※京都駅に停車中の関空特急はるか。(2020年11月撮影)
京都方面~関西空港駅間を1日に30往復(計60本)運転していた 関空特急 「はるか」。
東京オリンピック・パラリンピックによる需要増を見越してか、2020年3月14日のダイヤ改正で 全列車の9両化が実施されました。
ところが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、関空輸送の需要が激減。
4月1日から 全列車 両数を6両に減らして運転するようになり、4月24日からは 60本中28本の運転を取り止めるに至っています。
そして、9月1日からは 京都駅・関西空港駅を10~16時台に発車する列車が全て運休となり、運行本数は18本(上下各9本)と、減便前の3分の1以下になってしまいました。
はるか号の本数が今後どうなるのか気になっていたところ、2020年12月18日、JR西日本が 2021年3月13日(土)に実施するダイヤ改正の概要を発表。
その中で、「利用状況を踏まえて 関空特急はるかの運転本数を見直す」 とあったので、このブログで取り上げたいと思います。
【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
2021年3月13日にダイヤ改正を実施します(京阪神エリア)
★過去記事★
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※行き先は全て関西空港行き。
※土休日は、一部の列車の発車時刻が異なる。
エクセルで京都駅・関西空港駅の はるか号の時刻表を作って、改正前(9月1日以降)と改正後のダイヤを比較してみました。
両者を見比べると、改正後は 6時台と8時台の本数が 1本から2本に増えているのが分かります。
「本数を見直す」 という文言を見て、てっきり 本数がさらに減ると思っていたので、増えるとは驚きです。
※改正後の19時16分発、20時16分発の列車は野洲行き。それ以外は京都行き。
※土休日は、一部の列車の発車時刻が異なる。
関西空港駅の新旧時刻表がこちら。
7時台の本数が1本から2本に増えているほか、4月24日から運休中だった 21時25分発の列車が復活しています。
また、17~20時台の列車の発車時刻が 毎時46分発から毎時16分発に変更されています。
そして個人的に驚いたのは、19時16分発と20時16分発の列車が 「野洲行き」 になっていること。
この2列車は、もともと 「米原行き」 として運転されており、4月24日以降 運休が続いていました。
まさか米原行きの はるか号が 野洲止まりに短縮されるとは思いもしなかったです。
野洲行きの はるか号が設定されるのは、おそらく初めてでしょう。
ちなみに、京都駅を7時45分(土休日は7時50分)、8時21分(土休日は8時20分)に発車する関西空港行きは、野洲始発として運転されます。
※彦根駅に停車中の関空特急はるか。 (2019年10月撮影)
最後に、前回のダイヤ改正直後と、今回の改正後の時刻表を並べてみました。
現行からやや増えるとはいえ、それでも 運行本数は22本(上下各11本)であり、減便前の3分の1程度です。
昨年までの インバウンドに沸いていた頃が、ずいぶんと昔のことのように感じられます。
なお、今回のニュースリリースで JR西日本は 「多くのお客様の利用が見込まれる期間については、車両の増結や臨時列車を運転する」 としています。
全列車9両化に伴って 2020年3月のダイヤ改正から営業運転を開始したものの、コロナの影響で4月から運転できなくなっている 新型車両の271系(3両編成)も、運転を再開するかもしれませんね。