
※下関駅 7番のりばに停車中の普通 行橋行き。415系です。(2018年3月撮影)
下関駅から九州方面へ向かう普通列車は 大半が小倉駅までの運転ですが、朝晩には 小倉駅から先へ直通する列車も運転されます。
2022年3月12日のダイヤ改正時点で、大分行きが1本、中津行きが2本、新田原(しんでんばる)行きが3本、行橋行きが2本、苅田(かんだ)行きが1本、福間行きが1本の計10本が設定されています。
しかし、2022年9月23日の西九州新幹線開業にあわせて実施されるダイヤ改正で、これらの直通列車が激減。
なんと、大分行き1本だけになってしまうのです。
【JR九州 ニュースリリース(PDF)】
2022年9月23日ダイヤ改正
西九州新幹線が開業します・在来線各線区でダイヤを見直します
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改正前と改正後の時刻表を新旧比較してみました。
※黄色で示した行き先は、小倉駅から先へ直通する列車。
※平日ダイヤで比較しましたが、小倉駅以遠への直通列車は 土休日も平日と同じです。
まずは、朝の時間帯から見ていきましょう。
今回のダイヤ改正で、7時台の苅田行きと行橋行きが どちらも小倉行きに変更されます。
9~16時台の列車は、改正前・改正後共に 全て小倉行きなので、ここでは比較しません。

17時以降の時刻表は、こんな感じ。
中津行き・新田原行き・行橋行き・福間行きが、全て小倉行きに変更されます。
小倉駅を越えて運転される電車は ほとんどが日豊本線に直通しますが、福間行きのみ そのまま鹿児島本線を走行します。
以前は博多行きでしたが、2021年3月のダイヤ改正で 福間~博多駅間の運転が取り止めになりました。
今回のダイヤ改正で、下関発の福間行きは 新設からわずか1年半で姿を消すことになります。
17時38分の列車は、これまで 下関の隣の門司止まりでしたが、今回のダイヤ改正で小倉行きに延長されます。
下関駅から九州方面へ向かう列車で、今回 運行区間が拡大するのは、この列車だけです。


※下関駅の発車標、苅田行きと行橋行きの表示。(2018年3月撮影)
まさか小倉駅以遠への直通列車が 朝の大分行き1本だけになるとは思いもしませんでした。
中津行きや新田原行き、行橋行き、苅田行き、福間行きは、下関駅で見ることができなくなります。
福間行きは、海老津~福間駅間において 最終列車としての役割も兼ねていました。
今回のダイヤ改正で、福間行きの最終列車が 赤間~福間駅間で運転取り止めとなります。
そのため、「下関駅で 赤間行きが見られるようになるのではないか!?」 と期待していましたが、小倉駅で系統分離されるようです。