※石狩当別駅の駅名標 (2019年8月撮影)
学園都市線(札沼線)では、あいの里公園~石狩太美駅間に新駅が設置されます。
2021年4月14日、JR北海道は その新駅の駅名を 「ロイズタウン」 とし、工事に着手すると発表しました。
来年(2022年)春に開業する予定です。
それだけなら このブログで取り上げるつもりはなかったのですが、そのニュースリリースで さらっと重要なことが書かれていました。
ロイズタウン駅の開業にあわせて、石狩当別駅と石狩太美駅の駅名を変更する というのです。
【JR北海道 ニュースリリース(PDF)】
札沼線の駅(当別町内)に関するお知らせ
広告
JR北海道によると、変更後の駅名は以下の通り。
石狩当別 → 当別
石狩太美 → 太美
※駅名変更後の駅名標のイメージ(JR北海道 ニュースリリースより引用)
両駅はどちらも 「石狩」 を冠した駅名でしたが、それが外されることになります。
なお、駅ナンバリングは 駅名変更後も変わりません。
(ロイズタウン駅が 「G11-1」 となります)
石狩当別駅は 学園都市線の主要駅の1つであり、札幌方面からの石狩当別行きも設定されています。
かつては、非電化区間(北海道医療大学~新十津川駅間。 2020年5月に廃止)の列車が 全てこの駅まで乗り入れており、運行系統上の境界駅でもあったんですよね。
そんな石狩当別駅の駅名が変更されるとは驚きました。
※石狩当別駅のひらがな駅名標 (2019年8月撮影)
今回の駅名変更は、両駅がある当別町の要望を受けて 実施されることになりました。
なぜ当別町が駅名変更を要望したのか。
そこには、石狩市の存在がありました。
※Yahoo!地図より引用。白くなっているエリアが石狩市。
両駅は駅名に 「石狩」 を冠していますが、石狩市ではなく当別町にあります。
しかも、石狩市は学園都市線の駅がないだけでなく、そもそも鉄道が通っていません。
そのため、当別町外の人が 両駅を石狩市にある駅だと誤認する恐れがありました。
※当別町の資料(PDF) を参照。
駅名から 「石狩」 を削除することで、こうした誤認を防ぐというわけです。
個人的に、「石狩当別」 という駅名が気に入っていたので、変更されるのは少し残念ですね。
この駅は 兵庫県赤穂市の播州赤穂駅と同様、旧国名(?)を冠した方がしっくりくる駅名でした。
駅名変更後は、石狩当別行きの電車が 「当別行き」 として運転されるわけですが、やはり違和感があります。
もし石狩市内に 「石狩駅」 か 「石狩市駅」 が存在していたら、今回の駅名変更の話は出なかったかもしれませんね。
余談ですが、駅間距離は 新駅が設置される あいの里公園~石狩太美駅間よりも、石狩太美~石狩当別駅間の方が長くなっています。
(前者は4.2km、後者は6.6km)
後者の区間にも新駅があっても良いのでは? と思いましたが、Googleのストリートビューで沿線の様子を見てみると、両駅周辺以外は田畑が広がっており、住宅がほとんどありませんでした。
そのため、余程のことが無い限り、新駅が設置されることはないでしょうね。