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※糸崎駅に停車中の普通 岩国行き。(2021年3月撮影)


JR西日本が 2021年3月13日に実施したダイヤ改正。

山陽線 広島地区では、日中に 三原~白市駅間の本数が毎時2本→1本に減らされています。

今回は、その件について このブログで取り上げたいと思います。


【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
2021年春のダイヤ改正について (JR西日本 広島支社)
  
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山陽線 三原~白市駅間では、これまで 日中に毎時2本・概ね30分間隔で運転されてきました。
(一部、40分以上運転間隔が開く時間帯もあり)

今回、日中のダイヤが見直され、同区間は毎時1本・概ね1時間間隔での運転となっています。


糸崎駅(下り)

糸崎駅 広島方面(平日)
※黄緑色は 三原から西条・広島方面へ向かう電車。 オレンジ色は 三原から呉線に直通。
下線ありは 当駅始発。


まずは、糸崎駅 三原・広島方面の時刻表(平日)から見ていきましょう。

これまで 9~16時台は、12:50発から13:35発まで45分間隔となるのを除き、30分間隔で運転されていました。

9~12時台と14・15時台は、これまで 西条・広島方面へ向かう電車が毎時2本設定されていました。

改正後は、9~12時台と15時台で 毎時2本のうち1本が運転取り止めとなっています。

また、13・14時台の岩国行きの発車時刻が見直され、9~14時台は毎時50分台に統一されています。


広島方面の電車が減便されたにも関わらず、日中の三原行きの本数に変化はなく、発車時刻も 11時台の1本(11:27発→11:20発)を除いて全く変わっていません。

そのため、11:53発の岩国行きから12:42発の三原行きまで 運転間隔が50分近く開く一方、次の12:53発の岩国行きまで9分しかないなど、運転間隔にばらつきが見られます。

今回の減便に合わせて、糸崎止まりの普通電車を何本か三原まで延長すると思っていたのですが、そうなっていないのが残念です。

JR西日本の岡山支社と広島支社の間で、糸崎~三原駅間のダイヤについて調整が行われていないのでしょうか?


糸崎駅 広島方面(土休日)

土休日の時刻表は、こんな感じ。

行き先が平日と異なる列車がありますが、概ね平日と同様に変化しています。


14:24発の列車は、糸崎発 三原行きという わずか1駅だけの短距離運用でした。

今回のダイヤ改正で この列車が土休日運休となったため、13:59発の三原行きから14:54発の岩国行きまで 運転間隔が1時間近く開いてしまっています。


三原駅(下り)

三原駅 広島方面(平日)

続いて、三原駅 西条・広島方面の時刻表(平日)を比較します。

9~12時台と14・15時台の本数が毎時2本→1本に減らされ、10~14時台にかけて 発車時刻が59分発に統一されました。


三原駅 広島方面(土休日)

土休日の時刻表は、こんな感じ。


三原駅(上り)

三原駅 福山方面(平日)
※黄緑色は 広島方面から来た電車。下線ありは当駅始発。

三原駅 尾道・福山方面の時刻表(平日)も比較してみました。

今回のダイヤ改正で、10~15時台に 広島方面から来る糸崎行きが 毎時2本→1本に減少しています。


尾道・福山方面へ向かう電車は、9:11発の列車が和気行きから瀬戸行きになるなど、行き先が一部変更されています。

しかし、本数に全く変化がなく、16:07発が16:19発になったのを除いて 発車時刻も変化がありません。

そのため、12:03発から12:52発まで 運転間隔が50分近く開く一方、11時台に4分間隔となるなど、こちらも 運転間隔にばらつきが見られます。


糸崎発の三原行きは 日中に1本しかありませんが、三原発の糸崎行きは 9~16時台に8本も設定されています。


三原駅 福山方面(土休日)

土休日の時刻表は、こんな感じ。

概ね平日と同様に変化していますが、14:44発の長船行きが土休日運休となった影響で、14:15発から15:05発まで 運転間隔が50分に開きました。

15:05発の糸崎行きは 糸崎駅で福山方面の列車に連絡していないため、14:15発の播州赤穂行きから15:13発の福山行きまで、実質的に1時間間隔となっています。


白市駅(下り)

白市駅 広島方面(平日)
※黄緑色は三原方面からの列車。下線ありは当駅始発。

続いて、白市駅 広島方面の時刻表(平日)を新旧比較します。


今回のダイヤ改正で、9~13時台と15時台に 三原方面からの列車が毎時2本→1本に減少しました。

これに伴い、10~13時台と15時台は、当駅始発の列車が毎時2本→3本に増えています。

ただし、9時台では 47分発の広島行きがなくなり、9:27発から10:11発まで 運転間隔が44分も開いてしまいました。
(理由は後述)


行き先にも変化が!

これまでは 10~14時台に、大野浦行きが毎時1本、岩国行きが毎時3本運転されていました。

改正後は、10~13時台で 岩国行き3本のうち1本が大野浦行きに変更され、岩国行きと大野浦行きが交互に運転されるダイヤとなっています。


白市駅 広島方面(土休日)

土休日の時刻表は、こんな感じ。

9~15時台にかけて、平日と同様に変化しています。


これまで、11・12時台に 大野浦行きが毎時3本設定されていました。

改正後は、日中に 広島~岩国駅間で 快速 「シティライナー」 が運転されなくなったため、57分発の大野浦行きが岩国行きに変更されています。


白市駅(上り)

白市駅 三原方面(平日)

白市駅 三原・福山方面の時刻表です。

これまで 9~16時台は、13:35発から14:20発まで45分間隔となるのを除き、概ね30分間隔で運転されていました。

改正後は、10~15時台に 糸崎行きの本数が毎時2本→1本に減少し、9~15時台は 概ね1時間間隔での運転となっています。

11~15時台にかけて、糸崎行きの発車時刻が35分発に揃えられました。


白市駅 三原方面(土休日)

土休日の時刻表は、こんな感じ。

改正後は、9時台と10時台の発車時刻が平日と異なります。


広島駅(上り)

広島駅 西条方面(平日)
※黄緑色は糸崎行き、黄色は今回行き先が変更された列車。

最後は、広島駅 西条・三原方面の時刻表(平日)を見ていきましょう。

これまで 9~16時台は、12:50発から13:35発まで45分間隔となるのを除き、30分間隔で運転されていました。

改正後は、9~14時台の糸崎行きの発車時刻が50分発に統一され、1時間間隔での運転となっています。


今回、糸崎行きの減便に伴い 白市行きの本数が毎時2本→3本に増えていますが、9:03発の白市行きは西条行きに変更されました。

この列車は 西条駅に9時40分に到着し、折り返し 9時56分発の広島行きとなります。

白市駅 下りの時刻表で、改正後 9時台に運転間隔が44分も開いてしまったのは、そのためです。


広島駅 西条方面(土休日)

土休日も、平日と同様に変化しています。



以上、山陽線 三原~白市駅間の減便について書きました。


自分は 在来線で広島方面へ行く時に この区間を何度も通っていますが、短い3両編成であっても空席が多かったんですよね。

そのため、今回のダイヤ改正で 本数が減らされるのはやむを得ないと思いました。


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