
※写真は 鳥取駅の改札口。有人改札となっていました。(2023年3月撮影)
2025年3月15日から自動改札機が使用開始されています。
JR東日本のSuica や JR西日本のICOCA をはじめ、PASMO、PiTaPa、Kitaca、TOICA、manaca、SUGOCA、はやかけん、nimoca といった全国相互利用カード。
※以下、「ICカード」 と言えば、これら10種類のカードのことを指します。
券売機に並んで切符を買うことなく、タッチするだけで改札を通れるので、電車での移動には欠かせないという方も多いと思います。
そんなICカードですが、全ての路線で使えるわけではありません。
ICカードが使えない駅は 地方を中心に非常に多く、中には、ICカードの使える駅が1つもない都道府県もある のです。
そこで今回は、2025年3月現在、ICカードの使える駅が1つもない都道府県や、2014年以降に 駅でICカードが使えるようになった都道府県について まとめました。
最新更新日 2025年3月25日
※この記事は、2018年6月21日に公開したものです。
記事の内容が2023年6月時点のままだったので、最新の情報に更新しました。
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ICカードの使える駅が1つもない都道府県
徳島県
高知県
※とさでん交通(高知の路面電車)では、独自のICカード 「ですか」 のみ利用可能。
ICカードの使えるJRの駅が1つもない都道府県
愛媛県
伊予鉄道では、長らく 独自のICカード 「ICい~カード」 のみ利用可能でした。
2024年3月13日から市内電車(路面電車)で、2025年3月18日から郊外電車で ICOCAやSuicaなどのICカードが使えるようになっています。
2014年以降に 駅でICカードが使えるようになった都道府県
岩手県
岩手県では、2014年4月1日から 東北本線の一ノ関駅と平泉駅で ICカードが使えるようになりました。
2023年5月27日からは、奥羽本線 北上~盛岡駅間、田沢湖線 盛岡~雫石駅間、釜石線 花巻~新花巻駅間でICカードが使えるようになっています。
ただし、前者(一ノ関駅・平泉駅)と後者は Suicaエリアが一体化されていない(仙台エリアと盛岡エリアに分かれている)ため、盛岡駅⇔一ノ関駅のように エリアを跨いで利用する場合、下車駅でICカードが利用できず、精算する必要があります。
山形県
山形県では、2014年4月1日から 仙山線の山形駅と山寺駅で ICカードが使えるようになりました。
長らく この2駅のみICカードが利用可能でしたが、2024年3月16日から 奥羽本線(山形線) かみのやま温泉~山形~村山駅間と、左沢線 北山形~寒河江駅間でICカードが使えるようになっています。
長野県
長野県では、2014年4月1日から 中央本線の6駅(富士見・茅野・上諏訪・下諏訪・岡谷・塩尻)と、篠ノ井線の松本駅、小海線の野辺山駅でICカードが使えるようになりました。
2017年4月1日からは、中央本線 塩尻駅以東の全駅(辰野支線を除く)と、篠ノ井線 塩尻~松本駅間の全駅で ICカードが使えるようになりました。
その後、2025年3月15日から 篠ノ井線・信越本線の松本~篠ノ井~長野駅間と、大糸線 松本~穂高駅間でICカードが使えるようになっています。
富山県
富山県では、富山地方鉄道が 「ecomyca(エコマイカ)」 という独自のICカードを導入しています。
また、富山ライトレール(現・富山地方鉄道 富山港線)が 「passca(パスカ)」 という独自のICカードを導入していました。
しかし、JR西日本が 北陸の鉄道路線にICOCAを導入していなかったため、北陸新幹線の延伸開業直後まで、ICOCAやSuicaなどの全国相互利用カードが使える駅は、県内に1つもなかったのです。
2015年3月26日から あいの風とやま鉄道(旧・北陸本線 石動~越中宮崎駅間)に、2017年4月15日からは、城端線 高岡~新高岡駅間に ICOCAが導入され、全国相互利用カードが使えるようになっています。
※2020年10月10日追記※
富山ライトレール(富山港線)は、2020年2月22日に 富山地方鉄道に吸収合併されました。
これに伴い、富山ライトレールのICカード 「passca」 は、2019年10月31日をもって新規発行を終了しています。
ICOCAやSuicaなどの全国相互利用カードは、2021年10月10日から市内電車(路面電車)のみ使えるようになっています。
(ただし、「ecomyca」 「passca」 と異なり、ICカード利用割引はなく、チャージもできません)
宮崎県
2009年以降、九州で SUGOCAエリアが順次拡大していく中、宮崎県だけが取り残されていました。
2015年11月14日から 日豊本線 佐土原~宮崎~田野駅間と、日南線 南宮崎~田吉駅間、宮崎空港線でICカードが使えるようになっています。
鳥取県・島根県
山陰地方の2県では、2016年になっても ICカードの使える駅が皆無でした。
2016年12月17日から、山陰本線 出雲市~伯耆大山駅間と、伯備線の根雨駅・生山駅で、2019年3月16日から 境線 米子~境港駅間の全駅でICカードが使えるようになっています。
2025年3月15日からは、山陰本線 倉吉~鳥取駅間でもICカードが使えるようになりました。
ただし、山陰本線 鳥取~城崎温泉駅間、因美線 鳥取~津山駅間、智頭急行線を ICカードで通過利用することはできません。
石川県
石川県では、北陸新幹線の延伸開業後も 金沢駅を含む全ての駅でICカードの使えない状態が続いていました。
2017年4月15日から北陸本線 大聖寺~金沢駅間とIRいしかわ鉄道で、2021年3月13日から七尾線 津幡~和倉温泉駅間でICカードが使えるようになっています。
福井県
福井県では、2017年になっても ICカードの使える駅が皆無でしたが、2018年9月15日から 北陸本線 近江塩津~大聖寺駅間(福井県区間)で ICカードが使えるようになっています。
2024年3月16日に 北陸本線の敦賀~大聖寺駅間がJR西日本からハピラインふくいに経営移管されました。
ハピラインふくいの駅(敦賀駅を除く)からICカードで乗車した場合、ICカードで下車できる他社の駅は IRいしかわ鉄道(大聖寺~俱利伽羅)と、JR西日本の敦賀~米原~大阪駅間+湖西線に限定されています。
沖縄県
県内唯一の鉄道路線 「ゆいレール」 では、これまで 独自のICカード 「OKICA(オキカ)」 しか使えませんでした。
2020年3月10日から、SuicaやPASMO、ICOCAなどの全国相互利用カードも使えるようになっています。
青森県・秋田県
この両県は、長らく 新幹線を除く全ての鉄道路線でICカードが使えない状態が続いていました。
※東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸の各新幹線は、「新幹線eチケットサービス」に登録・予約することでICカードが利用可能。
自由席に乗る場合も予約が必要です。
2023年5月27日から、両県の一部の在来線でICカードが使えるようになっています。
青森県内では 奥羽本線 青森~弘前駅間で、秋田県内では 奥羽本線 和田~秋田~追分駅間、男鹿線の全駅、羽越本線 新屋~秋田駅間でICカードが使えるようになりました。
ただし、両県のSuicaエリアが一体化されていない(青森エリアと秋田エリアに分かれている)ため、青森駅⇔秋田駅のように 両県を跨いで利用する場合 、下車駅でICカードが利用できず、精算する必要があります。
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