※新山口駅に停車中の普通 下関行き。(2019年3月撮影)
JR西日本が 2021年3月13日に実施したダイヤ改正。
山陽本線の山口地区では、日中の時間帯に 岩国~小月駅間で 普通列車が減便されています。
今回は、その件について このブログで取り上げたいと思います。
【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
2021年春のダイヤ改正について (JR西日本 広島支社)
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今回のダイヤ改正で、山陽線 岩国~小月駅間の日中の本数が見直されました。
これまでは概ね30~60分間隔でしたが、概ね60~80分間隔に広がっています。
岩国駅
岩国・徳山・新山口・小月・下関の時刻表を新旧比較してみました。
(いずれも平日のものです)
まずは、岩国駅 下関方面から。
これまでも、12~13時台に運転間隔が1時間開いていました。
今回のダイヤ改正で、10~14時台の発車時刻が毎時44分発に統一され、1時間間隔のパターンダイヤとなっています。
9~10時台にかけて、下関行きの運転間隔が1時間以上開いています。
徳山駅
続いて、徳山駅 下関方面の時刻表を新旧比較。
9~14時台の発車時刻が毎時58分発に統一されました。
改正前より本数は減りましたが、分かりやすくなったように思います。
岩国方面の時刻表は、こんな感じ。
8~15時台にかけて、これまでは概ね30~50分間隔で運行されていましたが、改正後は概ね1時間間隔に。
10~14時台にかけて、11時台を除いて 毎時8分発となっています。
新山口駅
続いて、新山口駅 下関方面の時刻表を新旧比較。
これまでは日中に30分間隔となる時間帯もありましたが、改正後は概ね1時間間隔での運行に。
発車時刻は統一されていません。
8時55分発の次が10時9分発となっており、1時間14分も開いています。
岩国方面の時刻表は、こんな感じ。
11~15時台にかけて、発車時刻が毎時9分発に統一されました。
8時59分発の徳山行きが運転取り止めとなっています。
小月駅
続いて、小月駅 下関方面の時刻表を新旧比較。
(黄色は当駅始発の列車です)
小月~下関駅間の日中の本数は、これまでと変わりません。
日中の普通列車4本が当駅始発に変更され、14時台に当駅始発の列車が1本増発されました。
その一方、13時台の運行がなくなり、12~14時台にかけて運転間隔が1時間以上開いています。
そしてこちらが、岩国方面の時刻表。
9時10分発の次は10時10分発・・・と思いきや、10時50分???
なんと、1時間40分も開いているではありませんか!
いくらなんでも、これは酷すぎでしょう。
12~14時台にかけても 運転間隔が1時間半開くなど、岩国~新山口以上に利用しづらいダイヤになっています。
下関駅
最後は、下関駅の時刻表を新旧比較。
朝晩にしかなかった小月行きが、日中にも設定されました。
9~10時台にかけて 2本連続で小月行きとなっており、前述の通り 岩国行きの運転間隔が1時間40分も開く事態になっています。
11時35分発の次が12時30分発と、運転間隔が1時間近く開いています。
以上、山陽線 山口地区の減便について書きました。
日中の発車時刻を統一して60分間隔で運転するのであれば、分かりやすくなって 改正前よりむしろ良いと思います。
しかし、運転間隔がそれ以上開くのは、できれば避けてほしかったですね。
1時間40分も開いてしまっては使い物にならず、今まで電車を利用していた人も車を利用せざるを得なくなります。
山陽線だけでなく、広島・山口地区全体に言えることですが、JR西日本は 今回のダイヤ改正で日中の減便を過剰にやりすぎて、自分で自分の首を絞めているように見えます。
利用者が減る→本数減らす→不便になってさらに利用者が減る→さらに本数を減らす・・・の悪循環に陥りそうで心配になりますね。
あと、山陽線 山口地区(岩国~下関)は、日中も4両編成で運転されていますが、自分が乗った時は常に空席が多く、供給過剰だと思いました。
3両に減らしても十分だと思いますし、いっそのこと2両編成のワンマン列車を30分間隔(小月~下関は15分間隔)で運転すれば、使いやすくなって利用客増加も期待できるのではないでしょうか?
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