※車両側面の 「湯浅行き」 の表示。 (2016年4月撮影)
JR西日本が 2021年3月13日に実施するダイヤ改正。
きのくに線では、紀伊田辺~新宮駅間でのICOCAエリア拡大、国鉄車両・105系の営業運転終了(全て新型車両227系に置き換え)、和歌山~御坊駅間の始発列車繰り下げと最終列車繰り上げ、箕島・藤並・湯浅・南部に停車する特急列車の増加などが話題です。
その中で、今回は きのくに線 湯浅~御坊駅間で 一部の普通列車が 「休便」 する件について取り上げたいと思います。
【JR西日本 ニュースリリース(PDF)】
2021年春ダイヤ改正について (JR西日本 和歌山支社)
★前回の記事★
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※上の図は、JR西日本 ニュースリリースより引用。
きのくに線の和歌山~御坊駅間では、これまで 日中の時間帯に毎時2本運転されてきました。
今回、新型コロナウイルス感染症の影響による利用状況の変化に合わせて、日中の時間帯に 湯浅~御坊駅間で 一部の普通列車がで休便となります。
運転取り止めではなく 「休便」 としているのは、今後の利用状況次第で 次のダイヤ改正を待たずに運転再開する可能性を残しているからでしょう。
和歌山駅の時刻表を、改正前と後で新旧比較してみました。
10~13時台は 半数の普通列車が湯浅行きに変更されており、御坊行きが 11:50発~12:22発を除いて 1時間間隔になっています。
今度は、御坊駅の時刻表を新旧比較してみました。
12:06発から13:10発まで 運転間隔が1時間以上開く一方、13:10発から13:30発まで20分間隔になっています。
今回の 「休便」 で 御坊から紀伊田辺方面への接続がどうなるのか気になったので、エクセルでまとめてみました。
御坊駅で紀伊田辺行きに接続する列車は引き続き運転され、接続しない列車が 湯浅~御坊駅間で休便となっているのが分かります。
反対方向も調べてみました。
こちらも、紀伊田辺方面からの列車と接続する列車が残り、接続しない列車が 御坊~湯浅駅間で休便となっています。
御坊13:30発の列車は、前の列車(13:10発)から20分後の発車であり、しかも 紀伊田辺方面からの接続もありません。
それにも関わらず 休便とならなかったのは、御坊~湯浅駅間で 運転間隔が1時間半も開くのは さすがに避けたかったのだろうと思います。