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※姫路駅で撮影した臨時特急 「ビクトリーはくと」 の表示。(2023年2月25日撮影)


京都・大阪~鳥取・倉吉を結ぶ特急 「スーパーはくと」 ですが、1年に1度しか運転されない臨時列車をご存じでしょうか?

鳥取大学の2次試験実施日(毎年2月25日)に運転される、鳥取大学前発 大阪行きの臨時特急 「ビクトリーはくと」  です。

試験に勝つように という意味を込めて、列車名に 「ビクトリー」 を冠しています。

スーパーはくとが通過する鳥取大学前駅が始発駅となっている一方、スーパーはくとの停車駅である郡家駅と智頭駅には停車しないのが特徴的です。


これまでは、毎年 JR西日本が発表する 冬の臨時列車のニュースリリースに、ビクトリーはくとが記載されていました。

しかし、2024年10月に発表されたニュースリリースには、ビクトリーはくとが記載されていなかったのです。


さらに、今月(2025年1月)、JRおでかけネットで 2月25日の時刻表を確認したところ、山陰線 鳥取~宝木駅間の臨時普通列車は記載されているのに、ビクトリーはくとは記載なし・・・。

どうやら、今年はビクトリーはくとが運行されないようです。


【JR西日本ニュースリリース(PDF)】
2023年冬の臨時列車運転について
2024年 【冬】 の臨時列車の運転について

★過去記事★

 
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ビクトリーはくとは、これまで 鳥取大学前駅を17時31分、鳥取駅を17時37分に発車し、終点の大阪駅には20時51分に到着していました。


なぜ今年は運行されないのか。

原因と考えられるのは、昨年3月16日のダイヤ改正です。


ビクトリーはくと廃止?
※鳥取駅 スーパーはくと号 大阪方面の発車時刻。


このダイヤ改正で、特急 「スーパーはくと」 は 大阪~鳥取駅間で1往復増発され、鳥取駅を15時台に発車する列車が新設されました。

京都~大阪駅間の運行を1日2往復(京都発は朝の2本、京都行きは夕方以降の2本)にまで減らしたものの、それでも ビクトリーはくとを運行する車両のやりくりができなかったのではないかと思います。


鳥取大学で2次試験を受けた人が大阪方面へ帰る場合、今年は 鳥取大学前駅を18時20分に発車する普通列車(鳥取18:30着)に乗り、鳥取駅で18時40分発のスーパーはくと16号に乗り換えることになりそうです。

ビクトリーはくとは鳥取17:37発 大阪20:51着(所要時間3時間14分)なのに対し、スーパーはくと16号は鳥取18:40発 大阪21:04着(所要時間2時間24分)。

鳥取駅を発車する時は 両者の運行間隔が1時間以上開いていたのに、大阪駅に到着する時には13分にまで縮まっているのです。

ビクトリーはくとは 定期列車の間を縫うように走るという特性上、単線区間での行き違い待ちなどで所要時間が長くなるのは分かりますが、スーパーはくと16号に比べてあまりにも時間がかかりすぎています。

そういったところも、運行がなくなった理由の1つかもしれませんね。


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※明石駅の中2階通路に設置されている液晶ディスプレイ発車標。(2023年2月25日撮影)
後続のスーパーはくと(当時は14号)は、ビクトリーはくとの15分後に発車していました。


まさかビクトリーはくとが運行されなくなるとは 思いもしませんでした。

今年は鳥取駅でビクトリーはくとを撮りたいと思っていたので、ちょっとショックですね・・・。

昨年の2月25日は九州に行ってましたが、やはり鳥取に行くべきだったと後悔しています。



 

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