CIMG4927-2
※新山口駅に停車中の普通 下関行き。(2019年3月撮影)


JR西日本が 2021年3月13日に実施したダイヤ改正。

山陽本線の山口地区では、日中の時間帯に 岩国~小月駅間で 普通列車が減便されています。

今回は、その件について このブログで取り上げたいと思います。


【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
2021年春のダイヤ改正について (JR西日本 広島支社)
 
広告


今回のダイヤ改正で、山陽線 岩国~小月駅間の日中の本数が見直されました。

これまでは概ね30~60分間隔でしたが、概ね60~80分間隔に広がっています。


岩国駅

岩国駅 下関方面2021
岩国・徳山・新山口・小月・下関の時刻表を新旧比較してみました。
(いずれも平日のものです)

まずは、岩国駅 下関方面から。

これまでも、12~13時台に運転間隔が1時間開いていました。

今回のダイヤ改正で、10~14時台の発車時刻が毎時44分発に統一され、1時間間隔のパターンダイヤとなっています。

9~10時台にかけて、下関行きの運転間隔が1時間以上開いています。


徳山駅

徳山駅 下関方面2021
続いて、徳山駅 下関方面の時刻表を新旧比較。

9~14時台の発車時刻が毎時58分発に統一されました。

改正前より本数は減りましたが、分かりやすくなったように思います。


徳山駅 岩国方面2021
岩国方面の時刻表は、こんな感じ。

8~15時台にかけて、これまでは概ね30~50分間隔で運行されていましたが、改正後は概ね1時間間隔に。

10~14時台にかけて、11時台を除いて 毎時8分発となっています。


新山口駅

新山口駅 下関方面2021
続いて、新山口駅 下関方面の時刻表を新旧比較。

これまでは日中に30分間隔となる時間帯もありましたが、改正後は概ね1時間間隔での運行に。

発車時刻は統一されていません。

8時55分発の次が10時9分発となっており、1時間14分も開いています。


新山口駅 岩国方面2021
岩国方面の時刻表は、こんな感じ。

11~15時台にかけて、発車時刻が毎時9分発に統一されました。

8時59分発の徳山行きが運転取り止めとなっています。


小月駅

小月駅 下関方面2021
続いて、小月駅 下関方面の時刻表を新旧比較。
(黄色は当駅始発の列車です)

小月~下関駅間の日中の本数は、これまでと変わりません。

日中の普通列車4本が当駅始発に変更され、14時台に当駅始発の列車が1本増発されました。

その一方、13時台の運行がなくなり、12~14時台にかけて運転間隔が1時間以上開いています。


小月駅 岩国方面2021
そしてこちらが、岩国方面の時刻表。

9時10分発の次は10時10分発・・・と思いきや、10時50分???

なんと、1時間40分も開いているではありませんか!

いくらなんでも、これは酷すぎでしょう。

12~14時台にかけても 運転間隔が1時間半開くなど、岩国~新山口以上に利用しづらいダイヤになっています。


下関駅

下関駅 岩国方面2021
最後は、下関駅の時刻表を新旧比較。

朝晩にしかなかった小月行きが、日中にも設定されました。

9~10時台にかけて 2本連続で小月行きとなっており、前述の通り 岩国行きの運転間隔が1時間40分も開く事態になっています。

11時35分発の次が12時30分発と、運転間隔が1時間近く開いています。



以上、山陽線 山口地区の減便について書きました。


日中の発車時刻を統一して60分間隔で運転するのであれば、分かりやすくなって 改正前よりむしろ良いと思います。

しかし、運転間隔がそれ以上開くのは、できれば避けてほしかったですね。

1時間40分も開いてしまっては使い物にならず、今まで電車を利用していた人も車を利用せざるを得なくなります。


山陽線だけでなく、広島・山口地区全体に言えることですが、JR西日本は 今回のダイヤ改正で日中の減便を過剰にやりすぎて、自分で自分の首を絞めているように見えます。

利用者が減る→本数減らす→不便になってさらに利用者が減る→さらに本数を減らす・・・の悪循環に陥りそうで心配になりますね。


あと、山陽線 山口地区(岩国~下関)は、日中も4両編成で運転されていますが、自分が乗った時は常に空席が多く、供給過剰だと思いました。

3両に減らしても十分だと思いますし、いっそのこと2両編成のワンマン列車を30分間隔(小月~下関は15分間隔)で運転すれば、使いやすくなって利用客増加も期待できるのではないでしょうか?


★次の記事★


広告