※ICOCAエリアでは、ICOCAのほか、Suica・PASMO・PiTaPa・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん といった全国相互利用カードが利用可能です。
(以下、「ICカード」 は これら10種類のカードのことを指します)
JR西日本のICOCAエリアでは、2018年3月17日から、ICカードを使ってICOCAエリア内を移動できる区間が、乗車駅から下車駅までの最短経路で 営業キロ200km以内 に制限されており、営業キロ200kmを超えると、下車駅でICカードが使えません。
ただし、これには 「例外」 があり、以下の場合は 営業キロ200kmを超えていても ICカードを使うことができます。
① 乗車駅と下車駅が どちらも大阪近郊区間内である場合
② 大阪近郊区間⇔きのくに線の特急停車駅を移動する場合
③ 大阪近郊区間⇔北陸本線の特急停車駅を移動する場合 (2018年9月15日~)
④ 乗車駅と下車駅が どちらも 特急 「やくも」 停車駅である場合
※詳しくは、別記事 「【JR西日本】 ICOCAエリア 「営業キロ200km制限」 について 【まとめ】 」 をご覧ください。
2018年9月15日には、北陸本線 近江塩津~大聖寺駅間(福井県区間)、山陽本線 相生~和気駅間、赤穂線 播州赤穂~長船駅間 に ICOCAが導入されました。
これにより、近畿、北陸、中国・四国地方のICOCAエリアがつながり、岡山⇔姫路や京都⇔福井などといったように、エリアを跨いで利用することが可能になったわけですが、「営業キロ200km以内とか言われても、正直よく分からない」 と誰もが思うことでしょう。
ICカードで乗車して、岡山⇔大阪のように 在来線で長距離を移動する時、営業キロ200kmを超えないか 不安になりますよね。
そこで今回、ICOCAエリアで乗車駅から下車駅までの最短距離を調べる方法について 書きました。
※この記事は、2018年6月6日に書いた記事を編集し、再投稿したものです。
以前は 「えきから時刻表」 を使って調べる方法を書いていましたが、「えきから時刻表」 が2019年3月29日をもってサービスを終了したため、「JRおでかけネット」 を使って調べる方法に書き換えました。
最新更新日:2021年8月14日
ICOCAエリアで乗車駅から下車駅までの最短距離を調べるには、JR西日本が運営する観光情報サイト 「JRおでかけネット」 が便利です。
「時刻・運賃検索(マイダイヤ)」 のところで 出発駅と到着駅を入力し、水色の 「検索」 ボタンをクリックします。
すると、こんな画面が出てきます。
(上の画像は、出発駅を大阪駅、到着駅を天王寺駅にして検索した場合です)
利用列車のところで 「新幹線」 にチェックがついていますが、今回 新幹線は関係ないので、チェックを外しておきましょう。
出発・到着駅が正しいかを確認して、「検索」 ボタンをクリックします。
検索結果一覧が出てきて、所要時間・金額・乗換回数・JR営業キロ(乗車距離)が表示されます。
乗車する経路のJR営業キロを見れば これでOK・・・と言いたいところですが、ICOCAエリアでの乗車距離を調べる上で 1つ注意しなければならないことがあります。
それは、乗車経路にICカードが使えない線区が含まれていないか?ということです。
乗車駅から下車駅まで ICOCAエリアの路線だけを通る経路よりも、エリア外(ICカードが使えない線区)を通る経路の方が 乗車距離が短くなる場合がありますが、ICカードで乗車した時の運賃は ICOCAエリア内での最短経路で計算されるので、エリア外を通る検索結果は無視します。
※ただし、大阪近郊区間でICカードが使えない線区(加古川線 西脇市~谷川駅間)は除く。
例えば、上郡駅から米子駅までの乗車距離を調べる場合、最も乗車距離が短いのは、智頭急行線・因美線で鳥取駅まで行き、山陰本線に乗り換える経路です。
しかし、これらの線区ではICカードが使えないので、山陽本線・伯備線経由の乗車距離を見るようにします。
また、播磨新宮駅から新見駅までの乗車距離を調べる場合、最も乗車距離が短いのは 姫新線をそのまま西へ進んでいく経路です。
しかし、播磨新宮駅から佐用・津山方面は ICカードが使えないので、姫路駅・岡山駅経由の乗車距離を見るようにします。
※JR西日本でICカードが使えない路線については、別記事 「【JR西日本】 ICOCA・SuicaなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 でご確認ください。
乗車距離を調べるだけなら ここまででいいのですが、営業キロ200kmを超えるか超えないか 正確に知るためには、乗車駅から下車駅までの 「最短距離」 を調べなければなりません。
乗車経路が2つある場合、乗車距離の短い方を見ればいいのですが、所要時間の短い方が 乗車距離も短いとは限りません。
ここからは、乗車経路が複数ある場合の 最短距離の調べ方について書きます。
① 大阪駅⇔天王寺駅は 「鶴橋駅経由」 で!
大阪環状線を経由して 大阪駅以遠⇔天王寺駅以遠を移動する場合、西側の西九条駅を経由するよりも、東側の鶴橋駅を経由する方が300m短いです。
② 尼崎駅⇔京橋駅は 「大阪駅経由」 で!
尼崎駅以遠(神戸・宝塚方面)⇔京橋駅以遠(学研都市線や鶴橋方面)を移動する場合、JR東西線を経由するよりも、大阪駅を経由する方が600m短いです。
③ 大阪駅⇔久宝寺駅は 「おおさか東線経由」で!
大阪駅以遠(神戸・宝塚方面)⇔久宝寺駅以遠(奈良方面)を移動する場合、おおさか東線 放出駅・京橋駅経由の方が 大阪環状線 西九条駅経由よりも1.5km短く、鶴橋駅経由よりも1.2km短いです。
「JRおでかけネット」 では、大阪近郊区間内だと、乗車経路に関係なく 出発駅から到着駅までの最短距離が表示されるようになっています。
(同じ駅を2回以上通る場合を除く)
そのため、大阪駅⇔天王寺駅の場合は、西九条駅経由の乗車経路であっても 鶴橋駅経由の乗車距離が表示されますし、久宝寺駅⇔大阪駅の場合は、西九条駅経由の乗車経路であっても、おおさか東線 放出駅・京橋駅経由の乗車距離が表示されます。
④ 東岡山駅⇔相生駅は 「赤穂線経由」 で!
東岡山駅以遠(岡山方面)⇔相生駅以遠(姫路方面)を移動する場合、所要時間が短いのは 山陽本線 上郡駅経由ですが、乗車距離は 赤穂線経由の方が3.2km短いのです。
そのため、上郡駅経由で移動する場合であっても、赤穂線経由の乗車距離を見るようにします。
※検索結果に上郡駅経由の乗車距離しか出てこない場合は、そこから3.2km引いて 赤穂線経由の乗車距離を出してください。
⑤ 総社駅⇔岡山駅は 「桃太郎線(吉備線)経由」 で!
総社駅以遠(伯備線 新見・米子方面)⇔岡山駅以遠(姫路・四国方面)を移動する場合、所要時間が短いのは 山陽本線 倉敷駅経由です。
しかし、乗車距離は 桃太郎線(吉備線)経由の方が 6.2kmも短いのです。
そのため、倉敷駅経由で移動する場合であっても、桃太郎線経由の乗車距離を見るようにします。
※検索結果に倉敷駅経由の乗車距離しか出てこない場合は、そこから6.2kmひいて 桃太郎線経由の乗車距離を出してください。
以上の内容を踏まえて、実際に最短距離を出してみます。
例えば、天王寺駅から倉敷駅までの最短距離を調べる場合、検索結果に出てくる乗車距離は 203.1kmです。
「200kmを超えているので ICカードが使えないのでは?」 と思ってしまいますが、これは 上郡駅経由での乗車距離なので、赤穂線経由の乗車距離にしなければなりません。
「203.1-3.2」 で計算すると 199.9km となり、ギリギリ 営業キロ200km以内であることが分かる というわけです。
※中国・四国地方の主要駅から関西へ、関西の主要駅から中国・四国地方へ向かう場合、どこまでが営業キロ200km以内かについては、別記事 「どこまでが営業キロ200km以内? 中国・四国地方⇔関西のICカード利用可能範囲 【まとめ】 (2018年9月15日~) 」 にまとめています。
【関連記事】
【JR西日本】 ICOCA・SuicaなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】
関西でICOCA・SuicaなどのICカードが使えない鉄道路線 【まとめ】
北陸地方でICOCA・SuicaなどのICカードが使えない鉄道路線 【まとめ】
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(以下、「ICカード」 は これら10種類のカードのことを指します)
JR西日本のICOCAエリアでは、2018年3月17日から、ICカードを使ってICOCAエリア内を移動できる区間が、乗車駅から下車駅までの最短経路で 営業キロ200km以内 に制限されており、営業キロ200kmを超えると、下車駅でICカードが使えません。
ただし、これには 「例外」 があり、以下の場合は 営業キロ200kmを超えていても ICカードを使うことができます。
① 乗車駅と下車駅が どちらも大阪近郊区間内である場合
② 大阪近郊区間⇔きのくに線の特急停車駅を移動する場合
③ 大阪近郊区間⇔北陸本線の特急停車駅を移動する場合 (2018年9月15日~)
④ 乗車駅と下車駅が どちらも 特急 「やくも」 停車駅である場合
※詳しくは、別記事 「【JR西日本】 ICOCAエリア 「営業キロ200km制限」 について 【まとめ】 」 をご覧ください。
2018年9月15日には、北陸本線 近江塩津~大聖寺駅間(福井県区間)、山陽本線 相生~和気駅間、赤穂線 播州赤穂~長船駅間 に ICOCAが導入されました。
これにより、近畿、北陸、中国・四国地方のICOCAエリアがつながり、岡山⇔姫路や京都⇔福井などといったように、エリアを跨いで利用することが可能になったわけですが、「営業キロ200km以内とか言われても、正直よく分からない」 と誰もが思うことでしょう。
ICカードで乗車して、岡山⇔大阪のように 在来線で長距離を移動する時、営業キロ200kmを超えないか 不安になりますよね。
そこで今回、ICOCAエリアで乗車駅から下車駅までの最短距離を調べる方法について 書きました。
※この記事は、2018年6月6日に書いた記事を編集し、再投稿したものです。
以前は 「えきから時刻表」 を使って調べる方法を書いていましたが、「えきから時刻表」 が2019年3月29日をもってサービスを終了したため、「JRおでかけネット」 を使って調べる方法に書き換えました。
最新更新日:2021年8月14日
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ICOCAエリアで乗車駅から下車駅までの最短距離を調べるには、JR西日本が運営する観光情報サイト 「JRおでかけネット」 が便利です。
「時刻・運賃検索(マイダイヤ)」 のところで 出発駅と到着駅を入力し、水色の 「検索」 ボタンをクリックします。
すると、こんな画面が出てきます。
(上の画像は、出発駅を大阪駅、到着駅を天王寺駅にして検索した場合です)
利用列車のところで 「新幹線」 にチェックがついていますが、今回 新幹線は関係ないので、チェックを外しておきましょう。
出発・到着駅が正しいかを確認して、「検索」 ボタンをクリックします。
検索結果一覧が出てきて、所要時間・金額・乗換回数・JR営業キロ(乗車距離)が表示されます。
乗車する経路のJR営業キロを見れば これでOK・・・と言いたいところですが、ICOCAエリアでの乗車距離を調べる上で 1つ注意しなければならないことがあります。
それは、乗車経路にICカードが使えない線区が含まれていないか?ということです。
乗車駅から下車駅まで ICOCAエリアの路線だけを通る経路よりも、エリア外(ICカードが使えない線区)を通る経路の方が 乗車距離が短くなる場合がありますが、ICカードで乗車した時の運賃は ICOCAエリア内での最短経路で計算されるので、エリア外を通る検索結果は無視します。
※ただし、大阪近郊区間でICカードが使えない線区(加古川線 西脇市~谷川駅間)は除く。
例えば、上郡駅から米子駅までの乗車距離を調べる場合、最も乗車距離が短いのは、智頭急行線・因美線で鳥取駅まで行き、山陰本線に乗り換える経路です。
しかし、これらの線区ではICカードが使えないので、山陽本線・伯備線経由の乗車距離を見るようにします。
また、播磨新宮駅から新見駅までの乗車距離を調べる場合、最も乗車距離が短いのは 姫新線をそのまま西へ進んでいく経路です。
しかし、播磨新宮駅から佐用・津山方面は ICカードが使えないので、姫路駅・岡山駅経由の乗車距離を見るようにします。
※JR西日本でICカードが使えない路線については、別記事 「【JR西日本】 ICOCA・SuicaなどのICカードが使える路線・使えない路線 【まとめ】 」 でご確認ください。
乗車距離を調べるだけなら ここまででいいのですが、営業キロ200kmを超えるか超えないか 正確に知るためには、乗車駅から下車駅までの 「最短距離」 を調べなければなりません。
乗車経路が2つある場合、乗車距離の短い方を見ればいいのですが、所要時間の短い方が 乗車距離も短いとは限りません。
ここからは、乗車経路が複数ある場合の 最短距離の調べ方について書きます。
① 大阪駅⇔天王寺駅は 「鶴橋駅経由」 で!
大阪環状線を経由して 大阪駅以遠⇔天王寺駅以遠を移動する場合、西側の西九条駅を経由するよりも、東側の鶴橋駅を経由する方が300m短いです。
② 尼崎駅⇔京橋駅は 「大阪駅経由」 で!
尼崎駅以遠(神戸・宝塚方面)⇔京橋駅以遠(学研都市線や鶴橋方面)を移動する場合、JR東西線を経由するよりも、大阪駅を経由する方が600m短いです。
③ 大阪駅⇔久宝寺駅は 「おおさか東線経由」で!
大阪駅以遠(神戸・宝塚方面)⇔久宝寺駅以遠(奈良方面)を移動する場合、おおさか東線 放出駅・京橋駅経由の方が 大阪環状線 西九条駅経由よりも1.5km短く、鶴橋駅経由よりも1.2km短いです。
「JRおでかけネット」 では、大阪近郊区間内だと、乗車経路に関係なく 出発駅から到着駅までの最短距離が表示されるようになっています。
(同じ駅を2回以上通る場合を除く)
そのため、大阪駅⇔天王寺駅の場合は、西九条駅経由の乗車経路であっても 鶴橋駅経由の乗車距離が表示されますし、久宝寺駅⇔大阪駅の場合は、西九条駅経由の乗車経路であっても、おおさか東線 放出駅・京橋駅経由の乗車距離が表示されます。
④ 東岡山駅⇔相生駅は 「赤穂線経由」 で!
東岡山駅以遠(岡山方面)⇔相生駅以遠(姫路方面)を移動する場合、所要時間が短いのは 山陽本線 上郡駅経由ですが、乗車距離は 赤穂線経由の方が3.2km短いのです。
そのため、上郡駅経由で移動する場合であっても、赤穂線経由の乗車距離を見るようにします。
※検索結果に上郡駅経由の乗車距離しか出てこない場合は、そこから3.2km引いて 赤穂線経由の乗車距離を出してください。
⑤ 総社駅⇔岡山駅は 「桃太郎線(吉備線)経由」 で!
総社駅以遠(伯備線 新見・米子方面)⇔岡山駅以遠(姫路・四国方面)を移動する場合、所要時間が短いのは 山陽本線 倉敷駅経由です。
しかし、乗車距離は 桃太郎線(吉備線)経由の方が 6.2kmも短いのです。
そのため、倉敷駅経由で移動する場合であっても、桃太郎線経由の乗車距離を見るようにします。
※検索結果に倉敷駅経由の乗車距離しか出てこない場合は、そこから6.2kmひいて 桃太郎線経由の乗車距離を出してください。
以上の内容を踏まえて、実際に最短距離を出してみます。
例えば、天王寺駅から倉敷駅までの最短距離を調べる場合、検索結果に出てくる乗車距離は 203.1kmです。
「200kmを超えているので ICカードが使えないのでは?」 と思ってしまいますが、これは 上郡駅経由での乗車距離なので、赤穂線経由の乗車距離にしなければなりません。
「203.1-3.2」 で計算すると 199.9km となり、ギリギリ 営業キロ200km以内であることが分かる というわけです。
※中国・四国地方の主要駅から関西へ、関西の主要駅から中国・四国地方へ向かう場合、どこまでが営業キロ200km以内かについては、別記事 「どこまでが営業キロ200km以内? 中国・四国地方⇔関西のICカード利用可能範囲 【まとめ】 (2018年9月15日~) 」 にまとめています。
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