JR西日本は、2023年3月18日(土)にダイヤ改正を実施しました。
これに伴い、行き先の変更などで見られなくなった行き先や、引退した車両、JR西日本管内での運行を終了した車両があります。
今回、そんなダイヤ改正で消えた行き先や列車をまとめてみました。
【JR西日本 ニュースリリース】
2023年春のダイヤ改正について
★前回の記事★
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速星行き
※富山駅 2番のりばの発車標。(2023年1月撮影)
高山本線の富山県区間では、1日に1本だけ 「速星行き」 が設定されていました。
速星駅は、富山駅を出て3駅目、越中八尾駅の2つ手前の駅です。
今回のダイヤ改正で この列車が越中八尾駅まで延長運転され、速星行きが消滅しています。
福井方面からの長浜行き
※福井駅 4番のりばに停車中の普通 長浜行き。(2022年7月撮影)
北陸本線では、福井駅を15時11分に発車する普通 「長浜行き」 が設定されていました。
福井駅から敦賀方面へ向かう普通列車で唯一、敦賀駅を越えて長浜駅まで直通していましたが、今回のダイヤ改正で敦賀行きに変更されています。
(敦賀駅で長浜行きに乗り換え)
湖西線からの福井行き
※近江今津駅 改札口の発車標。(2022年11月撮影)
湖西線では、これまで 朝の時間帯に 近江今津発の普通 「福井行き」 が1本設定されていました。
湖西線から北陸本線 敦賀駅以北へ直通する唯一の普通列車でしたが、今回のダイヤ改正で敦賀行きに変更されています。
草津線からの大阪行き
※手原駅に設置されている発車標。(2019年11月撮影)
草津線では、平日の朝に 京都駅を越えてJR京都線へ直通する電車が1本設定されています。
(柘植~京都駅間は普通電車、京都~大阪駅間は快速)
これまでは大阪行きでしたが、今回のダイヤ改正で 「網干行き」 に変更されています。
おおさか東線の新大阪行き
※久宝寺駅に停車中の普通 おおさか東線経由 新大阪行き。(2022年5月撮影)
2019年3月のダイヤ改正で、おおさか東線 放出(はなてん)~新大阪駅間が開業。
久宝寺発の放出行きが 23時台の2本を除いて 全列車 新大阪行きになったほか、おおさか東線経由の直通快速が JR東西線経由 尼崎行きから新大阪行きに変更されました。
今回のダイヤ改正で、大阪駅の地下ホーム(21~24番のりば)が開業。
これまで新大阪発着だった おおさか東線の全列車(普通・直通快速・臨時特急まほろば)が、大阪駅の地下ホームに乗り入れるようになっています。
207系・321系の直通快速
※上の写真・・・放出駅に停車中の直通快速 奈良行き。207系です。(2019年11月撮影)
※下の写真・・・奈良駅に停車中の直通快速 新大阪行き。321系です。(2022年5月撮影)
おおさか東線の直通快速は、2011年3月のダイヤ改正以降、7両編成の207系と321系で運用されてきました。
(最初の1年間は基本的に207系で運行。321系はダイヤ乱れ時の代走のみ)
2019年3月のダイヤ改正で おおさか東線が全線開業し、直通快速の運行区間が奈良⇔尼崎から奈良⇔新大阪に変更された後も、車両は変わらなかったんですよね。
今回のダイヤ改正で、直通快速の車両が 7両編成の207系・321系から 8両編成の221系に変更されています。
なお、207系と321系は女性専用車がありますが、おおさか東線と大和路線内では 女性専用車の設定がありませんでした。
(女性専用車の位置が 6両編成の普通電車と異なるため)
キハ85系(大阪発着の特急ひだ)
高山方面へ向かう特急 「ひだ」 は、これまでキハ85系で運行されてきました。
2022年7月から、名古屋発着の一部列車が 新型車両の 「HC85系」 に置き換え。
今回のダイヤ改正からは、大阪発着の列車も含めた 全定期列車がHC85系での運行となっています。
和田岬線の103系
※兵庫駅に停車中の普通 和田岬行き。(2019年9月撮影)
これまで 和田岬線の車両は、水色の国鉄車両・103系でした。
2023年3月18日のダイヤ改正当日に その103系が引退し、代わって207系が運行されています。
播但線からの普通 豊岡行き
※寺前駅 1・2番のりばの発車標。(2022年9月撮影)
播但線では、2021年3月のダイヤ改正で、朝の時間帯に寺前⇔豊岡を直通する普通列車が1往復設定されました。
今回のダイヤ改正で、運行区間が寺前⇔城崎温泉に拡大。
寺前発の普通 「豊岡行き」 は、わずか2年で姿を消しています。
なお、今回のダイヤ改正で 特急 「はまかぜ」 の豊岡行きが登場しました。
山口線の快速 通勤ライナー
※新山口駅 在来線改札口の発車標。(2019年1月撮影)
山口線では、これまで 夕方の時間帯に 快速 「通勤ライナー」 が上下1本ずつ運転されていました。
新山口~大歳駅間をノンストップで走り、大歳から各駅に停車する列車です。
「通勤ライナー」 という名称ですが、平日だけでなく 土休日にも運転されていました。
上りは 山口17:56発の新山口行き。
下り(益田方面)の通勤ライナーは、前回のダイヤ改正で 宮野~益田駅間が運転取り止めになったばかりでした。
今回のダイヤ改正で、夕方時間帯のダイヤが大幅に見直され、快速 「通勤ライナー」 が設定されなくなっています。
宇部線からの厚狭行き
※「宇部線経由 厚狭」 の方向幕。(2022年8月に宇部新川駅で撮影)
これまでは、宇部線から山陽線へ直通する 「厚狭行き」 が設定されていました。
2019年時点で朝に1本、夕方に1本の計2本設定されていましたが、2020年3月のダイヤ改正で 夕方の列車が宇部行きに短縮。
今回のダイヤ改正で 朝の列車が下関行きに延長され、宇部線からの厚狭行きが姿を消しています。
以上、2023年春のダイヤ改正で消えた行き先や列車を紹介しました。
※2023年4月3日追記※
湖西線・草津線の113系・117系が、2023年4月1日に運行を終了しました。