2022年春のダイヤ改正で 消えたモノ

JR西日本は、2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施しました。

これに伴い、行き先の変更・運転取り止めなどで見られなくなった行き先や、運行を終了した快速、引退した車両があります。

今回、そんなダイヤ改正で消えた行き先や列車をまとめてみました。


【JR西日本 ニュースリリース】
2022年春ダイヤ改正について

★前回の記事★



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おおさか東線の201系

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※放出駅に停車中の普通 新大阪行き。201系です。(2019年3月撮影)

おおさか東線は、2008年3月に久宝寺~放出駅間が、2019年3月に放出~新大阪駅間が開業した 新しい路線です。

しかし、普通電車の車両は、開業時から 国鉄車両の201系で運行されてきたんですよね。

今回のダイヤ改正で、おおさか東線の201系が 全て221系に置き換えられています。




JR奈良線の103系

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※奈良駅に停車中のみやこ路快速 京都行き。103系の代走でした。(2019年3月撮影)

JR奈良線の普通電車は、長らく主に103系で運用されてきました。

2018年3月のダイヤ改正で、阪和線から転属してきた205系がJR奈良線での運行を開始すると、103系は徐々に減少。

今回のダイヤ改正で、103系の定期運用が終了しています。

同じくダイヤ改正で運行を終了した おおさか東線の201系と異なり、JR西日本が事前に告知せず、ひっそりと引退するという形になりました。





きのくに線からの天王寺行き

きのくに線では、これまで 阪和線へ直通する天王寺行きが 朝の時間帯に2本設定されていました。
※平日は、紀伊田辺6:25発の快速と 御坊6:26発の普通(和歌山から快速)。
※土休日は、紀伊田辺5:34発の快速と 御坊6:26発の普通。


今回のダイヤ改正で、平日の御坊6:26発の普通は 天王寺行きから大阪方面行き(6:21発。和歌山から紀州路快速)に、それ以外は 天王寺行きから和歌山行きに変更されています。


※2024年8月4日追記※
2024年3月16日のダイヤ改正で、平日の紀伊田辺5:30発・6:25発の快速が 和歌山行きから天王寺行きに変更され、きのくに線からの天王寺行きが復活しました。
前者は和歌山から普通電車、後者は和歌山から区間快速となります。



法界院行き

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※岡山駅 9番のりばに停車中の普通 法界院行き。(2016年4月撮影)

津山線では、平日の朝8時台に 岡山~法界院駅間を1往復する列車が設定されていました。

法界院駅は、岡山駅の隣の駅です。

今回のダイヤ改正で、この短距離往復列車が運転取り止めとなっています。


那岐行き

因美線では、これまで 朝の時間帯に 智頭6:33発の那岐行きが1本設定されていました。

那岐駅は 智頭駅の2駅先の駅であり、因美線における鳥取県最南端の駅でもあります。

朝の時間帯に、那岐6:54発の鳥取行きが設定されており、その車両を送り込むために 智頭発の那岐行きという短距離列車が設定されていたのです。

今回のダイヤ改正で、那岐行きが回送列車化する形で運転取り止めとなっています。
(那岐発の鳥取行きは引き続き運行)


伯備線の倉敷行き

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※備中高梁駅 改札口の発車標。(2022年3月撮影)

伯備線の上り普通列車は、ほとんどが 倉敷駅から山陽線に乗り入れて岡山方面へ向かいますが、備中高梁4:54発の始発列車のみ 倉敷止まりとなっていました。
(倉敷駅で山陽線の電車に乗り換え)

今回のダイヤ改正で この列車が運転取り止めとなり、次の新見4:56発(備中高梁5:29発)の岡山行きが始発列車となっています。





倉敷方面からの西出雲行き

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※倉敷駅 改札口の発車標。(2021年12月撮影)

先ほど紹介した備中高梁発の倉敷行きは、倉敷駅で折り返し 普通 「西出雲行き」 になっていました。

新見駅から先、米子方面へ直通する 唯一の下り普通列車です。

倉敷から新見方面へ向かう普通列車は、ほとんどが山陽線 岡山方面から直通しますが、この西出雲行きのみ 倉敷始発でした。

2022年3月のダイヤ改正で、岡山発の 「米子行き」 に変更されています。






快速 サンライナー

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※岡山駅 1番のりばに停車中の快速 「サンライナー」。旧塗装です。(2015年4月撮影)

山陽線 岡山~福山駅間を走っていた 快速 「サンライナー」。

2021年10月のダイヤ改正時点で、平日に下り8本・上り7本の計15本、土休日に下り2本・上り1本の計3本運行されていました。

停車駅の増加や減便、普通列車への格下げと、徐々に 「衰退」 している感がありましたが、今回のダイヤ改正で全列車運転取り止めとなっています。




三原方面からの万富行き

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※三原駅 改札口の発車標。(2021年1月撮影)

山陽線では、これまで 早朝に 三原発の 「万富行き」 が設定されていました。

1日に1本しかない行き先です。

今回のダイヤ改正で、万富行きの運行系統が岡山駅で分断。

三原発の列車は岡山行きに変更され、岡山発の万富行きに連絡する形になっています。




快速 通勤ライナー 益田行き

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※新山口駅 在来線改札口の発車標。(2019年1月撮影)

山口線では、夕方の時間帯に 快速 「通勤ライナー」 が上下1本ずつ運転されています。

新山口~大歳駅間をノンストップで走り、大歳から各駅に停車する列車です。

上りは山口発の新山口行きですが、下りは これまで新山口発の益田行きでした。
(山口駅で普通列車に種別変更)

今回のダイヤ改正で、下りの通勤ライナーが 宮野~益田駅間で運転取り止めとなり、後続の普通 山口行きが益田行きに変更されています。

※2023年3月21日追記※
山口線の快速 「通勤ライナー」 は、2023年3月のダイヤ改正で消滅しました。






快速 アクアライナー

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※馬路駅に停車中の快速 「アクアライナー」 益田行き。(2019年4月撮影)

山陰地区の快速 「アクアライナー」。

米子~出雲市駅間の各駅に停車し、出雲市~浜田(一部は益田)駅間で快速運転を行う列車です。

以前は 1日に5往復運転されていましたが、2020年3月のダイヤ改正で1往復が普通列車に格下げ。

2021年には 夜の1往復が出雲市~浜田駅間で運転取り止めとなり、今回のダイヤ改正で 残る3往復全てが消えました。





以上、2022年春のダイヤ改正で消えた行き先や列車を紹介しました。







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