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※西九条駅の2・3番のりばに停車中の特急 「くろしお」。パンダくろしお車両です。(2020年11月撮影)


JR西日本は、大阪駅の北側を通る 東海道本線の支線(通称:梅田貨物線)の一部区間を大阪駅寄りに移設・地下化し、駅のすぐ北側に地下ホームを設置する工事を進めています。

このホームは2023年春に開業し、現在は大阪駅を通らない特急 「はるか」 「くろしお」 が停車することになります。

また、おおさか東線の電車も 大阪駅の地下ホームに乗り入れる予定です。


2022年12月9日、JR西日本が 大阪駅 地下ホーム開業時の運行体系を発表しましたが、その中でさらっと重要なことが書かれていました。

一部の特急 「くろしお」 が停車している西九条駅を 通過に変更する というのです。


【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
つながる、はじまる!NEWネットワーク
大阪駅(うめきたエリア)開業に伴う運行体系等について



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2022年12月現在、西九条駅に停車している 「くろしお」 は、以下の通り。


【上り(新大阪方面)】

くろしお8号 新大阪行き(平日9:10発 / 土休日9:11発)

くろしお10号 新大阪行き(9:43発)

くろしお12号 京都行き(10:43発)

くろしお14号 新大阪行き(11:43発)




【下り(和歌山方面)】

くろしお19号 白浜行き(16:23発)

くろしお21号 新宮行き(17:23発)

くろしお23号 白浜行き(18:23発)

くろしお25号 和歌山行き(18:53発)

くろしお27号 新宮行き(19:23発)

くろしお29号 白浜行き(20:23発)

くろしお31号 紀伊田辺行き(21:23発)
※金曜・土曜・日曜・祝日運転。

くろしお33号 和歌山行き(21:54発)

くろしお35号 和歌山行き(22:58発)


上り列車は 9~11時台の4本しか停車しないのに対し、下り列車は 16時台以降 全て停車しています。


西九条駅は、2010年3月まで 特急 「はるか」 も停車していました。

今回のダイヤ改正で、特急 「くろしお」 の全列車が通過するようになり、西九条駅に停車する特急列車が消えることになります。


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※西九条駅 3・4番のりばの発車標。この乗車位置表示も見納めとなります。(2020年11月撮影)


やはり、大阪駅(地下ホーム)に近すぎるというのが理由でしょうか。

16時台の下り列車が全て停車していたのは、大阪駅の代替という意味合いもあったのではないかと思います。

大阪駅の地下ホームに停車することになれば、西九条駅に停車する必要性がなくなるでしょう。

新大阪・大阪・西九条の3駅連続停車も、速達性の観点から 好ましいとは言えません。


ただ、西九条駅は 大阪駅と違って JRゆめ咲線との接続駅という役割があります。

和歌山方面からUSJへ行くのに、西九条駅に停車する特急 「くろしお」 を重宝していた人も少なくないのではないでしょうか。

西九条駅に 特急 「くろしお」 が停車しなくなれば、和歌山方面⇔USJ(ユニバーサルシティ駅)を移動するのに、西九条駅に加え 天王寺駅でも乗り換えなければならなくなり、不便になりますね・・・。


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