※金沢駅 金沢港口(西口)の駅舎。
石川県金沢市の中心駅である 金沢駅。
2015年3月に 北陸新幹線 長野~金沢駅間が延伸開業し、首都圏からのアクセスが格段に向上しました。
これに伴い、北陸本線は 直江津~金沢駅間が第三セクターの鉄道会社に経営移管。
石川県内(俱利伽羅~金沢)は IRいしかわ鉄道となり、あいの風とやま鉄道と相互直通運転を行っています。
また、3駅隣の津幡駅から七尾線が分岐しており、IRいしかわ鉄道を介して 全列車が金沢駅まで乗り入れます。
今回は、そんな金沢駅の在来線ホーム・改札口にある発車標をご紹介。
※2024年8月19日追記※
北陸新幹線 敦賀延伸後に撮影した 在来線の発車標については、以下の記事をご覧下さい。
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まずは、1・2番のりばから。
このホームからは、主に 京都・大阪方面へ向かう特急 「サンダーバード」、米原・名古屋方面へ向かう特急 「しらさぎ」 が発車します。
また、一部の普通列車も このホームから発車します。
この駅では、1つの発車標に 左右両側ののりばの案内が表示されるのではなく、のりばごとに発車標が設置されています。
3段表示ですが、あと2段ほど追加できるぐらい 縦に長いです。
1番のりばの発車標です。
特急 「しらさぎ」 は、基本的に1番のりばから発車します。
JR西日本の発車標は、スクロール表示が一番下の段に流れることが多いですが、この駅では 真ん中の段に流れます。
日本語のほか、英語のスクロール表示も流れます。
しばらくすると、一番上の段に 突然 「金沢止まり」 と表示されました。
この駅では、列車が到着する直前に 当駅止まりの表示が出るのです。
当駅止まりの列車が到着すると、表示が 「回送」 に変わります。
(英語表示は変わりません)
2番のりばの発車標です。
特急 「サンダーバード」 は、基本的に2番のりばから発車します。
大阪行きは、「京都方面 大阪」 「Kyōto,Ōsaka」 と表示されます。
早朝・深夜の、サンダーバードやしらさぎが走っていない時間帯には、福井~金沢駅間で特急 「ダイナスター」 が走ります。
また、平日には 敦賀~金沢駅間で特急 「おはようエクスプレス」 「おやすみエクスプレス」 が それぞれ1本運転されます。
(おはようエクスプレスは 敦賀発 金沢行き、おやすみエクスプレスは 金沢発 敦賀行きのみ)
続いて、3・4・5番のりばの発車標を見ていきます。
島式ホームの東側が3番のりば、西側が5番のりばとなっており、福井方面・富山方面・七尾方面の普通列車が区別なく発着します。
また、七尾線の特急 「能登かがり火」 は 基本的に5番のりばから発車します。
4番のりばは、3番のりばの北側(富山側)にある切り欠きホームです。
七尾線の観光列車 「花嫁のれん」 が発着するほか、一部の富山方面・七尾方面の普通列車が発着します。
また、4番のりばに到着する特急 「能登かがり火」 も1本設定されています。
(能登かがり火2号 和倉温泉7:00発 金沢8:05着)
3番のりばに設置されている発車標を撮影。
一番下に、4番のりばから発車する列車の案内が表示されます。
6時台に撮影しましたが、4番のりばから発車する列車は 10時15分発の 「花嫁のれん」 までありません。
こちらは、普通 敦賀行きと泊行きの表示です。
福井駅を越えて運転される普通列車の場合、列車名欄に 「(福井方面)」 「(via Fukui)」 と表示されます。
また、富山駅を越えて運転される普通列車の場合は、「(富山方面)」 「(via Toyama)」 と表示されます。
金沢発の敦賀行きは、1日に2本しか設定されていません。
5番のりばの発車標です。
普通 「大聖寺行き」 は、1日に1本しか設定されていない行き先です。
こちらは、特急 「能登かがり火」 和倉温泉行きと、「あいの風ライナー」 泊行きの表示です。
あいの風ライナーは、平日の朝晩に 金沢~富山~泊駅間で運転されています。
車両は普通列車と同じ あいの風とやま鉄道の521系ですが、全車指定席となっており、乗車券のほかに 「ライナー券」 が必要です。
この駅では、あいの風ライナーの種別表示が 「快速」 となっています。
続いて、6・7番のりばの発車標をご紹介。
主に 関西から来る特急 「サンダーバード」 「しらさぎ」 の到着ホームとして使用されるほか、一部の普通列車と 「能登かがり火」 が発車します。
また、福井方面から来る一部の普通列車は 6番のりばに到着します。
(到着後、回送となる場合のみ)
2015年3月に北陸新幹線 長野~金沢駅間が延伸開業するまでは、このホームから 富山方面へ向かう特急列車や 寝台特急 「トワイライトエクスプレス」 が発車していました。
6番のりばの発車標です。
金沢発の 「糸魚川行き」 は、1日に1本しか設定されていません。
IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道・えちごトキめき鉄道の3社を跨いで運転される、唯一の下り普通列車です。
こちらは、普通 「黒部行き」。
金沢発の黒部行きは、1日に2本しか設定されていません。
この駅の発車標は、列車名 / 乗車位置欄に 乗車位置(△2~5)が表示されません。
富山方面の場合は、真ん中の段に 「普通(富山方面)の乗車口は、足元の白色2~5番です。」 とスクロール表示されます。
7番のりばの発車標です。
北陸新幹線の金沢延伸に伴い、特急 「サンダーバード」 と 「しらさぎ」 は 金沢から富山方面へ乗り入れなくなりました。
また、七尾線へ直通する特急列車も、サンダーバードの1往復のみとなっています。
上の写真は9時台に撮影しましたが、13時台のサンダーバード 和倉温泉行きと、16時台の普通 七尾行きが早くも表示されていました。
「通過」 の英語表示は、「Pass」 ではなく 「Passing」 となっています。
続いて、在来線改札口にある発車標をご紹介。
自動改札機は 兼六園口(東口)側と 金沢港口(西口)側に分かれて設置されています。
2017年4月に自動改札化される前は、兼六園口側が入場専用、金沢港口側が出場専用となっていました。
そのため、以前は 兼六園口側にしか発車標が設置されていなかったんですよね。
金沢港口側には、黒色の新しい発車標が設置されています。
発車標を順番に見ていきましょう。
まずは、北陸線 福井・大阪・米原方面の発車案内から。
普通 福井行き、特急しらさぎ 名古屋行き、特急サンダーバード 京都方面 大阪行きという、スタンダードな列車3本が表示されています。
こちらは、特急しらさぎ 米原行きと 普通 小松行きの表示です。
特急しらさぎは、名古屋行きと米原行きが交互に運転されます。
(金沢~米原は概ね1時間に1本、米原~名古屋は概ね2時間に1本)
普通列車は、一部の時間帯を除き、福井行き(16:41発は敦賀行き)と小松行きが交互に運転されます。
(日中の時間帯、金沢~小松は概ね30分に1本、小松~福井は概ね1時間に1本)
こちらは、IRいしかわ鉄道 津幡・高岡・富山方面の発車標です。
あいの風ライナーと普通列車(どちらも泊行き)の表示が出ています。
青春18きっぷは 七尾線方面へ向かう場合のみ利用可能(東金沢駅と森本駅は利用不可)であり、津幡駅から高岡・富山方面は利用できません。
最終列車が発車すると、このように 「☆☆☆本日の運転は終了しました☆☆☆」 と表示されます。
こちらは、七尾線 津幡・羽咋・和倉温泉方面の発車標です。
一番上の段に、特急 「能登かがり火」 和倉温泉行きの表示が出ています。
この 20時10分発の列車(9号)は、2022年3月のダイヤ改正で運転取り止めとなる予定です。
こちらは、普通 「七尾行き」 と 「高松行き」 の表示です。
高松駅といえば、香川県の県庁所在地・高松市にある駅が有名ですが、七尾線にも同名の駅があります。
2022年1月現在、高松行きは1日に2本しか設定されていません。
※2022年3月のダイヤ改正で、高松行きは朝の1本が運転取り止めとなり、日中に2本(土休日は1本) 新たに設定される予定です。
一番上の段に普通列車の発車案内が表示されると、真ん中の段に 「七尾線の普通列車はすべてワンマン運転となります。お降りの際、一部の駅では先頭車両の前寄りのドアしか開きません。ご注意ください。」 とスクロール表示が流れます。
中2階通路では、1・2番のりばへ上がる階段の横に、3方向の発車案内をまとめて表示する発車標が設置されています。
新幹線との乗り換え改札口にも、同様のタイプの黒い発車標が設置されています。
新幹線開業当初、この発車標は 1・2番のりばへ上がる階段の左側(乗り換え改札側)に設置されていましたが、乗り換え改札から見て右側の位置に移設されました。
※上の写真は2015年10月に撮影。
先ほどの発車標がかつて設置されていた場所は、このように塞がれています。
以上、金沢駅の在来線ホーム・改札口に設置されている発車標を紹介しました。