先日(2017年10月18日)、JR西日本が 2018年夏にICOCAエリアを一体化し、「エリア跨ぎ」 を可能にする という衝撃的な発表をしましたが、同じ日に もう1つ ICOCAエリア拡大の発表をしていました。

境線 にICOCAを導入するというのです。


【JR西日本 ニュースリリース】
車載型IC改札機(JR西日本初)でICOCAエリア拡大!
2019年春(予定)境線でICOCAがご利用いただけるようになります!


※ICOCAエリアでは、ICOCAの他、Suica・PASMO・PiTaPa・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん といった 全国相互利用カードが利用可能です。
(以下、「ICカード」 は これら10種類のカードのことを指します)



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山陰地方といえば、昨年(2016年)12月17日に初めてICOCAが導入され、山陰本線 出雲市~伯耆大山駅間と、伯備線 根雨駅・生山駅でICカードが使えるようになりました。

今回は その第2弾として、境線の全線(米子~境港駅間)にICOCAが導入されます。
ICOCA定期券も利用可能になるとのことです。


注目すべき点は、IC改札機が駅ではなく車内に設置されること。

これまでは、無人駅の多い線区であっても IC改札機は駅の改札口に設置されましたが、今回 JR西日本で初めて 「車載型IC改札機」 が導入されます。

これは、JR西日本が2015年に発表した 「JR西日本グループ中期経営計画2017 進捗状況と今後の重点取り組み(アップデート)」 の中で、導入を検討していると明かしていました。
(過去記事 「【JR西日本】 ICOCAエリアのさらなる拡大を検討へ!北陸での導入も視野に!」 参照)

境線は 米子~境港駅間の途中駅14駅が全て無人駅となっており、これら14駅にIC改札機を設置するよりも、車内にIC改札機を設置する方が安く済むのでしょう。


ICOCA 車載型IC改札機
※車載型IC改札機のイメージ(JR西日本のニュースリリースより引用)
境港駅には 改札口にIC専用型改札機が設置されます。


ちなみに、
米子駅など 駅(改札口)にIC改札機が設置されている場合は、車内のIC改札機ではなく 駅のIC改札機をタッチすることになります。


サービス開始時期は2019年春の予定。 ICOCAエリア一体化の半年後です。
同じ時期に おおさか東線 放出~新大阪駅間が延伸開業し、関西でもICOCAエリアが拡大するでしょう。


※2018年12月18日追記※
サービス開始日が 2019年3月16日(土)に決定しました。 ダイヤ改正と同じ日です。


【JR西日本 ニュースリリース】
JR西日本初!車載型IC改札機ご利用開始日決定!
~境線でICOCAがご利用いただけるようになります~




今回の導入を機に、ローカル線でのICOCA導入が一気に加速するかもしれませんね。
境線の次は どの路線に 「車載型IC改札機」 が導入されるのでしょうか?
非常に気になるところです。


あと、北近畿地区へのICOCA導入が未だに告知されないのが気になります。

自分は 今年か来年には導入されると予想していたのですが、ICOCAエリアが一体化する2018年夏の時点で導入されないのが確定的なので、導入されるとしたら 早くても2019年春頃になるだろうと思います。

やはり、福知山支社がICOCAの導入に消極的なんでしょうかね・・・
特急停車駅だけでも、早くICカードが使えるようになると良いのですが。


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