近江塩津駅では、1番のりばの外側の線路(湖西線の下り線)に 新しいホーム 「0番のりば」 を増設する工事が行われています。
2021年11月26日に、中日新聞が この新ホームについて、まとまった雪に見舞われた際などの異常時だけ使用する臨時のホームであることや、12月下旬に完成する予定であることを報じています。
2021年11月30日、JR西日本が公式ホームページで、近江塩津駅 0番のりばの使用開始について発表しました。
このブログでさっそく取り上げたいと思います。
【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
近江塩津駅 新0番のりば(異常時用)の使用開始について
【中日新聞の記事(gooニュースより)】
近江塩津駅に大雪用臨時ホーム JR西が新設
★前回の記事★
★新ホームの様子(2021年3月時点)★
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※近江塩津駅の新ホーム。(2021年3月時点)
JR西日本によると、0番のりばの使用開始日は 2021年12月20日(月)から。
大雪によるダイヤ乱れが見込まれる場合のみ使用されます。
ホーム有効長は4両で、長さは約80m、幅は約1.5m~2mです。
0番のりばの使用については、事前に JR西日本のホームページや駅の掲示などでお知らせするとのこと。
※近江塩津駅 ホームの平面図。(JR西日本ニュースリリースより引用)
ニュースリリースの冒頭には、以下のように書かれていました。
北陸線 近江塩津駅では、これまで冬季において、雪の介在により分岐器が正当に動作しない事象を防止するため、分岐器を動作させずに一定方向に固定していました。
その結果、湖西線から敦賀方面へ向かう列車の乗降や米原方面へのお乗換えができない事象が発生していましたが、新しいのりばの新設により、近江塩津駅での乗降やお乗換えが可能となります。
中日新聞の報道は 「分岐器に雪が詰まって切り替わらなくなる不具合がこれまでに発生したので0番のりばを整備する」 といった内容でした。
大雪時、不具合が起きるのを防ぐために、あえて分岐器を動作させなかったとは驚きです。
この措置が執られている間、湖西線から米原方面へ乗り換える利用客や 近江塩津駅で下車する利用客は、1つ先の新疋田駅での乗り換えを余儀なくされていたのでしょう。
0番のりばを設置する必要性がよく分かりました。
●通常時
●0番のりば使用時
※近江塩津駅 ホームの断面図。(JR西日本 ニュースリリースより引用)
通常時、米原方面から来る当駅止まりの新快速が2番のりば、湖西線から敦賀方面へ向かう新快速が3番のりばに入線しています。
これにより、米原方面から湖西線へ、湖西線から米原方面へ、同じホームで乗り換えができるのです。
0番のりばの使用時は、湖西線から敦賀方面へ向かう新快速や普通列車が 0番のりばを発着することになります。
1つ気になるのは、「0番のりばの使用時、2番のりばを使用しない」 となっていること。
通常時、当駅止まりの新快速は、利用客を降ろした後、一度敦賀側の引き上げ線に引き上げてから、米原方面行きとして4番のりばに入線します。
分岐器を動作させないということは、引き上げ線も使用しないのではないかと思います。
そうなると、当駅止まりの新快速は 3番のりばで利用客を降ろした後、敦賀駅まで回送されるのでしょうか?
大雪時に限り、当駅止まりの新快速を敦賀まで延長運転する なんてことがあれば良いと思いますが・・・。
★使用開始後の様子(2022年1月)★