貴生川~柘植駅間や 北陸本線の福井県区間へのICOCA導入が予定されています。

そんな中、昨日(2017年10月6日)、JR西日本は公式ホームページで、ICOCAエリアの更なる拡大について発表しました。


【JR西日本 ニュースリリース】
ICカード乗車券「ICOCA」のエリアを拡大します!
~和歌山線 高田駅から五条駅間へのICOCA導入~


※ICOCAエリアでは、ICOCAの他、Suica・PASMO・PiTaPa・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん といった全国相互利用カードが利用可能です。
(以下、「ICカード」 は これら10種類のカードのことを指します)



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今回新たにICOCAが導入されるのは、和歌山線 高田~五条駅間の各駅。
大和新庄・御所・玉手・掖上(わきがみ)・吉野口・北宇智・五条の計7駅です。


自分は、昨年8月の過去記事 で書いたとおり、和歌山線の場合、高田~和歌山駅間の途中駅 計29駅へ一気に導入するのは難しいと思うので、利用客・本数の多い 和歌山~粉河(もしくは橋本)駅間の各駅に先行導入するか、高田~和歌山駅間の主要駅に先行導入するかのどちらかになると思っていました。

まさか、高田~五条駅間へのICOCA導入が先に行われるとは驚きです。

今回 ICOCA導入が見送られた 五条~和歌山駅間の途中駅は22駅もあるので、今後も 五条~橋本駅間、橋本~粉河駅間、粉河~和歌山駅間というように、高田側から順に導入されていくかもしれませんね。


サービス開始時期は 2018年春 の予定。
前述の草津線 貴生川~柘植駅間へのICOCA導入も来年春となっており、おそらく 同じ日に利用開始されるのではないかと思います。


これに合わせて、和歌山駅 の7・8番のりば(和歌山線、紀勢線 和歌山市方面ホーム)に、阪和線、きのくに線との 「のりかえ改札機」 (中間改札)が設置されます。
理由は記載されていませんが、和歌山線は無人駅が多いので、おそらく不正乗車対策でしょう。

昨年(2016年)春、播但線 姫路~寺前駅間と 姫新線 姫路~播磨新宮駅間のICOCA導入に伴い、姫路駅に中間改札が設置されたわけですが、今回は 中間改札が出来ても 和歌山~五条駅間でICカードが使えないというのが悲しいところです。

7・8番のりばは 北側に地下通路の階段が、南側に跨線橋の階段とエレベーターがあるので、のりかえ改札機をそれぞれの階段の前に設置する必要がありますが、ホームの幅がそんなに広くなく、姫路駅のように有人改札を設置するスペースもなさそうなので、一体どのように設置されるのか、非常に気になります。

また、五条駅からICカードで乗車し、和歌山駅の中間改札を通って、阪和線や きのくに線の駅でICカードで下車できるかどうかも 気になるところです。

あと、今回 ICOCAが導入される駅の中で、吉野口駅が近鉄吉野線との乗り換え駅となっていますが、吉野口駅を接続駅とする 近鉄とのIC連絡定期券の発売は告知されていません。
やはり、和歌山線の全駅にICOCAが導入されるまでは発売されないのでしょうね・・・


※2018年1月23日追記※
サービス開始日が 2018年3月17日(土)に決まりました。 ダイヤ改正と同じ日です。
また、近鉄とのIC連絡定期券も発売されます。
詳しくは、以下の別記事をご覧ください。

和歌山線 高田~五条駅間、ICOCA利用開始は2018年3月17日(土)! 近鉄とのIC連絡定期券も発売!

※2018年3月13日追記※
和歌山線 五条~和歌山駅間へのICOCA導入も発表されました。
詳しくは、以下の別記事をご覧ください。

【JR西日本】 和歌山線 五条~和歌山駅間にICOCAを導入へ!
新型車両 「227系」 に車載型IC改札機を設置! <2020年春>


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