JR西日本は、2019年3月16日にダイヤ改正を実施しました。

これに伴い、行き先の変更や運転取り止めによって 見られなくなった行き先や、運転を終了した車両、ひっそりと廃止された種別があります。

今回、ダイヤ改正で消えた行き先や車両、種別をまとめてみました。


【過去記事】
☆JR西日本 2019年春のダイヤ改正(関西編)☆
おおさか東線 放出~新大阪駅間が延伸開業! 一部の新快速に有料座席サービス 「Aシート」 を導入! 


☆JR西日本 2019年春のダイヤ改正(広島編)☆
山陽線・呉線・可部線の全列車が227系に!広島⇔福山・岡山方面の直通運転を取り止め


☆JR西日本 2019年春のダイヤ改正(岡山・福山編)☆
朝の快速 「サンライナー」 が各駅停車に。 岡山⇔琴平・観音寺 直通の普通電車を廃止



【JR西日本 ニュースリリース】
2019年 春ダイヤ改正について  ダイヤ改正日 2019年3月16日(土曜日)



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【京阪神地区】

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直通快速 おおさか東線・JR東西線経由 尼崎行き

今回のダイヤ改正で、おおさか東線 放出(はなてん)~新大阪駅間が開業しました。
これに伴い、直通快速は 運転区間が 奈良~尼崎駅間から 奈良~新大阪駅間に変更され、放出~尼崎駅間に乗り入れなくなっています。


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直通快速 JR東西線・おおさか東線経由 奈良行き(尼崎発)

直通快速の奈良行き自体は 新大阪発として引き続き運転されていますが、尼崎駅や京橋駅、JR東西線内で おおさか東線経由の奈良行きを見ることはできなくなりました。


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野洲から新快速に変わる普通電車 ※写真は 米原駅で撮影。

ダイヤ改正前、土休日 近江塩津6:41発の姫路行きは、近江塩津~野洲駅間は 普通電車として運転し、野洲駅で新快速に種別を変更していました。

今回のダイヤ改正で、この新快速が野洲駅始発となり、その後の野洲駅始発だった普通電車が近江塩津6:45発の普通電車に置き換えられたため、野洲から新快速になる普通電車は消滅しています。


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和歌山線の117系 ※写真は五条駅で撮影。

和歌山線では、今回のダイヤ改正から 新型車両 227系が営業運転を開始しました。
227系は順次投入され、今年の秋までに 105系・117系を全て置き換える計画です。

JR西日本からの公式な発表はありませんでしたが、鉄道ファンrailf.jpの鉄道ニュース によると、227系の営業運転開始に伴い、今回のダイヤ改正で 117系が和歌山線の定期運用から撤退したそうです。




【岡山・福山地区】

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岡山・福山方面から広島・岩国方面へ直通する普通電車
(広島行き・五日市行き・大野浦行き・岩国行き・南岩国行き)
※写真は岡山駅で撮影。

ダイヤ改正前、朝晩に 岡山・福山方面から広島・岩国方面へ直通する普通電車が7本設定されていました。

今回のダイヤ改正で これらの直通電車が全て糸崎止まりに変更され、岡山・福山方面から広島・岩国方面へ 在来線で乗り換えなしで行くことができなくなっています。
(糸崎駅 または 三原駅で乗り換えなければなりません)

岡山・福山方面⇔三原駅の直通電車は、ダイヤ改正後も引き続き運転されています。


和気5:13発(岡山5:44着、5:50発)の普通電車は、平日が五日市行き、土休日が南岩国行きであり、どちらも 1日に1本しかないレアな行き先でした。

2018年7月の西日本豪雨後、広島地区が臨時ダイヤになった影響で、平日も南岩国行きとして運転されるようになりました。

そのため、和気発 五日市行きは 西日本豪雨以降、一度も運転されなかったんですよね。


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瀬戸大橋を渡る普通電車(観音寺行き・琴平行き) ※写真は岡山駅で撮影。

瀬戸大橋線では、岡山⇔観音寺、岡山⇔琴平を直通する普通電車が それぞれ1日に2往復ずつ運転されていました。

下り・・・岡山9:07発 琴平行き、岡山10:37発 観音寺行き、岡山14:45発 琴平行き、岡山16:45発 観音寺行き。
上り・・・観音寺8:34発、琴平10:46発、観音寺14:38発、琴平16:47発(いずれも岡山行き)。


岡山⇔丸亀・多度津方面を直通する列車は ほとんどが特急列車なので、この普通電車は、乗り換えなし かつ 乗車券のみで乗れる 数少ない電車でした。

今回のダイヤ改正で、瀬戸大橋線の普通電車は 四国方面への乗り入れが廃止され、全て 岡山~児島駅間の運転となっています。


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特急南風 中村行き・宿毛行き ※写真はどちらも岡山駅で撮影。

岡山8:52発の列車は中村行き、岡山14:05発の列車は宿毛行きでした。

どちらも1日に1本しかない行き先でしたが、今回のダイヤ改正で 全て高知行きに統一されています。




【広島・山口地区】

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広島近郊エリアの105系・113系・115系
※写真は上から順に、広島駅、呉駅、可部駅で撮影。

山陽線(三原~岩国)・呉線には 2015年3月14日のダイヤ改正から、可部線には2015年10月3日から、新型車両の227系が順次投入されてきました。

今回のダイヤ改正で、これらの線区では 全ての電車が227系で運転されるようになり、これまで運転されてきた105系、113系、115系といった 国鉄時代に製造された電車が姿を消しています。


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岩国・広島方面から福山・岡山方面へ直通する普通電車
(福山行き・岡山行き・和気行き・三石行き)
※上の写真は広島駅、下の写真は向洋駅で撮影。

先ほど、岡山・福山方面から広島・岩国方面へ直通する普通電車が消滅したことについて書きましたが、その逆(岩国・広島方面から山陽線 西条駅経由で福山・岡山方面)の直通電車も 今回のダイヤ改正で全て糸崎止まりになりました。

和気行きは朝の時間帯に1本(広島6:20発)、三石行きは夜の時間帯に1本(岩国19:03発、広島19:57着・20:04発)運転されており、広島駅を発車する普通電車で 岡山駅から先へ直通するのは この2本だけでした。


ダイヤ改正後は、広島17:30発 快速 安芸路ライナー 呉線経由 福山行きが、広島~福山駅間を 在来線で乗り換えなしで結ぶ 唯一の電車となっています。

※2021年10月4日追記※
安芸路ライナーの呉線経由 福山行きは、2020年3月のダイヤ改正で糸崎行きに変更されました。



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快速 シティライナー ※写真は どちらも広島駅で撮影。

2010年春のダイヤ改正で一度廃止され、2016年春のダイヤ改正で まさかまさかの復活を果たした 山陽線 広島地区の快速 「シティライナー」。

復活したシティライナーは 土休日の日中~夕方のみ運転されていました。


しかし、2018年7月の西日本豪雨以降、山陽線 広島地区では、土休日も含めて 臨時ダイヤ(平日ダイヤ)で運転されるようになり(一部 列車本数を減らし、運転時刻を変更)、 全線復旧後も シティライナーが運転されない日が続いていたのです。

今回のダイヤ改正で、山陽線(三原~岩国)の平日と土休日のダイヤが統合され、土休日も 改正前の平日ダイヤで運転されるようになったため、快速 「シティライナー」 は 西日本豪雨以降 一度も運転されることなく、復活からわずか3年(実質的には2年半足らず)で再度消滅したのでした。




【山陰地区】

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快速 通勤ライナー 米子行き ※写真は どちらも出雲市駅で撮影。

山陰本線の出雲市~米子駅間では、平日朝の時間帯に 出雲市発 米子行きの 快速 「通勤ライナー」 が1本運転されていました。
(通過する駅は、来待、玉造温泉、乃木の3駅のみ)

今回のダイヤ改正では、快速 「通勤ライナー」 が普通電車に格下げされ、代わりに 木次線から山陰本線へ直通する普通 松江行きが、宍道~松江駅間で 「快速」(来待、玉造温泉の2駅を通過)として運転されるようになっています。


【関連記事】
【JR西日本】 2018年春のダイヤ改正で消えた行き先・車両・種別 【まとめ】

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