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※宍道駅に停車中の普通 備後落合行き。キハ120形気動車です。(2018年10月撮影)


2021年10月20日、JR西日本が公式ホームページに 「データで見るJR西日本2021 」 を掲載しました。

その中の 「P.56-59 区間平均通過人員および旅客運輸収入(PDF形式)」 に、2020年度のJR西日本 全路線の区間別平均通過人員(いわゆる 「輸送密度」)が記載されています。


木次線は、これまで路線全体(宍道~備後落合)の輸送密度しか公表されてきませんでした。

今回から、出雲横田駅で区切って、宍道~出雲横田と出雲横田~備後落合の輸送密度も公表されたので、このブログでさっそく紹介したいと思います。


輸送密度は 1日1kmあたりの利用客数を表しており、以下の計算によって算出されます。

【輸送密度(平均通過人員)】 ※単位は 「人 / 日
=【各路線の年度内の旅客輸送人キロ】÷【当該路線の年度内営業キロ】÷【年度内営業日数】

※「人キロ」は、利用客数と その利用客を輸送した距離(km単位)を掛け合わせたもの。
1人を1km輸送した輸送量が1人キロとなり、例えば30人を10km輸送した場合は30人×10km=300人キロとなります。


【2020年度の輸送密度】
P.56-59 区間平均通過人員および旅客運輸収入(PDF形式)

【2019年度の輸送密度】
P.56-59 区間平均通過人員および旅客運輸収入(PDF形式)


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公表された木次線の輸送密度は、以下の通り。


路線全体(宍道~備後落合)・・・133 ※前年は190。

宍道~出雲横田・・・198

出雲横田~備後落合・・・18


木次線の出雲横田~備後落合駅間は、1日わずか3往復(トロッコ列車 「奥出雲おろち号」 を含めると4往復)という超閑散区間です。

今回初めて公表された 同区間の輸送密度は、芸備線の東城~備後落合駅間の9人/日に次いで低い、18人/日でした。

前年度の路線全体の輸送密度が190人/日であり、出雲横田駅以南に限れば 前述の芸備線並みだろうと思っていたので、やっぱりね という感じです。


宍道~出雲横田駅間はの輸送密度は198人/日

出雲横田駅以南よりマシとはいえ、いつ廃止されてもおかしくない 「危険水域」 であることに変わりありません。



2018年3月に三江線が廃止され、木次線が島根県と広島県を結ぶ唯一の鉄道路線となっています。

しかし、本数の少なさと列車の遅さゆえか、山陰から広島市へのアクセス路線としては全く機能していません。

国鉄時代に 「代替輸送道路が未整備」 という理由で廃止を免れたものの、その後 最大の難所だった出雲坂根~三井野原間で平行する国道314号(奥出雲おろちループ)が整備されており、特に出雲横田駅以南は 公共交通機関としての使命を終えているように思います。

JR西日本で唯一の3段スイッチバックや、車窓から見える 「奥出雲おろちループ」 など、乗り鉄としては楽しい路線ですが、やはり日常的に利用する人が非常に少なければ、この先も維持していくのは困難でしょう。


木次線の観光列車 「奥出雲おろち号」 は、老朽化のため 2023年度で運行を終了する予定です。

果たして、今後どうなっていくのか 注目していきたいと思います。






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