近江塩津駅では、1番のりばの外側の線路(湖西線の下り線)に 新しいホームを増設する工事が行われています。
なぜ設置されたのか、いつ使用開始するのか気になっていたところ、2021年11月26日、この新ホームについて 中日新聞から報道がありました。
このブログでさっそく取り上げたいと思います。
【中日新聞の記事】
近江塩津駅に大雪用臨時ホーム JR西が新設
★前回の記事(2021年3月)★
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※近江塩津駅の新ホーム。(2021年3月時点)
以下、中日新聞の記事から引用します。
JR西日本は、北陸線の近江塩津駅(長浜市西浅井町)に、大雪時に列車を乗り降りするための0番線ホームを新たに設置する。
まとまった雪に見舞われた際などの異常時だけ使用する珍しい臨時のホームで、十二月下旬に完成する予定。
北陸線のほか、湖西線が乗り入れる近江塩津駅では構造上、京都から敦賀方面に向かう湖西線の下り普通列車(快速列車)は、線路のポイント(分岐器)を通過してホームに進入しなければならなかった。
しかし、降雪地域にあるため、ポイントに雪が詰まって切り替わらなくなる不具合がこれまでに発生。
湖西線の下り普通列車がポイントを通ってホームに入ることができず、北陸線、湖西線のダイヤに乱れが生じることがあった。
対策として、特急や貨物列車の通過に使用している1番線西側の線路に 0番線ホームを新設する。
この線路ならば、湖西線の下り列車が ポイントの切り替えの影響を受けずに入線ができるため、大雪時でも乗り降りに支障が出ないとしている。
0番線ホームは駅舎の改札口は通らず、改札外に設置した専用階段を使って直接ホームに出入りする。
普段と経路が異なるため、雪が降った時の乗降には注意が必要。
通常時、0番線ホームは閉鎖している。
なるほどね・・・。 これで謎が全て明らかになりました。
異常時だけ使用する臨時ホームではないかと予想はしていましたが、人身事故や信号トラブルの方ばかり考えていました。
大雪でポイントが切り替わらなくなっても乗り降りできるようにするための措置だったとは思いもしなかったです。
※近江塩津駅の駅舎。(2021年3月撮影)
改札口から新ホームへの階段はどこに設置されるのか気になっていましたが、まさかの改札外!
改札内に階段を設置しようとすると 駅舎内の改良工事が必要になるので、改札外に設置するしかなかったのでしょうね。
※京都駅の0番のりば(2014年11月撮影)
今回の新ホームの設置で、近江塩津駅に 「0番のりば」 が登場することになります。
0番線は、全国的に見ても 数少ない存在です。
JR西日本管内だと 京都駅の0番のりばが有名ですが、他は 米子駅(境線のりば)と総社駅(桃太郎線のりば)、宇部駅(宇部線のりば)ぐらいでしょうか?
かつては、三次駅(三江線のりば)や厚狭駅(美祢線のりば)、長門市駅(仙崎支線のりば)にもありましたが、いずれも廃止 もしくは 使用停止となっています。
以上、近江塩津駅の新ホームについて書きました。
0番のりばは、2021年12月下旬に完成する予定とのこと。
使用開始が楽しみですね!
※2021年12月3日追記※
JR西日本が公式ホームページで、近江塩津駅の0番のりばの使用開始日を発表しました。
2021年12月20日(月)からです。
★使用開始後の様子(2022年1月)★