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※上の写真は、おおさか東線 JR淡路駅に停車中の201系。(2019年4月撮影)


JR西日本 京阪神地区を走る国鉄車両 201系

かつては、JR京都線・神戸線や大阪環状線などの普通電車で運用されていました。

2020年2月現在は、大和路線と おおさか東線で活躍しています。
(万葉まほろば線や和歌山線 王寺~高田駅間での運用もあり)

特に おおさか東線は、2008年3月に久宝寺~放出駅間が、2019年3月に放出~新大阪駅間が開業した 新しい路線であるにも関わらず、全ての普通電車が201系で運用される活躍ぶりです。

そんな201系ですが、製造から40年以上経っており、この先 あまり長くないだろうと思っていたんですよね。

いつまで運用されるのか気になっていたところ、2020年2月19日、ついに JR西日本から 「余命宣告」 が発表されました。


【JR西日本 ニュースリリース】
在来線車両の新製投入・車内の情報提供の充実
2020年2月 定例社長会見

※前回の記事と同じような内容ですが、今回は大和路線中心に書きたいと思います。




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ニュースリリースによると、2020年度から2023年度にかけて、JR京都線・神戸線に 225系を144両新製投入する予定だそうです。

それに伴い、JR京都線・神戸線の221系を 大和路線・おおさか東線に順次転用し、201系を置き換えるのです。

221系は大和路線の主力車両でもあり、大和路快速など主に快速電車で運用されています。

201系を221系に置き換えることで、大和路線の全ての車両が221系で統一されることになります。


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※天王寺駅に停車中の221系。大和路快速 「天理行き」 です。(2020年1月撮影)


ついに、JR西日本の201系引退へのカウントダウンが始まりましたね。

225系の投入は2023年度にかけて ということなので、遅くとも2024年春には 201系が姿を消すことになるのでしょう。

おおさか東線では、放出~新大阪駅間の開業から4、5年で普通電車の車両が全て置き換わることになります。

2023年春には、大阪駅の近くに 「北梅田駅」(仮称)が開業する予定で、おおさか東線の電車の乗り入れも検討されていますが、北梅田駅に201系が乗り入れたとしても 開業から1年以内で引退ということになりそうです。

※2020年3月26日追記※
北梅田駅(仮称)は、大阪駅の一部として開業することになりました。





自分はてっきり、大和路線・おおさか東線には、大阪環状線の新型車両・323系のようなロングシートの車両を投入するのではないかと思っていました。

まさか、JR京都線・神戸線の221系で201系を置き換えるとは驚きです。

特に、おおさか東線の普通電車も221系にするとは全く予想していませんでした。


201系を221系に置き換えるにあたって、気になることが3つあります。



①6両編成の221系はクロスシートのまま? ロングシートへの改造はある?

201系は4ドアのロングシート車、一方の221系は3ドアのクロスシート車です。

201系を置き換える6両編成の221系は クロスシートのまま運用されるのか、それともロングシートに改造されるのか・・・というのが1つ目の気になる点。

自分の予想は・・・やはり前者かなと思います。

阪和線で 4ドアロングシートだった普通電車を 3ドアクロスシートの223系・225系で置き換えるという前例がありますし、クロスシート車両のロングシート化は、JR西日本では ほとんど例のないことです。

それに、改造する費用がもったいない・・・というのもあるでしょう。

ただ、阪和線の223系・225系の座席が1列+2列なのに対し、221系の座席は2列+2列です。

201系を クロスシート車の221系で置き換えれば、ラッシュ時に車内の混雑が悪化するのではないか・・・と心配になりますね。



②6両編成の221系に女性専用車は設定される?

大和路線・おおさか東線の201系は、3号車が女性専用車となっています。

2020年現在、221系に女性専用車はありませんが、201系の置き換えに伴って 6両編成の221系に女性専用車が設定されるのではないかと思います。

JR西日本の女性専用車は ロングシート車に設定される印象が強いですが、阪和線で 6両編成の103系や205系を 女性専用車付きの225系で置き換えた という前例があるんですよね。

それに、JR西日本は 女性専用車を ラッシュ時だけでなく始発から終電まで終日設定するなど、女性専用車を積極的に導入してきたので、クロスシート車に置き換えるからといって女性専用車をなくすとは考えにくいでしょう。



③新大阪~奈良駅間を走る 「直通快速」 の車両はどうなる?

2020年現在、直通快速は 201系でも221系でもなく、JR京都線・神戸線の普通電車や学研都市線でおなじみの207系・321系で運用されています。

201系の置き換えに伴って 直通快速も221系で運転されるようになるのか、それとも現行の207系・321系がそのまま使用されるのか、気になるところです。

JR京都線・神戸線では、普通電車がロングシート(207系・321系)、快速・新快速がクロスシート(221系・223系・225系)となっています。

もし直通快速の車両が現行のままなら、おおさか東線は 普通電車がクロスシート、快速電車がロングシートという逆転現象が起きることになります。

個人的には、新大阪と奈良を結ぶ直通快速こそ クロスシート車で運転してほしいと思うのですが・・・



以上、大和路線・おおさか東線の201系運行終了について書きました。

今はまだ当たり前のように見られる車両ですが、見られなくなる前に もっと写真を撮っておきたいですね。


あと、201系よりも古い103系が JR奈良線や加古川線、播但線、和田岬線で走っていますが、こちらは まだ JR西から 「余命宣告」 されていません。

大和路線・おおさか東線の201系より長く活躍するのでしょうか?

103系の今後も気になるところです。


※2022年2月20日追記※
2022年3月12日のダイヤ改正で、おおさか東線の201系が全て221系に置き換えられることになりました。



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